ラド・バウ
闘技場設定は『練習場』から!
現在RC:0 (SRC:0)
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手にした武器は無鉄砲!?現在報酬:基礎EXP16%、ファイトマネー系アイテム×2
最低参加レベル=5レベル
●はるばる来たぜ、ラド・バウ!
実に鉄帝国らしい『スチール・グラードの洗礼』は浴びたものの、遂にエントリー会場も兼ねるラド・バウへ到達したイレギュラーズ達。
世界の闘技のメッカとされるだけあって、どちらかと言えば寒々しい風景の多い鉄帝国においては例外的に、その場所は熱気ばかりに満ちていた。
「やっほー! ボクのライブへようこそ!」
「誰のライブよ、ここが。何一つ合ってないわよ」
黒山の人だかりの向こう、見知ったアイドルやらオネエが漫才をしている一方でモーセの如く群衆を割り、通路へ姿を消す男も居た。
「チャンピオンだ……」
「凄いプレッシャーだな。あの人に勝てる奴なんて居るのかな」
「……何でも、あの有名な特異運命座標がラド・バウに参戦するとかいう話もあるよな」
「強いのかね、彼等は」
それなりの有名人になった自分達の参戦はとうに知れているらしく、気付かれていないながらもイレギュラーズは頬を掻く。
畏怖と共に尊敬を語られるガイウス以下、スター達も最初の一歩はEクラスのエントリーから始まった筈だ。
全ての闘士がそうであるのと同じように、彼等が参加するのもその最初の関門であるEクラスからである。さりとて、集まった観客達の期待値は高い。彼等の多くはクラスを問わず、偉大なるラド・バウで始まる熱の入った戦いを期待している。それが特異運命座標ならば尚更の事だ。いや、或いは……彼等は観客でありながら、その場所で戦う事すら夢見ているかも知れない。
「はん。特異運命座標だって? そんなの知るかよ」
決意を新たにするイレギュラーズだが、しかしてここは鉄帝国。
彼等は本日何度目か、何だかありがちな展開、ありがちな台詞を聞く事になる。
「そんな事より、この俺――ジョセフ様に注目しろよな!」
「何だお前……」
なんだおまえ……
「知ってるんだぜ、そこのお前! お前、特異運命座標だろ?
俺の力をここのギャラリーに見せてやるぜ。逃げるなよ? 正々堂々、この俺と勝負しな!」
ほーら、やっぱりこうなった。ほーら、ほーら……