華嵐
裏咲々宮一刀流 肆之型。 風に乗り揺蕩う花弁の如く舞い、流れる様な舞踊剣。 しかし、その華は麗美なだけでなく、触れれば蕩ける毒花の如し。 綺麗事だけでは戦場（いくさば）では生き残れない事を魅せ示すかの様に。

虹光
裏咲々宮一刀流 伍之型。 七色に輝く虹の如き変幻自在の刃。 夢幻の様にブレる刀身は、太刀筋の予測を困難にさせる。 幻と惑の間にて、踊る様にその身を舞わせ……気付いた時には既に手遅れ。 その剣技、幻術の如き也。

霹靂
裏咲々宮一刀流 陸之型。 雷光と見違う速度で繰り出される神速の一閃、目にも映らぬ程の速さで近接し一瞬で突き穿つ。 霹靂瞬刃、響く間に。 その身を穿つは白刃の雷華。 宵に咲きしは紅の徒花。 三日月彩る血華の咏よ。

陰炎
裏咲々宮一刀流 漆之型。 韋駄天の如く駆け抜け姿を霞ませ、瞬時に間合の内側へ入り込み斬り伏せる。その時、朧に消える残像から名付けられた絶技。 影から影へ移り動くが如きその様は、さながら猛炎に揺めきし陽炎。