プライベートクエスト
\ミケランジェロランド、ご招待/
- \ミケランジェロランド、ご招待/『ミケランジェロランド』なるテーマパークの招待券を手に入れた貴方。
見てよし、触ってよし、食べてよし(?)の楽園に訪れてみれば「ギエエエエ!」と鳴くやばそうな声が――?
天義北方教区、サン・サヴォア領。
聖都フォン・ルーベルグには遠く劣りながらも、慎ましやかに、それでいて逞しく人々が生きるこの街の外れにはひとつの湖がある。
アルベール湖と呼ばれるその湖は、射し込む太陽の光を受けきらきらと水面を輝かせていた。
周囲には草原が広がり、モンスターの脅威もないこの場所は領民たちの憩いの場となっており――そして数年前から、この場所にはもう一つ『名物』が増えていた。
\ミケランジェロランドへようこそ/
ドヤ顔のとりが描かれた垂れ幕を見上げていれば、チケットをどうぞ、と窓口にいる係員――ふかふかのとりだ――がgivenへと声をかける。
チケットを渡せば、係員はくちばしでチケットに穴をぷすりと開け「どうぞ!」とパンフレットと共に手渡してくる。
ローレットのカウンターに「ご自由にどうぞ」と置かれていた無料招待券を見つけたのは数日前。
天義の仕事のついでか、暇つぶしか、はたまた噂に聞きつけたか。
given達はこの『ミケランジェロランド』へとやってきた。
曰く、もふもふとりの楽園。
曰く、おいしい。
曰く、食べられかけた。
最後の声はともかく、このミケランジェロランドは――ある旅人が同胞を周囲の危機から守るため、そして命の恩人でもある領主に報いる為に開園した『鳥類の楽園』であるのだ。
「お客様、ウェルカムチキンをどうぞ!」
従業員まあるいとりが、どこからか出したチキンをgiven達へ差し出す。
given達は食べることを躊躇しただろうか。従業員は「大丈夫です、これはボクではありませんので!」と胸を張る。
では、とかぶりつけば――揚げたてなのか、じゅわりと口に脂が広がる。
「ややっ、その招待券はローレットの皆様ですね! ローレットの方々は手厚くもてなすよう園長から言われています!」
手に持ったままの招待券を見つけてか、従業員はぴしりと背筋を伸ばす。でもまあるい。
ちょうど今園長がいたはずだ、と従業員が辺りを見渡せば――
「ギエエエエ! ギエエエエエエ! どなたか助けてください!!」
――何やら、ピンチな声がした。
全体の成績
総挑戦回数 | 28回 | ||||||
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勝利 | 28回 | 敗北 | 0回 | 引き分け | 0回 | スキップ | 0回 |