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潮騒と蒼碧

【雑談スレ】3


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……(雨に降られたようで、全身を濡らした男が立っている)
最悪だ、夏じゃねェのに突然雨かよ。
チッ、サミィ。
お、ここに人とは珍しいな。
どうした、雨宿りか?タオル貸すぞ?
ウオ、びっくりした、ヒトがいたのか。
随分気配を消してやがったな……。あーワリイ、頼むわ。この寒さじゃ風邪引く通り越して、凍る。
気配を消していたつもりはなかったな。
ほらよ。(干していたタオルを投げ渡し)
部屋は暖かくしてるから、少し暖まっていくと良いよ。
じゃあ俺がスマホでながら歩きして油断してただけだ。
ぷへ(投げられたタオルが顔にかかり)
アァ……? 見ず知らずの学生を部屋に入れるたァ、ずいぶんお人よしじゃねェか。仮に俺様が怪物だったらどうするンだよ。ちったァ警戒しろ、顔に傷の男ォ。
見ず知らずとは言え、困ってそうなやつを放ってはおけないだろ。
それに俺は一般人でもないしな。まぁまぁ戦闘も得意だよ。っと、名乗ってなかったな。フレイ・イング・ラーセンだ。
糸色。糸色月夜。希望ヶ浜の学生やってる。
お人好しィ、この世界はお人好しが多い。つかその顔の傷はなンで出来た傷なんだ?
ほぅ、あの学校の生徒か。以前文化祭というものに参加したなぁ。
お人好しか、まぁだいたいそうだろうな。この左目の傷か……いやぁ双子の妹に抉られてな。今は義眼をしているよ。
文化祭かァ、チャラチャラした祭りだ。人混みがたまんねえ、嫌いじゃないが準備が嫌いでな、あれ。オマエは通わないのか?それとも、先生か?
双子か、珍しいな。いやこの世界では多いのか?よく見かけるな。そーか、見えないのかそっち。大変だな、そっち側から攻撃きたら避けるのダリィだろ。
ははは、そりゃな。でもあぁいうのは終わった後の達成感というか充実感を楽しむものだろう。
俺は通わないよ。生徒って呼べる歳でもないし、ましてや人を教えるなんて俺にはできないと思うし。
双子自体は珍しいだろうが、何故かよく見かけるんだよな。ん、面倒だがもう慣れたよ。

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