設定置き場

【元世界と国家】
100年ほど前に起こった大きな戦争の影響で世界そのものの形が歪んでしまった世界です。
生き残った人類は3つの国に分かれて結んだ条約の下でお互いの監視を続けています。

●エデン
戦前からあらゆる技術研究を続けていた財団ミレニアムを前身とした国です。
巨大な人工島の上に建てられ、移動することも可能なのが最大の特徴です。
優れた技術力に裏打ちされた武力を所持し、人智を超えた完璧な人工知能『テトラグラマトン』に統治を任せているとされています。
しかし、スポンサーと呼ばれる極一部の富裕層の意向が人工知能の判断に影響するため彼らを事実上の支配層と見做す者もいます。
上流、中流、下流の3つの居住区に自然と別れる程に経済的な格差は大きく、下流に属する人々は本来なら人間が住むべきでない場所での生活を強いられています。

●エリュシオン
戦後崩壊しなかった国家が寄り集まり出来た国です。
20以上の州で構成されており、全体としてはそれぞれの州の指導者による合議制を採用しています。
過去の軋轢を超えた国家と喧伝していますが、実態としては州ごとに主流の人種が違い、主流ではない人種に対しては秘かな迫害が行われています。
主張しているスタンスも州ごとに違い、過去に州兵を使い、他の州へ襲撃をかけた事例も見られるなど内情は不安定だと思われます。
北部と南部で経済的な格差が大きく民族的な対立の一因にもなっているとされています。

●エル・ドラード
エリュシオンから派遣された開拓者たちによって作られた国です。
ミュータントと呼ばれる人間から変異した種族が多数を占めています。
国父やその側近の家系による独裁体制が築かれており、国家としての結束は非常に強いです。
災害や変異した動物への対応のために武力に力を注いでいるため他の国が協力しても攻め落とすのは難しいと言われています。
歴史的な経緯から多くの国民が人間に対し敵意を抱いており、一部の家系の者を除いて人間は過酷な労働を強いられています。
人間牧場と呼ばれる非人道的な施設もあると噂されていますが真相は不明です。

●ゲヘナ
ミレニアムとエデンから離反した一部の者たちによって作られた非承認国家です。
反エデンを掲げており、エデンに対する破壊・略奪行為を積極的に行います。
国土を持たず拠点なども持たないと思われるため生産能力は極めて低いと見られています。
兵士の数から必要だと思われる大量の武器や食料をどうやって賄っているのかは謎に満ちています。