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珈琲店【カキワリ】

三周年用


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只野黒子は所謂小役人である。
地方公務員として日々住民へ行政サービスを提供していた。

「普通」と少し違うと言えば、住民へ害を及ぼす「敵」の対応があるくらいだ。
とは言え、本人は護身程度の能力と経験しかなく、本格的な討伐は担えない。
住民の要望の回収、然るべき機関へ連絡等々の事務処理を担っていた。
そのため、【首神】の都市伝説はよく耳にしていた。

曰く、狩る首に大小はない。たとえそれが巨人であっても首に違わない。
曰く、「それ」にとっての行楽は「敵」にとっての地獄である。
曰く、仇なすならば人と「敵」に相違はなく、「首」になる。

依頼による接触は数度。
彼の所轄の行政区は「敵」の勢力圏が近く、その然るべき機関へ打診が多かったせいもある。
が、「それ」はその手腕から激戦区を飛び回っており、メールでのやり取りのみ。
確認の為に現地へ赴いてもあるのは「敵」の屍山血河のみであったが。

それがこうも華奢で。例えるならば日本人形のような儚さを持つ者が。
目の前に居る彼女がそれだとは。



無辜なる混沌(フーリッシュ・ケイオス)

夜勤明けに車に乗り込んで一息ついた先に流れ着いた世界。
エルフやドワーフどころか竜や無機物、はては無機物と有機物がくっついたような者。
数多の生き物が言葉をかわし、国家をなし、策謀と闘争、協力と裏切りも行き交う世界。
その混沌な世界でも「世界の敵」は存在する。
「混沌の肯定」が善であるならば、悪となるのは「全ての否定」、終焉(ラスト・ラスト)。

只野のような「流れ着いた者」はその終焉への対抗者として動くことが望まれていた。

その途中、クエストと呼ばれる短期依頼へ参加した際に。
かの【首神】に出くわしたわけだ。


齢は恐らく自分よりは年下。
居住まいからは純真無垢、それが寧ろ「純粋培養の死神」を思わせ、背筋は寒くなるのだが。

「初めまして。お噂はかねがね……何度かご依頼をした役所の者です。元、ですが」

只野の言葉に首を傾げる。
間をおいて、具体的な日付と場所を只野が告げても心当たりがなさそうだった。
覚えてなくても仕方ないかと思いますが、前置きの上で彼は言葉を続ける。

「数多くの人が貴女に助けられました。彼らの代表というのは少々傲慢かもしれませんが」

ありがとうございます。と、深く頭を下げる。
彼女が慌てる前に顔を上げ、

「今回は直接お手を借りますが、よろしくおねがいします」
「よろしくね♪」

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