PandoraPartyProject

クエスト

闘技場設定は『練習場』から!

現在RC:0 (SRC:0)

  • とある財産家とシャイニングウルフ退治
    現在報酬:基礎EXP24%、最新闇市アイテム×1


 幻想の森。星も見えず、霧だけが不気味に散る。フィーネ・ルカーノ (p3n000079)と特異運命座標 は黒い傘を持ち、濡れたカラスのようにじっと立っている。
「……」
 なぜ、特異運命座標 は、財産家と二人きりでこんな場所にいるのかと問われれば、それはとても簡単なことで、たまたま、目が合ったからである。
「あたくし、あなたに頼みたいわ」
 ローレットでフィーネに微笑まれ、強引に腕を捕まれた、特異運命座標はぎょっとする。そして、依頼の説明すら聞くことが出来ずに特異運命座標は困惑し続ける。フィーネは強引で、とても気まぐれだった。
「あたくし、フルーツたっぷりのパンケーキが大好きなの! あなたはどう?」
 フィーネはそう言って、特異運命座標をパンケーキ屋に連れて行ったのだ。
「……?」
 特異運命座標は首を傾げる。依頼は彼女とパンケーキを食べる事だろうか。それとも、彼女は強引なデートをただ、楽しんでいるだけだろうか。
「うふふ、あなたと一緒だとより、パンケーキが美味しくなるみたい! ねぇ、聞いてもいいかしらん? あなたの冒険の話を聞きたいわ」
「……」
 特異運命座標は頷き、パンケーキを食べながらゆっくりと話し始める。
「ふぅん、素敵ね……それで、どうなったの?」
 フィーネは特異運命座標の話に耳を傾ける。フィーネは特異運命座標の依頼の話をしきりに聞きたがり、何度も質問を重ね、相づちを打つ。
「ああ、聞き惚れてしまう! あら、嘘……もうこんな時間……行きましょう?」
 突然、フィーネは立ち上がり、特異運命座標を見つめる。特異運命座標は立ち上がり、今日一日、フィーネに付き合ってやろう、そう思ったのだ。それに、フルーツたっぷりのパンケーキは、フィーネの言葉通り、本当に美味しかった。生クリームもしつこくなく、あっという間に平らげてしまった。もう、一皿食べてしまえる程、特異運命座標はパンケーキの味を気に入ったのだ。それをフィーネに伝えると、「ふふ、気に入ってくれて良かった」
 フィーネはにたりと笑う。
「……」
 特異運命座標は歩きながら、依頼の内容を尋ねるが、フィーネは笑うだけで教えてはくれない。
「あら、緊張しているの? 大丈夫よ、あなたなら」
 フィーネは目を細めた。特異運命座標は何の準備も出来ぬまま、フィーネの隣を歩く。

「さぁ、此処よ。待ちましょう」
 きょとんとする特異運命座標、フィーネはキョロキョロと辺りを見つめる。
「……」
 半ば、拉致されるような形。特異運命座標は困ったように目を細めた。もっと、強く、聞き出すべきだっただろうか。
「……」
「あなたの髪、とても綺麗な色をしているのね」
 目が合い、フィーネは笑う。特異運命座標は顔を背けた。こんな場所で、何を言っているのだろう。草木は腰まで生え、足元には、咬まれたら痛いであろう昆虫が、うじゃうじゃいる。湿気を好む虫だろうか、元気に這いまわっている。
「……」
「聞いて? あなたにしか出来ないことがあるの」
 フィーネは、特異運命座標の肩に触れ、目を細めた。ふと、聞こえる獣の声。浅い息遣い、特異運命座標はハッとする。獣が一直線に向ってくる。赤い瞳が闇に複数、浮かんでいる。漂う殺気。濡れた獣の臭いがする。
「来たわ、シャイニングウルフよ!」
 フィーネは、楽しげに笑い、拳銃を構えた。驚く特異運命座標、瞳に金色の狼がぱっと映りこむ。あれがシャイニングウルフ。特異運命座標は理解する。シャイニングウルフは群れで行動しているのだろうか、唸り声を上げ、だらだらと涎を流しながら、飛び込んでくる。獣特有の生臭い息を特異運命座標は感じる。
「消してあげる」
 フィーネはくすりと笑う。音に導かれれば、フィーネは特異運命座標を見つめながら、シャイニングウルフの胸元に筒口を向け、引き金を引く。銃声と同時にぱっと、血が吹き出す。とても、綺麗な赤だ。金色の体毛は赤に呑み込まれていく。シャイニングウルフの群れは立ち止まり、身を低くし唸り声を上げる。血の臭いがする。
「害獣処理にスリルは必要でしょう?」
 フィーネは口笛を吹き、武器を構えた特異運命座標を満足げに見つめ、一枚の紙を手渡す。しっとりと湿る紙に目を落とせば、人を襲う、シャイニングウルフの記事。どうやら、増えすぎてしまったようだ。賢明な特異運命座標はすぐさま、悟り、フィーネは「頼りにしてるわ?」と笑う。特異運命座標は頷き、真横から飛びかかってきたシャイニングウルフの爪を避け、地を踏み締め、瞬時に顎を引く。靴底には砕けた昆虫がびっしりとはり付いている。そんな感触がする。
「さぁ、どんどん来るわよ!」
 フィーネは鋭く叫び、特異運命座標の後方に回り込む。シャイニングウルフの金色の体毛が、ぐっと近づく。
「……!」
 瞬きは許されない。特異運命座標は息を吸い、前を見据えた。既に囲まれている。耳障りな唸り声に不快な臭い、特異運命座標は目を細めた。草木と霧がとても邪魔なのだ。

クエスト詳細

 敵
『シャイニングウルフ』×8
 回避と攻撃力が高いウルフ。
 近距離攻撃を仕掛けてきます。

・同行NPC
 フィーネ・ルカーノ (p3n000079)
 遠距離攻撃、主に支援を行います。

 担当GM『青砥文佳

同行者(最大2人)

同行者は、経験値・報酬・称号等は入手出来ません。また、同行された通知も行なわれません。

味方NPC

フィーネ・ルカーノ

対戦相手

シャイニングウルフ
シャイニングウルフ
シャイニングウルフ
シャイニングウルフ
シャイニングウルフ
シャイニングウルフ
シャイニングウルフ
シャイニングウルフ

全体の成績

総挑戦回数1587回
勝利1020回 敗北75回 引き分け0回 スキップ492回

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