PandoraPartyProject

冒険

闘技場設定は『練習場』から!


灼熱の採掘冒険ツアー

 特異運命座標、即ち君たちが世界に急増した『大召喚の日』より幾ばくかの時が流れた。
 魔種と戦い、国を挙げての大戦があり、龍を鎮め、豊穣を見つけ――
 一行どころか何頁使っても説明しきれない程の激動の時代を迎えている無垢なる混沌。
 そんな中でも君たちは大なり小なり活躍しながらも、自分なりの活動を行っていた。

 だが、勿論人々の住まうこの世界で暮らしていく以上、特異運命座標である君たちにも現世の柵というのは存在する。
 何々の食材が値上がっただとか、多くはそんな微笑ましい物だが……中には君たちであるからこそ無視しにくい話も存在する。
 ――そう、例えば鉱石類の値上がり、品薄、供給減等だ。

 魔種やその他モンスターとの戦闘による被害からの復興や交流が活性化している豊穣との貿易は勿論の事だが、やはりそれらが重要になるのは戦闘に関わる事だ。
 武器防具に兵器に矢弾に、あるいは練達で重宝しているレアメタルや合金の素材にと、有用で良質な鉱石は幾らあっても足りるという事はない。
 特に魔種との激闘が活気づく近年では特に、だ。
 常日頃から君たちが使っている強力な武具だって元はそういった鉱物から名工らが作られているものなのだ。
 故にこそ、暫くは問題ないと分かっていても尚やはり仄かな不安が胸に過ぎるという物だ。
 領地を持つ特異運命座標達も石切場や採掘施設を増設し市場に卸したりといった日々を過ごしていたのだが――ある日、気になる話を聞く事となる。

 ――どうやら、噂の火山の深部には希少で貴重な鉱石が多数眠っているらしい、と!
 人里離れたモンスターも多数徘徊する危険地帯。
 灼熱の熱気溢れる過酷な場所だが……一般人にはとても厳しくとも、君たち特異運命座標であれば上手くいけば採掘する事もできるだろう!

 君たちは早速納品依頼を取り次ぎ、火山洞穴内の地図を受け取り、準備を整え出発するのであった。
 さぁ、新たな冒険の始まりだ!


 シナリオ:黒矢

参加者一覧
十夜 縁(p3p000099)
幻蒼海龍
十夜 蜻蛉(p3p002599)
暁月夜
ヰニイ(p3p010878)
Media Naranja
コルネリア=フライフォーゲル(p3p009315)
慈悪の天秤

探索記録

 地図と火山の熱波を頼りに火山洞窟の入り口に辿り着いた泪月。
 まだ洞窟内部には入っていないというのに、火山よりの熱波は既に肌を焼くのではないかと言う程の気勢だ。
 また、周囲に全く人気はないが……火山洞穴の内部には僅かだが確かな気配が伝わってくる。
 どうやら情報通りに火山の熱気に耐えられるモンスターや精霊の類が住み着いているらしい。
 これは中々に難しい冒険になるかもしれない……蜻蛉たちは意気込みを新たに地図を再度確認し、洞窟内部に突入するのだった。
 

 熱波が渦を巻いている……

 灼熱の火山洞穴内は予想以上に広大な空間を以て泪月を出迎えた。
 まだ入り口を入ってそこまで経っていないのにこの熱さとは、一体深部はどれ程の熱気に包まれているのだろうか?
 だが、それは裏を返せばこの近辺でも灼熱に踊る炎の精霊の力が行き渡っている事の証左だ。

 これ程の熱波とは……どうやら予め冒険の準備をしておいて正解だった様だ。
 耐暑耐熱の装備の用意に、十分な水量の蓄え、その他諸々、灼熱火山への対策は十分だ。
 ……と言うのは少し言い過ぎかもしれないが。
 やはり幾ら対策を用意していたとは言ってもその灼熱火山を住処にしている様なモンスターとは比べられる物でもない。油断をする訳にはいかないだろう。
 気合を入れなおし、まずは採掘を始めるとしよう……


 灼熱の熱気に包まれながらも、とりあえずは入り口付近での採掘を終了した。
 既に並みの採掘施設で採れる鉱物よりも質の良い物を採掘出来ている気がするのは事実だろうか、それとも願望だろうか。
 だが当然、これだけの成果で満足できる筈もない。
 蜻蛉たちは更なる鉱石を求めて奥に進む……
 
 しかし、奥へ進もうとする泪月たちの前にモンスターの気配を発見する。
 回避するのは難しそうだ。戦闘の気配がする……!

 ……どうやら、幸運にもモンスターと鉢合わせせずにやり過ごす事が出来た様だ。
 この調子のまま冒険を続行したい物だ。


 熱波が渦を巻いている……

 やはりこの灼熱火山の洞穴は広大だ。
 既に幾つもの分岐路を進んでいるが、未だに深奥には辿り着きそうもない。
 尤も、その広大さと炎の魔力の濃さが蜻蛉たちに恩恵を与えてもいるのだが。

 道すがらに採掘しながらに更に先へ進む。
 ……うっ。どうやらこの先は更に熱波が激しくなりそうだ。

 この熱波は……紙類であれば自然発火してもおかしくない程の温度だ!
 冒険の技術で地図を保護しておこう。不安は残るが、暫くは問題ない筈だ。
 油断も隙もあった物ではない。
 十分に注意して先に進むとしよう。


 熱波が渦を巻いている……!

 探索と採掘を続けてどれだけ経っただろうか。
 蜻蛉たちの感覚ではもうかなり進んできたと思うのだが、それでもまだまだ深奥には程遠いらしい。
 代わり映えしない灼熱火山の洞穴だったのだが、更に先に進むと壁や床が赤熱している様子が見て取れた。
 どうやらこの先こそがまともな生物は踏み入れる事すら生命の危機となる、灼熱火山の本領の様だ。
 その危機に比例するかの様にこの先で採掘できる鉱物の希少価値は言うまでもないだろう。
 蜻蛉たちは迷う事なく更に先へと足を進めようとする。

 ……が、その為にも広間に屯しているモンスター達が邪魔となる。
 あれ程の数のモンスター、可能ならば避けたいが……

 激しい戦闘だったがモンスターを撃破する事に成功した。
 此処はモンスターの溜まり場となっていた場所だ。早めに離れた方がいいだろう。
 そうと短く方針を決めた泪月の面々は足早に先へ進んでいく……


 熱波が渦を巻いている……

 赤熱した洞穴を進んでいくと、大きく露出した赤色の鉱脈を発見した。
 これ程大きな鉱脈であれば相当の量の鉱石を採掘する事が出来るだろう!
 蜻蛉たちは意気揚々と採掘に掛かるが、闇雲に採掘しては効率が悪い。
 効率良く採掘するための知識や技術は……

 泪月が持つ知識や鑑定眼によってより価値の高い鉱石を多く採掘する事に成功した!
 また、どうやら採掘した鉱石の中に生命力を活性化する鉱石も含まれていた様だ。
 灼熱の熱波に参っていた身体に活力が戻る……

 ……最深部までもう一息だ。頑張ろう!


 灼熱の熱波が渦を巻いている……!

 長らく深部を歩き続け、そろそろ靴等が焼けないか心配になってきた。
 果たしてこの火山洞穴は何処まで続くのだろうかと不安になる頃――視界の端に輝く金色を発見した。
 金塊とも違う光沢を持つ不思議な鉱脈だ。
 あの様な鉱脈は此処まで相当数の鉱脈を採掘してきた蜻蛉たちでも見た事がない。
 きっと希少な鉱石に違いない。

 そう思い採掘しようとするが……まるでそれを守るかの様に大柄のモンスターが姿を現した。
 更に勢いを増す灼熱の熱波はかのモンスターの戦意の表れだろうか……
 どうやら戦闘は避けられそうにない。
 恨みはないがこれも鉱石の為だ。撃破しよう!

 激戦の末、蜻蛉たちはモンスターとの戦闘に勝利した。
 モンスター達は強敵だった物の、万端用意を整えて挑んだ蜻蛉たちの力は最深部に座すモンスターをすら上回った様だ。
 さぁ、邪魔者は居なくなった。
 心行くまで採掘していこう。


 カァン!
 カァン!
 カァン!
 
 モンスターを倒し、満足行くまで金色の鉱脈を採掘する事が出来た。
 どうやら、この先は少ししたら行き止まりとなっている様だ。
 つまり、これ以上探索するのであればかなり前まで戻り、また新たな道を進むという事となる。
 しかし、蜻蛉 たちの荷物の中は既に採掘した鉱石で満杯だ。
 この辺りが頃合いだ。これ以上の採掘を行う必要はないだろう。
 そう判断した蜻蛉たちは速やかに火山洞穴を後にする。
 ……勿論、最後まで警戒を怠らずに。
 冒険は無事成功して、帰るまでが冒険なのだから。

挑戦結果

 十分な成果を背に帰路に着く。
 圧し掛かる鉱石の重みと疲労感は確かな冒険成功の証となろう。
 これだけの良質、高品質な鉱石があればきっと多くの人の助けとなるだろう。
 そして、その成果は巡り回っていつかの自分たちの助けにもなるかもしれない……

 その満足感と共に、君たちはギルド・ローレットで元気良く納品依頼の達成報告をするのであった。

 ……余談ではあるが、後日君たちの元へ幾つかの鉱石の返却があった。
 品質に問題でもあったのだろうか?
 そう疑問に思う君たちであったが、どうもそうではないらしい。
 どうやら最深部で見つけたあの金色の鉱石はまだ加工、精錬、使用法等が確立されていない希少鉱石であったらしい。
 研究機関の多忙もあり扱いに困った結果、多少の謝礼と共に返却される事となったらしい。
 勿論君たちだって返却された所で何かに使える訳ではないが……まぁいいだろう。
 この輝かしい金色は、君たちが冒険を見事達成した勲章でもあるのだから!
 

 

戦績

攻略状況:攻略成功!

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