クエスト
闘技場設定は『練習場』から!
現在RC:0 (SRC:0)
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Mine Sweeps現在報酬:基礎EXP24%、最新闇市アイテム×1
最低参加レベル=8レベル
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太い金属の筒が開かれていた。
内部を走る鋼線を調整し、断裂したものは丁寧に入れ替え締め直す。
それから溶接。
激しい火花が止み、技師のような逞しい男は遮光ゴーグルを額に持ち上げた。
「おっし」
溶接機のバルブをひねり蒸気を解放してやると、熱が天井にもくもくと登った。
「どうだい、動かしてみな」
技師は金属の筒を閉じると、一つ拳で殴りつけた。
「痛ってえ! なにすんだ先生」
叫んだのは技師でなく、筒の先に肩をつなげた別の男だった。
「うるせえぞ、痛ぇなら上等じゃねえか」
技師ならぬ医者である。腕が機械になっている鉄騎種の怪我を治療していたのだろう。鉄帝国で見られる光景であった。
「んで、どうなんでい」
医者は紙巻きに火を付けるとぷかりと吸い始めた。
「それがよう、先生」
男の話に拠ると、どうも採掘場に侵入したゴブリンの群れは悪知恵が働くらしい。
掘削機や搬送機を乗り回し、どうにも手が付けられない。
何人もの採掘屋が怪我を負ってしまったのだ。
「良いようにやられてんなあ、オイ」
あきれ顔の医師は、紙巻きの箱を差し出した。
「おっ、すまねえな先生」
一本咥えて火を貰う。
「見舞いだ見舞い。お前にゃこれからも銭落としてもらうからよ」
「そりゃねえよ」
吸い込んだ煙は、どこか苦かった。
「まあ、そういう事ならお国に頼むか……」
さもなきゃあ。
「噂のローレットだな」
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「なんだかすごい所ね……」
巨大なすり鉢状の採掘場――露天掘りと呼ぶらしい。
底の広場で天を仰いだ『冒険者』アルテナ・フォルテ(p3n000007)は思わず呟いた。
採掘屋達が言う通りに来てみた訳だが、こんな光景はさすがに幻想では見られない。
けたたましい音を立てる巨大な重機達は、今も蒸気を吹き上げていた。
本来であれば採掘という目的のために使用されるのであろうが、この日は可動部を鉄塔のような物に叩き付け合っている。
あちらこちらがひしゃげて、ずいぶんひどい有様だ。
あの中にゴブリン共が乗っているのだろう。こちらには気づいていないようだ。
さてどうしたものか。横を見ればアルテナと視線が合う。
頷く彼女に頷き返すと、イレギュラーズは得物を構えた。
だって、やるほかないんだろう。
クエスト詳細
重機に騎乗したゴブリン達。
いずれもHPが高く、防御や攻撃にも優れています。
反面、複雑なことは苦手なようです。
重機の有無が戦力の決定的な差ではないことを、教えてやりましょう。
・敵
ゴブリン・ドリル×1
ゴブリン・ユンボ×1
ゴブリン・ダンプ×1
・同行NPC
『冒険者』アルテナ・フォルテ(p3n000007)
近距離攻撃を中心に、傷が深くなってきた場合は回復を行います。
担当GM『pipi』