人の居ない教会の中

外套を羽織った男がひび割れたステンドグラスを眺めている

届かぬ祈りに、意味など無いのだ

【RP部屋】

教会に滞在するとは皮肉なものだ……
(いつ崩れたかも分からない柱の欠片、瓦礫の上に腰掛けステンドグラスを眺める)

それだけ、貴方にとって馴染み深いものなのでしょう？（ぼんやりと、ステンドグラスを眺めている男に声を掛ける一人の女。ゆらりと長い髪を靡かせて、足下の細かい瓦礫を踏み分け現れる）

また来たのか、物好きな事だ。ここにはもう何も残っては居ないというのに。(振り向き来客者の方へと向けばここ数日で幾度か聞いた声の主がそこに居た)

また、来たわよ。残っているものがあるから来ているのよ？貴方がここにいるから、来るの。オライオン（残っているのは、この黒尽くめの男だと。細い指先を宙で遊ばせて、ぴっと指さして楽し気な笑みを浮かべて男を見遣る）

……俺が残っていたとしてお前に何の理があると言うのだ。まさか俺に会いに来ているなんて言う訳では無いだろう。
(疑問の感情を込めた目線を送る、何をしている訳でも無く、ただここに居るだけの男に用がある訳無いだろうと思いながら)

―そのまさかだったらどうする？ふふ、貴方に興味があるから来ているのよ。貴方が何を為すのか、それに。（つまらぬ日常。つまらぬ毎日。そこから抜け出して見つけた暗い光を瞳の宿している男。何となしに、興味をひかれたと淡々と言葉を紡いだ）

随分と良い趣味をしているな。こんな廃墟にまで来て人間観察とは……ただの人間でしかないぞ俺は。

お褒めに預かり光栄ですわ。（艶やかな唇はにんまりと笑みを刻み）人間観察ほど面白いものはないもの。貴方はそれで良いのよ。
さて……（話はこれで終いだと、止めていたら足を前に踏み出してオライオンの近くまで進め）飲みましょうか。（すすっ。と出したのはワインが入っている瓶。それとコップだ。）

褒めてはいないのだがな……人それぞれ……なんだそれは。(瓶とコップに目を向けながら)

お酒。（見れば分かるでしょうと、一つコップを押し付けて）

………………何故ここで呑む……？(押し付けられたコップを眺め、ルシアの方へと何処か呆れた様な視線を向けながら)

独りで、飲んでいても楽しくないから。話し相手がいた方がいいから。どうせ、やることなんて寝こけるくらいしかないでしょうに。（呆れる視線も気にせず、問答無用とばかりに液体を注ごうと）

酒場に行けば……いや、そういう事では無いのだろうな。(注がれていく液体を見ながら)
だが俺は酒の席での話題なぞとんとわからん男だぞ

（オライオンの言葉に沈黙で答え、ただ静かに酒を注ぐのだった）
―言葉なんて、無理に紡ぐこともない。自然と湧いてきたのを言えば良いだけ。（火を囲んで、静かに飲むのも悪いものではないと言いながら）

いきなり酒を取り出してみたり……おかしな女だ……(満ちたコップを眺め、やがて口を付けながら)

…せめて面白い女と言って欲しい…。

わざわざ朽ちた教会で大して知らん男と酒盛りを始める者だ、そう間違ってもいまい。

あまり知らないからこそ、お酒を飲んで知ろうと思うんだけども。言ったでしょう？貴方に興味があるから来ているって。（そう言うと、暖炉近くにある長椅子に腰を掛けて、自分の分をコップに注ぎ始める）―なぜ、貴方は此処に滞在しようという気になったのかしら。

その知ろうとする理由に心当たりが無いから言っているのだ。
この世界に降り立ったのがここだから。人も居らず雨風凌ぐには丁度良かったからな。

ふふふ、それが困った事にね。ただの、『勘』よ。見ていたら、面白くなるな、って勘が働いたの（絶対に、呆れた顔で見られると解っていても一応言っておこうと思ったのだ。）へえ？街中じゃなくても良かったの。…まあ、貴方はそういう所は苦手そうだけど。(実際のところはどうなのだろか、とワインを口に含みながら視線を向けて）

勘で知らん男を観察とは酔狂な事だ。まぁ良い、好きにするんだな。(コップに口を付けながら)
俺はこの世界に対しての知識が足らん、故に人里に出た際に無作法で目立つ可能性より潜む事を選んだ、それだけの事よ。

…へぇ…（おや、意外。意外や意外。呆れられると思ったらそんなことなかった。一瞬、ぱちくりと目を瞬かせて、そして笑みを作る。）
それだったらそのうち、私と一緒に出てみる？少しは見て、観察して、学べばいいと思う。

学ぶ……まぁ生きていくに困らない程度に覚えておかねばな……
お前と行くかはさておいて

オラちゃんツレナイわ（・３・）　（ぷぴー

良い歳した者がする顔では無いな……

ダメか…

ダメではない、随分と感情表現が豊かだなと思っただけだ

…そう思うのはね、オライオン…。貴方の表情筋が動かなすぎるからよ…（

至って普通だと思うが……？

（ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ首を振る）いえ、全然…。

…………愛想は割と良い方だと思ったのだが。そうか……

…まずそのマスクが邪魔だし…見えないし…。(面白いけど）じゃ、笑ってみて？

意味も無く笑えるか、なにか笑える様なことをしてくれ。

笑えること…？いきなり無理難題を突き付けてきたわね…

ほら……なんかジョークとか無いのか……？

…………なんという無茶ぶりを。(震える

ジョークに点数もつけてやろう

…アルミ缶の上にあるみかん。

（じぃ…）