クエスト
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国家紹介・練達 Adept五章:探求都市国家アデプト
混沌南部の小島を勢力圏とする探求都市国家アデプトはドームと呼ぶに相応しい天蓋の中に都市が形成された未来都市の様相だった。入室管理に眼球での認証や指紋認証が行われているなど科学レベルは高く、『マザー』と呼ばれる中央制御システムが生活水準を引き上げ安全快適に国民が過ごせるように管理しているのだそうだ。
そんな未来都市の中、高速道路と呼ぶに相応しい建造物の程近い場所で貴方を待っていたのは旅人――別の世界からやってきた特異運命座標――の少年であった。
「こっちこっち。いきなり雰囲気が変わって吃驚しただろ? 探求都市国家アデプト、通称は練達って言うんだ。それから俺は月原・亮。旅人! え? 人間種と変わらない? あー……まあ、いわゆる普通の地球人ってやつだから」
明るく笑って見せた彼の後ろでは怪物を思わせるフォルムの旅人が歩いている。外見も千差万別、様々な姿や生活を送ってきた者たちが身を寄せ合う場所がこの練達なのだそうだ。
「国、って言うか最初は共同体ではあったんだけど。まあ、規模は都市国家だよなあ。
練達は総ゆる世界の総ゆる文明の技術者や学者肌の人間が集っている場所なんだ」
『強制召喚』により自身らが生れ育った世界への帰還を目標に日々、研究に打ち込む彼らは『神の意思』や『神託』を否定している為に信心深き者たちの理念とは相容れぬ部分もあるそうだ。だが、混沌肯定下で成り立つ技術力は他国からも認められ、中立国家として認知されているそうだ。
「旅人の中にはさ、やっぱり元の世界に戻りたいって人も多いと思うよ。
練達の技術力を見てると『知識はあっても混沌法則が認めない』事は沢山あるんだろうし」
例えばロケット。それは理論上作成できても根源的に存在しない事になるのだそうだ。
しかし、それで諦めきれる程に練達の技術者たちは物分かりが良くない。ならば混沌法則を越える何かを作って見せると日夜研究に励んでいるという訳だ。
「あれ、見える? 練達の首都セフィロトの主要研究施設の『賢者の三塔』」
それはドームの中でもより巨大に見える三塔であった。其々には名前がついている。
『探求』『想像』『実践』の塔と呼ばれるそれは三塔主と呼ばれる存在が運営しているそうだ。
「分かり易く言えば研究所長かな。『探求』のカスパール・グシュナサフ、『想像』のDr.マッドハッター、『実践』の佐伯操」
指折り数えてから亮は練達についてはそれ位かなと頭を掻いた。
「練達と言えば、そうだなあ……VR(バーチャル・リアル)システムを使用した戦闘訓練だとか、ゲームだとか。そう言った愉快なものを作ってる人たちも居れば、軍事兵器を作ってる人もいる。『人間は考える葦である』って言葉があるけどさ、この場所は研究者の楽園なんだ」
そして、無力な人間や高度知的生命体の知性が集結したのがこの過ごしやすい都市国家なのだという。
研究者である彼らの中にはフィールドワークを求める者もおり、ローレットが駆り出される事もあるだろう。
「俺達は練達の技術の恩恵受けて日々を快適に過ごしながら、彼らの求める『お手伝い』をすればいいんだ。
『神とかいう非科学的な存在に挑戦』してるって言えばかっこい――」
何処からともなく爆発音。溜息をついた亮は何かを察した様に貴方を呼んだ。
「――まあ、こんな感じに練達は楽しい所だぜ!」
亮は指さした。エマージェンシーを告げるライトがぴかぴかと点滅する。
よくあることなのか周りの人々は貴方をローレットの所属と認識してエールを送ってきた。
……とりあえずは暴走するAIを止めに行こう。
シナリオ詳細
●敵戦力
・暴走AI・しず子ちゃん!
「練達ってのはホント色んなのを作る所で……ってなんだよこの名前の機械は!
うーむ。ちとやばい攻撃力を持ってるみたいだが……暴走してる影響からか動作停止やミスも多い。
まぐれ当たりが発生する前にぶっ壊してやんな。なに派手にやっても文句は言われねぇさ」
by ギルドマスターより