冒険
闘技場設定は『練習場』から!
柴犬さんとのんびり散歩
●今日の、柴犬さん
マシュマロみたいなふんわり雲が青空に遊ぶ昼下がり。
幻想のギルドを出たあなたに、柴犬さんがしっぽをふりふりおねだりします。
「く~ん、わぅん?」
柴犬さんはとっても感情がまっすぐで、ピュアな瞳であなたの足元にまとわりついて。
「わんっ」
あそんで、あそんでとアピールしているのは、誰の目にもあきらかなのです。
あなたが頷けば全身によろこび溢れてくるくるまわり、しっぽをぱたぱた駆けだします。
「わう~ん!」
自由奔放、なにものにも縛られないたましいが導くのは、予想不能の未知の道。
ある時は色とりどりの花咲き誇る貴族の庭園、
ある時は上演中の演劇ステージ、
ある時は猫たちの集会場、
またある時は温泉……?
柴犬さんのおさんぽはスキルも何もいりません。気持ちも全身で「たのしい」「だいすき」が伝わりますから、だいじょうぶ。
ただ、どこで何をするのかが、完全に犬の気持ちしだい(確率分岐のランダム)なだけなのです――。
シナリオ:透明空気
参加者一覧 | |
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オジヴァン・ノクト・パトリアエ(p3p002653) 民誘う勇猛 |
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バクルド・アルティア・ホルスウィング(p3p001219) 終わらない途 |
探索記録
●柴犬さんとお散歩日和
オジヴァンさんを時折ふりかえり、「たのしいね!」という顔をしています。柴犬さんは道をきままに選び、自由にたのしく駆けていきます。
「わんっ」
――うれしい!
柴犬さんの鳴き声は、きく人全員にその喜びをつたえる嬉しそうな声でした。
柴犬さんについていくと、やがて豪奢な門をとおりすぎ、貴婦人みたいな華やかなお花のそばを走り抜け――、
●貴族の庭園
絢爛の花庭園に着飾った人々が集まっています。
ここはきっと、貴族の庭園なのでしょう。
はふはふとはしゃぐ柴犬さんをひっぱって、オジヴァン さんは薔薇の茂みに身を隠して人々の様子をうかがいました。おいしそうな香りがふわふわ風にのり、漂ってきます。貴族たちが囲むティーテーブルには、白を基調とした上品な食器と豪華なお食事がならんでいるのです。
さて、オジヴァン さんの視線の先では―ー、
「此処で皆さまにお知らせしたいことがございます」
ひとりの青年貴族が声をひびかせて、清楚な女の子の肩を抱いて華のある美貌の女の子に視線を向けています。
「わたしたち2人は愛し合っています。だから、彼女との婚約を破棄します!」
おっと、これは異世界小説でテンプレと呼ばれる婚約破棄案件ではありませんか。そして――、
「わおーん!」
一瞬の隙をついて。
「え!?」
「きゃあああっ!?」
元気いっぱい、柴犬さんがテーブルにむかって飛び出して、女の子のスカートのしたを走り抜け、テーブルクロスをひっかけて。
「野良犬だ!」
「つかまえてーっ!?」
たいへん、庭園は大混乱です!
オジヴァン さんはあわててフォローに走ります……。
●まるっと成功!
数分後、オジヴァン さんは円満に事をおさめ、柴犬さんを抱っこして貴族の庭園を脱出し、ふたたび平穏な散歩へともどるのでした。
――どのように円満に事をおさめたのかは、オジヴァン さんだけが知っているひみつです。
●おさんぽ、継続中
柴犬さんは「ぼうけんたのしいねえ!」という顔で楽しそうに歩いています。
今度はどこにいくのかな?
●ここは、古い洋館ですね
柴犬さんとオジヴァンさんは、古い洋館に迷い込みました。
「おや、ちょうどいいところに」
声がかけられて、視線を向けると召喚されたての旅人だと名乗るおじいさんがいます。
「わしは、はじめての依頼でここに来たんじゃが、この先の悪霊がたおせなくて困っておってのー」
おじいさんはそう言って頭を下げました。
「オジヴァンさんなら悪霊を退治できるんじゃあーないかーのー」
そんなわけで、悪霊退治がはじまりました。
無事悪霊退治をしたオジヴァン さんは、柴犬さんにそろそろ帰ろうかとアピールしてみました。
「くーん、くーん」
柴犬さんはもうちょっと遊びたいみたいです……。
●柴犬さんは、冒険がしたい!
柴犬さんは、ここで大胆な猛烈ダッシュをみせました。
オジヴァン さんは仕方なく後を追いかけます。そして、到着したのは――、
●???
と、ここで。
突然、走っていた柴犬さんの姿がとつぜんフッと消えてしまいました。
「!?」
驚いたオジヴァン さんが駆け付けると、なんと地面にぽっかりと異次元につながる不思議なあなが空いているではありませんか。
「きゅぅん、きゅうん」
なんとも切なくなる鳴き声があなのなかから聞こえてくるので、オジヴァン さんは中に入って柴犬さんをたすけることにしました。
●???
あなの中には、トランプの兵隊さんたちがたくさんいました。白い薔薇を赤いペンキで赤く塗っているトランプ兵たちは、とても忙しそうです。
柴犬さんはというと、おしゃれで奇妙なうさぎさんとチェス勝負になっているようでした。
「チェスがわからないって?」
「くーん、くーん」
「無知は罪だ。死罪だよ」
オジヴァン さんは慌てて駆け寄り、柴犬さんを庇います。
「なんだい、きみは」
「わん! わん!」
柴犬さんがしっぽをはちきれんばかりに振って、よろこんでいます。
うさぎさんは不機嫌そうにチェス盤をしめして、「飼い主か? なら、かわりに勝負だ!」とチェス勝負を申し込むのでした。
――チェックメイト!
オジヴァンさんは鮮やかにチェスで勝利をおさめて、柴犬さんと元の世界にもどったのでした。
●のんびり気分逍遥
それからオジヴァンさんと柴犬さんは、食べ物のにおいにつられて近くのお店に立ち寄り、好みの食べ物を味わって。
ようやく、お散歩を終えて帰ることにしました。
今日のお散歩は、とてもハードで疲れるお散歩でした。
「わん! わぉん!」
お散歩はもうおわり、と別れを告げるオジヴァン さんに柴犬さんがしっぽをふりふり、おめめもきらきら。
ありがとう、だいすきだよ――柴犬さんは、そんなきもちを全身で一生懸命、あなたに伝えようと頑張っていました。
挑戦結果
●お散歩、おつかれさまでした。
柴犬さんは、満足そうにギルドのはしっこで丸まってすやすや寝息をたてています。
ゆるゆる、ふさふさと尻尾のさきっちょが揺れるのは、きっとたのしい夢をみているから。
夢の中でも、冒険しているのかもしれませんね。
あなたによく懐いたこの柴犬さんは、明日も明後日もそのあとも、あなたを見るたびに嬉しそうに寄ってくることでしょう。
「わんっ」
と、元気いっぱい鳴き声をあげて、
あそんで、あそんでとアピールしてくるのは、あなたのことがだいすきだから。
どうしてそんな風に懐いているのか、
理由は――柴犬さんに頷いて、いっしょにお散歩につきあうあなたを見れば、誰の目にもあきらかなのです。
「わぅ~♪ わぅ!」
――明日も元気なかおを見せて、いっしょに街を冒険してね!
戦績
攻略状況:攻略成功!