クエスト
闘技場設定は『練習場』から!
現在RC:0 (SRC:0)
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遮那とぐらお・くろーね!現在報酬:基礎EXP24%、最新闇市アイテム×1
如月の風は冷え込み、射干玉の黒髪を浚って行く。
遠目に見える山の尾根が白ずんで見えた。
襟の中に入り込んでくる冷たい風に、遮那は襟首を整える。
「寒くはないか? 神使よ」
遮那は手を合わせ白い息を吐いて暖を取った。
「そなたは強いな。やはり神使たるもの寒さなど、物ともせぬのだな?」
少しだけ身を寄せた遮那。
視線を地面へと落とし、僅かに照れたように言葉を紡ぐ。
「だが、私は少し寒いと思うのだ。その、手を繋いでも……」
「おいおいおい、なぁに街中でイチャついちゃってんのよ」
「なぁにがグラオクローネだ、コラ。伴天連の破廉恥行事に浮かれあがってんじゃねえぞコラ」
この寒いのに、着流しに刀の浪人達が、分かりやすい言葉を投げかけてきた。
如何にも悪そうな顔立ち。傲慢な言い草。
自分達が日々感じている不満や怒りを弱い者にぶつけて鬱憤を晴らしているのだろう。
「控えよ! 此方を神使、私を天香が遮那と知っての狼藉か!」
イレギュラーズを片手で制して、遮那は一歩前へと進み出た。
「ここは任せよ。たまには格好をつけさせてくれ」
遮那は微かに苦笑し、耳元へ小声でささやく。
あの幼かった遮那が僅かに大人びた行動を取るのだ。
胸の奥がツキンと痛む。
「ガハハハ! フカしてんじゃねえぞ。こんな茶屋に八百万の天香が居るわきゃねーだろうが」
「よく見りゃほら吹き小僧のほうももいい顔だな。どっちも楽しめそうだぜ」
下卑た声音で笑う男達は、こちらの正体に気付いて居ないらしい。
「そら行くぜ! たっぷりかわいがってやるからよ!」
男共は刀を抜き去り、下品な笑い声を上げる。
爛々と輝く眼は自分達の力を見せつけられると、傲慢な考えなのだろう。
刀を振り上げた男共が、襲いかかってくる――