コーヒー色のインクで綴ってある。
その歳には不釣り合いなくらいに綺麗な字だ。

『命を救った者を殺した』なんて本人が言うのは愚の骨頂。「助けてあげたのに」ともワタシには聞こえる。助けた者に牙を剥かれる想像も出来ないなんて。だったら最初から助けなきゃいいだけ。後悔や悲しみ、生還出来た安藤や喜びよりも、怒りがまさってしまった。

例えばそう。大げさかもしれないけど。救済する側は見返りを求めてはいけない。
https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/5107

気が早いけど7月にはワタシの誕生日がある。
……アトさんにちょっとくらいわがまま言ってもいいかなあ？

ううん……。アトさん忙しそうだなあ。
大事な時期、邪魔はしたくないなあ。
遊ぶのはあとでいつでも出来るから。落ち着いてからにしようかな？

(何かを書いては消して。を繰り返したあとがある)
えっと。琥珀の髪飾り持って行こうかな。
アトさんがシャイネンナハトにくれたやつ。

そういえばファントムナイトの時。
アトさんにお菓子をくれなきゃ結婚するぞー！ってお菓子を持って迫ったら
すごくたくさんの一口チョコをもらっちゃった。むう。
ワタシのあげた棒付きの飴玉をひょいっと口に入れて去って行く姿がまたかっこいい……。
むむむ……。アトさんから貰ったチョコ美味しい……。

今夜はお師匠先生の誕生日。そして誕生日会がある。
前回はちょっと顔を出せたけど今夜は行けないかも……。
でも誕生日プレゼントはもう送ってあるので……。
この時期はどうしても忙しくなっちゃう。

パーティーもいいけどお師匠先生ちゃんと休めてるかな？
馬車馬みたいに動き続けるし、ほうっておくと本なり資料なり読み込んでて頭すら休めないんだから。
……もしかして四肢をベッドに縛り付けて休ませておく必要があるかも……。
今度姉弟子に提案してみよう。
ワタシともっともっと遊んで……じゃなかった。色々教えてもらうんだから。

アトさんへのプレゼントにゴリョウ米を送ろうと思ったら
「実家の仕送りみてえだな……。もっと色気のあるやつ送れ」
ってオランくんに止められた。

えへへへ……にやけちゃう。
ついに闘技場でチーム優勝したよ！
なのでアトさんとデート出来ることになったよ！
バレエ鑑賞とのことで……すごくわたわたしちゃったけど、真っ赤なドレスも用意したし
https://rev1.reversion.jp/illust/illust/70077
美容室も予約したし……。えーっとあとはえっとえっと