冒険
闘技場設定は『練習場』から!
忘れられし水底
――海底神殿。
それはなにがしかの理由により海底に没した遺跡の事である。
海面上昇か、超常現象による沈没か、大津波か、いやいやはたまた……
いずれにせよ太古に消えた遺跡というのはあるものだ。特に――
「アンタ、知ってるかい? 絶望の青……いや今は静寂の青か。
大号令で開拓された海域に海底神殿があるって噂はよ」
海の大国家たる海洋王国領土にはそういう話がごまんと、だ。
首都リッツパークの酒場『アクア・ライン』で、もう幾つもの酒瓶を開けている翁が、偶々出逢った貴方へと語り掛ける――冗談の様に、御伽噺を話すかの様に。
「そこに元々文明があったかって……? さぁ~そこまでは知らねぇよ。絶望の青が絶望の青と呼ばれる前の事があったかもどうかすら、誰が知ってるもんか! がはは! だけどなぁ、間違いなくそいつは人工物……いや人が作ったかはしらねぇが、とにかく自然に出来たモノじゃなかったらしいぜ」
あるポイントで、海流が妙な動きを見せている場所があったらしい。
不思議に思った漁師だか冒険家だかがその地域を探索してみた所――なんと海底には神殿があったのだとか。水中でも呼吸が可能な海種の者が内部を少し探索してみれば、生活の跡の様なモノも見られ……これも古代文明の一つかと思われたとの事だ。
古代文明――その類であれば鉄帝が有名ではあるが、しかしそういった代物も鉄帝の専売特許という訳でもない。未開なる海の底などにも、こういう話が眠っていても不思議ではないものだ……
「まぁ~内部には魔物やらがわんさかいたらしいからなぁ。リッツパークからも大分離れてるし、積極的に開拓しに行こうなんて奴はあんまりいねぇみてぇで……おっ、なんだお前さん興味があるのか? あるよな? よし来た! がはは地図書いてやるよ! 行ってみな行ってみな!!」
――酒臭い翁はこちらが何も言っていないのに強引に話を進めていく。
紙にペンを。無茶苦茶汚い感じに書かれた……地図かも分からぬ落書きは、さてなんだこれは本当にマジで。一度解析しないとどこの場所を差してるかも分からないんじゃあないかこれ。或いはこの翁の知り合いでも探さねば。
「宝でもあれば、そいつはお前さんのもんさ!!
がはは、海底神殿ってのはロマンだよなぁ!!
俺も若い頃はあっちの海にこっちの海にと……」
まずい。なんだかもっと話が長くなりそうな雰囲気だ。
酒をかっ喰らっている間にこっそり退散するとしようか……
……しかし海底神殿、か。
与太話かもしれぬが。時間があれば探しにでも行ってみようか否か――思案する所であった。
※本冒険は海底神殿へと赴く内容となります。
※まずは海底神殿の在処を探すところからとなるでしょう……それは海域の「情報を検索する力」だったり「漁師たちへの顔が広かった」り或いは「海洋の民」などであればスムーズに探索が進むかもしれません……
※実際に辿り着いた後は「水中」での行動探索となるでしょう……(水中の行動に適したアイテムを持っていく、としますので特別にスキルがある必要はありません、が……?)
参加者一覧 | |
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紅花 牡丹(p3p010983) ガイアネモネ |
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アベリア・クォーツ・バルツァーレク(p3p004937) 願いの先 |
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リリー・シャルラハ(p3p000955) 自在の名手 |
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ラダ・ジグリ(p3p000271) 灼けつく太陽 |
探索記録
――さて。まずはこの汚らしい地図が一体どこを指しているのか。
まずは此処を特定するのが重要だ……
なんらかのコネがあれば海域の情報をまとめた資料室へと向かえるかもしれない。尤も、迅速に調べるための技能も必要となるだろうが。
或いは海洋の民としての情報網などがあれば地元の者から情報を集める事も出来るだろうか。
最悪、時間が掛かろうと手当たり次第に調べる方法もあるが、さて……
ならばと貴方は自らの情報網を駆使するものだ。
こういうのは無数の人々から情報を集めるのも手段の一つと言うもの。
勿論、あの酔っぱらった翁の話が与太でなければいいのだが……
そうして根強く調べ続ける貴方に耳寄りな情報が飛び込んできた。
――あの翁の話(と汚らしい地図)に合致する場所があるというのだ。
成程これは収穫になりそうだ。
もっと詳しく話を聞くべく、貴方は該当の人物の下へと訪れるのであった……
※『情報網』系列の技能により情報を得ることが出来ました!
さて。様々な人物から情報を集める事に成功した貴方は、幾らか時間はかかったが現地に向かう事が出来た。
さすれば、確かに話に合った奇妙な海流がそこに在る……
成程ここの下に海底神殿があるのだろうか。
しかし此処からの探索には水中で行動する術が必要となるだろう。
一応、水中でも行動可能になる道具は持ってきているが……もとより水中で行動する術を持つ――例えば海種ばかりであればもっとより迅速なる行動が可能になりそうだが……?
ふむ。残念ながら全員、水中で得意に行動する術はない様だ……
成程これは楽しくなってきた。
地上の民が海を制する――これほど愉快な事があろうか!
海底に潜ってみれば――見つけた!
確かに奥底に神殿の様なモノがある……
古ぼけた遺跡はあちこちが崩れており、太古の流れを感じさせるものだ。
しかし感慨に耽っている場合でもない。どうやら――魔物だ!
やれやれ、やはり油断は出来ない地か……
周囲の警戒をしつつ、貴方は再度歩を進める……
魔物を退けた貴方は奥へと向かう。
通路は――ここも随分と古いものだが、しかし造り自体は随分と綺麗だ。
……やはり人か、少なくとも知的生命体がいたのだろうか?
おっと。そうしれば周囲をまた魔物達が取り囲む――!
この時間は魔物が活発なのだろうか? くっ、もう少し早く来ることが出来れば……!
悔やんでも仕方ない。今はこの連中を倒すとしよう――!
くっ。相次ぐ連戦とは、疲労が溜まってしまいそうだ……
一旦退くか、それともまだ進むか――体力と相談しながら貴方は歩を進める。
丁度周囲から隠れられそうな穴場を見つけた……
一度ここで息を整えるとしようか。
しかし今の自分の体力はどうだろうか。進むか休息するか、それとも――
体力は十分だ! 休息もいらないだろう。
では早くに歩を進めるとしようか――
うむ? 何か今変な気配を感じたような……
貴方は周囲の様子を窺った。すると――
横に道を見つけた。
……どうやら気配はこの先からしている様だ、が。明らかに奥へと繋がっている。
さてさて鬼が出るか蛇が出るか……行ってみるとしようか。
進んでいく。進んでいく。
一歩一歩着実に。後はどれぐらい奥に行けるだろうか。
そんなことを考えていれば――
なんと、貴方の眼前に――大型の魔物が現れた。
思わず息をのみそうだ。この存在に気付けなかったとは……
建物の影。そして眠っているのか全く動かないからだからだろうか……?
これでは敵意を感じる事もない。
しかし幸いにしてこちらが先に発見することが出来た。ここは――
――と! その時、大蛇が起きてしまった!!
ええい。こうなってはやむなし……倒すほかないか!
大型の魔物を倒した――
しかし大型の魔物が暴れまわったせいか、周辺の遺跡が無茶苦茶になっている……
うん? ここには何か文字か、いえ壁画か何かが書かれていたようだが……
駄目だ。完全に壁が崩れてしまって何が書かれているか分からない。
吐息零す。
しかし、ロマンありし海底神殿を探検できたのは決して無駄な旅路ではなかっただろう。
さぁこの冒険譚を誰に語ろうか――
貴方の歩は出口へと向く。
挑戦結果
――かくして海底神殿の探索はひとまずの幕を下ろした。
このような遺跡が他にもまだあるのだろうか……
やれやれ。海とはまったく――ロマンに溢れた場所である。
戦績
攻略状況:攻略成功!