公認設定一覧
白夜 希が公開している公認設定の一覧です。
魔女殺しの魔女
昔々ある所に、とっても無気力なお姫様がいました。その立場だけでぬくぬくと生きる。
王宮に仕えていた魔女はその在り方を疑問視し、ある誕生日の祝宴で呪いを贈ります。
1年後、お姫様の右目に悪魔が宿り醜い茨の呪紋が半身を覆い、眠りに落ちました。
悪魔憑きのお姫様を助ける王子様などいるわけもなく。100年の時を眠り過ごします。
目覚めた時。何もかも失くしていました。その身に宿す悪魔と呪いの力以外の全てを。
知恵の悪魔と共に往くお姫様の復讐劇。魔女殺しの旅。
13番目の魔女を探して……目に映る全ての魔女を葬り去っていきました。
最初の目的を忘れる頃には、彼女はこう呼ばれるようになっていたのです。
魔女殺しの魔女、と。(299文字)
王宮に仕えていた魔女はその在り方を疑問視し、ある誕生日の祝宴で呪いを贈ります。
1年後、お姫様の右目に悪魔が宿り醜い茨の呪紋が半身を覆い、眠りに落ちました。
悪魔憑きのお姫様を助ける王子様などいるわけもなく。100年の時を眠り過ごします。
目覚めた時。何もかも失くしていました。その身に宿す悪魔と呪いの力以外の全てを。
知恵の悪魔と共に往くお姫様の復讐劇。魔女殺しの旅。
13番目の魔女を探して……目に映る全ての魔女を葬り去っていきました。
最初の目的を忘れる頃には、彼女はこう呼ばれるようになっていたのです。
魔女殺しの魔女、と。(299文字)
闇の創世
昔々ある所に、異世界の脅威にアイドルが立ち向かう、愉快な世界がありました。
敵を救うとか。そんな茶番いらない。私が、アイドルスレイヤーが現実を見せてやる。
しかし彼女が見たのは……歌って踊って。かっこよく、楽しそうに、敵を殺すアイドル達。
おい。違うだろ。殺しは私の仕事。お前達はそんなんじゃダメだろ。どうして。
アイドル達は同じ組織に所属していた、でも仲間と呼ぶことはなくなった。
自分の作る世界以外は認めない『拒絶する光のアイドル』とも戦いが始まる。
絶倒不殺。ダークスターブレードを手に、望むものだけを斬り離し繋ぎ。
混沌の果てを目指し『受容する闇』は創世を謳った。
イラナイと斬り捨てられたものを掬いたくて。(300文字)
敵を救うとか。そんな茶番いらない。私が、アイドルスレイヤーが現実を見せてやる。
しかし彼女が見たのは……歌って踊って。かっこよく、楽しそうに、敵を殺すアイドル達。
おい。違うだろ。殺しは私の仕事。お前達はそんなんじゃダメだろ。どうして。
アイドル達は同じ組織に所属していた、でも仲間と呼ぶことはなくなった。
自分の作る世界以外は認めない『拒絶する光のアイドル』とも戦いが始まる。
絶倒不殺。ダークスターブレードを手に、望むものだけを斬り離し繋ぎ。
混沌の果てを目指し『受容する闇』は創世を謳った。
イラナイと斬り捨てられたものを掬いたくて。(300文字)
力失くした座敷童
昔々ある所、輝かんばかりの大都会のど真ん中で座敷童は途方に暮れていました。
平和で幸せな世界に魔女の力を必要とするものも、信じるものもいなかったのです。
でも全ての人が幸せじゃありません。座敷童は、少しだけと幸せを配り歩みました。
幸福の形の数は無限でした。それは人の欲の形もまた無限という意味。
世界には限りがある。誰かが幸せになれば誰かが不幸になる。幸せは巡ってくれない。
唄の力も、魔法の力も、人の力も、無限に拡がる欲の前には無力でした。
……お前さえいなければ……お前がいるから……お前がいなくなれば……!
そんなこと嫌。できない。したくない。でも……それでも。
座敷童はずっと大切にしていた誓いを失くした。(300文字)
平和で幸せな世界に魔女の力を必要とするものも、信じるものもいなかったのです。
でも全ての人が幸せじゃありません。座敷童は、少しだけと幸せを配り歩みました。
幸福の形の数は無限でした。それは人の欲の形もまた無限という意味。
世界には限りがある。誰かが幸せになれば誰かが不幸になる。幸せは巡ってくれない。
唄の力も、魔法の力も、人の力も、無限に拡がる欲の前には無力でした。
……お前さえいなければ……お前がいるから……お前がいなくなれば……!
そんなこと嫌。できない。したくない。でも……それでも。
座敷童はずっと大切にしていた誓いを失くした。(300文字)
白い死神
昔ある所、幸福の銃がありました。『死もまた幸せ』と囁く銃がありました。
無限の欲望に囚われる人を可哀想に思い、満たされない貴方へ死を贈った。
もう渇くこともない。お腹いっぱいに蓄えられた幸せは弾け、巡っていく。
なんでこんな簡単なことを思いつかなかったんだろ?
欲望を生む力を殺す。権力や財力や暴力、魅力、知力。全部殺す。必要ないイラナイ。
私は正しい。はずなのに。殺せば殺すほど誰かが幸せになって、また誰かが不幸になる。
崩して崩してひらべったくした。みんな同じ、みんな平等、みんな幸せ。
だったはずなのに、なぜか幸福もなくなっちゃった。
もうどうすればいいかわからない。誰か私を殺して。イラナイのは私だったんだ。(300文字)
無限の欲望に囚われる人を可哀想に思い、満たされない貴方へ死を贈った。
もう渇くこともない。お腹いっぱいに蓄えられた幸せは弾け、巡っていく。
なんでこんな簡単なことを思いつかなかったんだろ?
欲望を生む力を殺す。権力や財力や暴力、魅力、知力。全部殺す。必要ないイラナイ。
私は正しい。はずなのに。殺せば殺すほど誰かが幸せになって、また誰かが不幸になる。
崩して崩してひらべったくした。みんな同じ、みんな平等、みんな幸せ。
だったはずなのに、なぜか幸福もなくなっちゃった。
もうどうすればいいかわからない。誰か私を殺して。イラナイのは私だったんだ。(300文字)