クエスト
闘技場設定は『練習場』から!
現在RC:0 (SRC:0)
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シャーリーとチョコレートポーション現在報酬:基礎EXP24%、最新闇市アイテム×1
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幻想南部、ジャーニーディップ山の麓にたたずむ小さな村バーゲット。
村はずれに住む少女シャーリーは、魔女見習いである。
「ん~……」
大きな帽子を手で押さえ、薬液を植物に垂らしていく。
「これでいいかな?」
どことなく危なっかしい手つきだが、生憎と咎める者(おししょう)は不在だ。なんでも数ヶ月の旅路にあると言う。
さておき。今年はみずみずしい果物がたっぷり実るようにと願いを込めて、シャーリーは呪文を唱えた。
「ぷいぷいのちょこれーーと~~……ぷりん☆」
これでチョコレートプリン味の美味しい実になってくれるはずだ。
けれどそれから、どうやったっけ。
しばし考え込んだ彼女は最後に決めの呪文に力を込めてやる。
「ええっと、ぼややーん?」
――爆音。
「わぁっ!?」
突如吹き上がる毒々しい煙に少女は咳き込み、涙目で辺りを見回した。
「ヴォワッ! ヴォワァ!!」
目が合う。
「え……」
誰と。
「ヴォワッ! ヴォワァ!!」
苗木と。
いやいやいやいや。そんな筈はない。
ていうか苗木に目とかある訳ないし。
苗木が叫ぶとかないし。ましてやうねうね迫ってくるとかありえないし無理。
少女は慌てて目をこすり、もう一度確かめ――
「ヴォワイドデーーイ!!!!」
「いやぁああああ!」
無理無理無理。
一目散に走り出す。
目指す先は、もちろん――
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「そんな訳なんですぅ」
ローレットで肩を落とす少女は、事の顛末を語った。
なんでも豊作の呪文を間違え、植物の魔物が出てきてしまったらしい。
「土地と、薬液の材料も悪かったのかなあ」
なにやらぶつぶつとつぶやき始める依頼主シャーリーだったが、大丈夫なんだろうか。
シャーリーの話によると、魔物は彼女の果物畑から出てこないようだ。
出向いてやっつければ問題ないと思われる。
「お二人には村に被害が出ないうちに、退治をお願いするのです!」
何の説明もしていない『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)が拳を握って立ち上がる。
「うんうん、任せて! とにかく行ってその魔物を倒せばいいのね」
結論は単純とばかりに『駆け出し冒険者』アルテナ・フォルテ(p3n000007)が胸を張った。まあそうなるのだろう。
「はいぃ。うぅ……よろしくお願いですぅ」
「ビッグでヒュージな大船ラージシップに乗った気持ちでローレットに任せるですよ!」
無駄に自信満々なユリーカはさておき。
涙目で懇願する依頼主の意向を、ともかくは聞いて差し上げよう。
クエスト詳細
・敵
『ウィップソーン』×6
植物のモンスターです。
一体一体は強くありません。
中距離から傷ついた相手を集中攻撃してくることがあるようです。
・同行NPC
『駆け出し冒険者』アルテナ・フォルテ(p3n000007)
近距離攻撃を中心に、傷が深くなってきた場合は回復を行います。
担当GM『pipi』