「…私はルクト・ナード。普段は一人で傭兵業をしている。」
あなたが話を聞くような素振りを見せると、彼女は『手伝い』の内容について話し始めた。
彼女はここ、ネフェルストからさらに北、山岳地帯に拠点を構えているそうだ。
そこには一応街道が通っており、人の通りは少ないが、商人等が荷運びに使う事もあるらしい。
しかし、最近その近隣の魔物の動きが活発らしく、彼女も対応しているが一向に減る気配が無い、と。
つまり、それらの一掃作業に付き合ってもらいたい、という事のようだ。
「…実は、拠点の周囲には勝手に集まった人々が住み着いていてな。まだ彼らへの被害は報告されていないし、そんな話も上がってはいないのが幸いだが。
私一人ならまだしも、そうして住み着いている人々を追い出すわけにも行かないし、被害が出る前に処理をしてしまいたい。
……協力、頼めるか?」