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プライベートクエスト

遺却玲域ルシェ=ルメア

  • 遺却玲域ルシェ=ルメア
     特異運命座標達が目を覚ますと、其処は精霊の舞う見知らぬ森の中。
     いつの間に、そして何故迷い込んだのか、それは自分達にも分からない。
     森の精霊達に誘われたのか、それとも別の何かに引っ張られたのか。
     この不思議な森から脱出する為、或いは謎を解き明かす為、精霊達の声を辿って特異運命座標達は森の奥へと足を進めるのだった。

 柔らかな風が頬を撫で、givenは静かに閉じていた眼を開く。
 視線の先に広がるのは、暖かい木漏れ日が木々の間から降り注ぐ森の中。
 いや、ここは只の森ではない。何故なら、そこら中に光の粒……数多の微精霊が飛び交っているからだ。
 精霊達に此方への敵意は無い様で、興味深そうにgivenの周りを踊るようにくるくる回っている。

 どうやらgivenは木にもたれて眠っていた様だが……はて、何故自分達はこんな所で寝ていたのか。
 それ以前の記憶を思い出そうとするも、頭の中に靄が掛かったようで思い出すことができない。
 これも精霊達の悪戯なのか分からないが、どれだけ思い出そうとしても記憶は浮かび上がってこない。

 ―――ガサリ

 そんな時、どうしたものかと考えているgivenの近くの茂みが揺れる。
 獣でも現れたかと身構えたgivenであったが、よく見るとそうではない。
 人だ。それも、幼い少女が此方を見ている。
 
 ふと、少女と目が合った。
 すると、少女は「アッ……!」と小さく声を上げ、次の瞬間には森の奥へと走り去っていってしまった。
 givenの周囲を飛び回った精霊達も、少女を追う様に森の奥へと消えてしまう。
 
 この森が何処なのかはまるで分らない。だが、精霊を伴うあの少女が何かを知っているのは確かだろう。
 いつまでもこんな所に座り込んでいても仕方がない。
 未だに微睡みの中に居るかの様な頭を振り、givenは手掛かりを求めて森の奥へと進むのだった。


※このプライベートクエストについて
 精霊の住まう森を進むクエストです。
 精霊や植物と疎通出来たり、何かを探す能力や直感、優れた感覚を持っていれば、容易に進めるでしょう。

 ただし、ひとつだけお気を付け下さい。
 もし、精霊を害する力を持つ方が居た場合、この森から激しい抵抗を受けるかもしれません。

全体の成績

総挑戦回数22回
勝利16回 敗北6回 引き分け0回 スキップ0回

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