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シナリオ詳細

泳ぐ練習どころではないので、タコを狩ることにしました。

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●『ちょっと見てきてくれ=依頼』という理論は通じないと思うんですけど……
「流石に海上からだと、海底近くにいる人は見つけられなかったな……」
 依頼を終え、『ギルド・ローレット』シレンツィオ支部へと戻ってきた『Immortalizer』フレイ・イング・ラーセン(p3p007598)。その呟きを聞いていた『黒猫の』ショウ(p3n000005)は、「お疲れ様」とフレイを労いながら、彼の話を聞いていた。
「ま、どこにいるか分からなかったんだ。海上から探す手は悪くない手だったよ。今回はたまたまそこにいなかっただけさ」
「それはそうだけどな。とはいえ、まだダガヌ海域ではまだ色々あるみたいだし……やっぱり、泳ぐ練習はした方が良いと思うんだよ」
「泳ぐ練習ね……」
 ショウがふむ……と少し考え込むと、何か思いついたらしい。立ち上がり、シレンツィオリゾートの地図を片手に席へと戻る。
「え、何?」
「泳ぐ練習なら、とっておきの場所があるのを思い出してね。折角だから、ちょっと見てきてくれるかい?」
「……その『ちょっと見てきてほしい』っていうのは」
 フレイが恐る恐る尋ねると、ショウはニィッと笑った。
「きみはさ――タコ、好きかい?」

●ちょっと見てきた結果がこれですよ。
 シレンツィオリゾート三番街。様々な高級ホテルが立ち並び、高級商店が立ち並ぶその地域には、当然ながら観光用ビーチも存在していた。ショウに言われ、目的のビーチへとやって来たフレイは頭を抱えた。
「いや、聞いてはいた。聞いてはいたが、ちょっと数が多いな?」
 空中から海を見下ろせば、至る所にタコ型の魔物『シアンオクトパス』が泳いでいるのが見えた。ショウの話によると、シアンオクトパス海中に潜み、何も知らずに入ってくる人たちの足を捕えて海中へと引きずり込む。そして、タコ足を硬化して引きずり込んだ獲物の命を奪う――そんな魔物らしい。名前の通り青っぽい色をしているため、海中にいる間は目視では見つけづらい。フレイも時間をかけてよくよく目を凝らして、ようやく見つけられる程度だ。そんなシアンオクトパスを討伐して欲しい、というのが今回の依頼だ。
 討伐した後はその観光用ビーチを、しばらくイレギュラーズ専用のプライベートビーチとして貸してくれるらしい。ショウから「討伐したら、そのままそこで泳ぐ練習をしたら良いんじゃない?」と言われたので来てみたが……まぁ、どこをどう見ても泳ぐ練習どころではない。
「とにかく、これは一人じゃ無理だな」
 ショウが、フレイと同じく泳ぐ練習がしたい、タコを狩りたい等と思っている他のイレギュラーズたちにも声をかけてくれるらしい。それならば、とりあえず仲間を待とう。しばらく観察していて分かったが、シアンオクトパスは積極的に地上や空中へとやって来るようなことはないようだ。それならば、偵察も兼ねてその辺りにいれば安全だろう。
「……ま、練習しないにしても、ここは観光地だからな。これ以上被害を出すわけにはいかないよな」
 フレイは見える範囲内で、シアンオクトパスがどこかへ行かないように監視をし始めた。

GMコメント

 初めまして、こんにちは、こんばんは。萩野千鳥です。
 早速ですが簡単に説明致します。

●目的
 敵の討伐(前座)からの、泳ぐ練習(本編)。

●地形
 観光用のプライベートビーチです。波はとても穏やかです。
 タコが現れて以来、このビーチは封鎖していますので人はいません。

●敵
『シアンオクトパス』×20くらい
 海中に潜む少し大き目のタコです。目視ではちょっと見つけづらい。
 海上には少し顔を出す程度にしか姿を見せません。
 タコ足で捕えたり、海中へ引きずり込んだり、墨を吹いて目眩ましをしたり、足を硬化して攻撃を仕掛けてきたり。

●他
 こちらは『<光芒パルティーレ>群れの餌になる前に』のAAになります。
 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/8057
 ですが、内容はあまり繋がっていませんのでお気軽に。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

 以上です。どうぞ宜しくお願いします!

  • 泳ぐ練習どころではないので、タコを狩ることにしました。完了
  • GM名萩野千鳥
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年08月19日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)
白銀の戦乙女
ベーク・シー・ドリーム(p3p000209)
泳げベーク君
アルテミア・フィルティス(p3p001981)
銀青の戦乙女
黎明院・ゼフィラ(p3p002101)
夜明け前の風
フレイ・イング・ラーセン(p3p007598)
問夜・蜜葉(p3p008210)
乱れ裂く退魔の刃
クルル・クラッセン(p3p009235)
森ガール
火野・彩陽(p3p010663)
晶竜封殺

リプレイ

●タコ駆除!(前座)
「泳ぐ練習したかったんだがなぁ。ショウのやつ、ついでとばかりに依頼を押し付けやがって……っと、集まったみたいだな」
 海上で監視していた『Immortalizer』フレイ・イング・ラーセン(p3p007598)は、ビーチに集まって来た七人のイレギュラーズたちと合流する。フレイは仲間に現状を伝えると、手早く各自配置についた。
「なんだか、最近似たようなことがあった気がするので複雑ではありますが、安全に海を泳ぐために討伐しなければならないとあれば致し方ありませんね……」
「うんうん、そうだよね! おびき寄せて戦うのが良いんだろうけど、餌とか撒いておびき寄せるのもね、後で泳ぐ予定の海に撒くのもネ」
「泳ぐ……練習……? そう、ですね……まぁ、餌を使わなくても、海面に誘導くらいならできるでしょう」
 そう話した『白銀の戦乙女』シフォリィ・シリア・アルテロンド(p3p000174)、『森ガール』クルル・クラッセン(p3p009235)、『不屈の障壁』ベーク・シー・ドリーム(p3p000209)の三人は、早速海中へと深く潜っていった。
「流石にこのままじゃ見えないね……けど!」
 クルルは音の反響を頼りにシアンオクトパスの位置を把握すると、後から潜った二人にシアンオクトパスの数が多い場所を指差す。ベークは彼女の指差す方へ泳ぎ、自身から放たれる甘い香りでシアンオクトパスを誘う。その香りが届いたのか、くるりとベークの方へと向かって泳ぎだす。シフォリィも自身の鼓動を高め『こちらにもいるぞ』と存在感をアピールすると、シアンオクトパスたちはその強い人の気配に見事に釣られていく。これで、準備は整った。
「さて、僕を餌だと思うのは勝手ですが、倒されるのは貴方たちです!」
 ベークとシフォリィは互いに相槌を打つと、海面付近へと誘導していった。クルルは二人を見送ると、残ったシアンオクトパスと対峙する。シアンオクトパスはクルルの足を絡め取ろうとタコ足を素早く伸ばす。しかし、音を感知したクルルはその攻撃を避け、反撃するように水中内で長弓を構え、放つ。それは薔薇の棘のように鋭く、正確に撃ちぬいた。
(まだ残ってるけど……!)
 あと数匹がまだ海中にいる。だが、このままでは息が持たない。クルルは一度、海面へと浮上した。
 一方その頃、ベークとシフォリィの誘導先である海面付近。そこには既に、両腕両足の義肢に魔力の翼が展開された『夜明け前の風』黎明院・ゼフィラ(p3p002101)と、『銀青の戦乙女』アルテミア・フィルティス(p3p001981)、『乱れ裂く退魔の刃』問夜・蜜葉(p3p008210)が海面付近で待機していた。誘導組の二人ががこちらに向かっているのが確認できたが、引き付けているであろうシアンオクトパスの姿は見えにくい。
「うーん、見えないね。これは海中に潜った方が良さそう、かな?」
「私が足止めしてこよう。その後は、任せても?」
「勿論よ。私が纏めて切り刻んでいくわよ!」
 簡単に打ち合わせをすると、ゼフィラは先に水中へと潜って行く。潜った先でベークとシフォリィの二人とすれ違い、シアンオクトパスの元へと突っ込む。シアンオクトパスたちはゼフィラに絡み付こうと、タコ足を伸ばす。だが、それは叶わなかった。
「では諸君、悪いけど少しの間大人しくしていてくれ給え」
 ゼフィラの呪術による力でシアンオクトパスの動きが鈍る。動きが鈍ったその隙に、アルテミアは自身が持つ細身の剣で乱撃を喰らわせた。鋭利な刃がタコ足を切り刻み、身体を切り刻み、そのまま海底へと沈んでいく。とはいえ、討ち漏らしが無いわけではない。
「はぁっ――!」
 後から水中へと潜った蜜葉は刀を構え、一匹ずつ討ち漏らされたシアンオクトパスを斬る。既にダメージを負っているシアンオクトパスは、耐え切れずに力尽き海底へと沈んでいく。しかし、ただでやられるわけではない。力尽きる仲間の影から、襲い掛かってきたのだ。
「んっ! やぁ、ちょっと……!」
 反応しきれずに、蜜葉は足を絡め取られてしまう。その隙に、他のシアンオクトパスも絡み付き、動きが取りず楽なる。その内の一匹がタコ足を硬化すると、蜜葉目掛けて攻撃を仕掛けた。避けようともがいた結果、急所は外れたが脇腹の辺りを掠った。次の攻撃が来る。そう覚悟して、蜜葉は歯を食いしばった。
「フレイさん、後はお任せします」
「ああ、任せてくれ!」
 海上にいるフレイと合流したベークは誘導役を交代するように告げる。それに応じたフレイが、海中で戦う三人からシアンオクトパスの意識を遠ざけるように、黒い稲妻を轟音と共に鳴り響かせる。
「俺はここにいるぞ」
 その轟音は海中にもよく響いた。その場にいたシアンオクトパスは、海面近くを飛ぶフレイの方へと向かう。フレイは、それらの群れを引き連れながら、浜辺近くへと向かう。そこには『放逐されし頭首候補』火野・彩陽(p3p010663)が待機していた。
「俺のことは気にするな、彩陽!」
「ほんなら、お言葉に甘えて」
 彩陽はフレイの言葉を聞くと、躊躇いなく魔砲をぶっ放す。事前に破邪結界を展開していたフレイは魔砲を遮断し、ほとんどダメージを負わずにその場にいたシアンオクトパスを倒していく。
「――最後の一匹!」
 先に上がっていたシフォリィが、その場で唯一残った一匹を闘気によってできた棘で貫く。その一匹は成す術がなく、その場に倒れ伏した。

●自由時間!(ここから本編)
 既に浜辺付近で倒れたシアンオクトパスは回収しており、泳ぎの練習にはもってこいの穏やかなビーチに戻った。
「夏だ! 海だ! 海水浴だー!」
 クルルは海に向かって思い切りそう叫んだ。
 シアンオクトパスを倒した後は、このビーチをしばらくイレギュラーズたちに貸してくれるという。クルルは事前に三着ほど用意していた水着の内のどれを着ようか延々と悩み、最終的にこれ! と決めた一着を着てフロートを持って海へと駆けて行った。可愛らしいリボンがあしらわれた水色のビキニタイプの水着だ。サーフィンとは言わないが、フロートを使って穏やかな波に乗る。日光に照らされ、きらきら光る波飛沫がクルルの周りにふわりと舞い上がる花弁のように散る。
「ひゃー、たーのしーっ! ゼフィラちゃんも早くー!」
「うむ……」
 クルルは、浜辺で休んでいたゼフィラに向けて手を振った。それに応えるように、ゼフィラも海へと足を浸す。そこでふと、あることを思い出す。
(思い返せば私……潜水服を使ったり、エクステンド・エーオースを使ったりしないで泳いだ覚えがないな。どれ……)
 ほんの少し不安ではあるが、何事もやってみなければ始まらない。意を決して、肩の辺りまで浸かる場所まで歩いて行く。だが、戦闘時のような軽さはなく、ずっしりとした重石が四肢に括りつけられているような……支えられないわけではないが、ただただ重い。
「くっ……ここまで沈むとは……すまない。私はビーチで日光浴でもしているよ」
「そっかー、残念!」
 ゼフィラはゆっくりと海から上がると、浜辺で日光浴ができそうな場所を探し始める。すると、蜜葉が海の方をじっと見つめていた。
「どうした。泳がないのか?」
「海での泳ぎ方を勉強しようと思って、鯛焼きさんを見ていたんだけど……」
 遠くの方で、シュババババッと泳ぎまくっているベーク。ディープシーの彼が泳げないわけがない。ゼフィラは蜜葉の言いたいことを察した。これは参考にならない。
「ま、潮の流れとかそういうのは、感覚と慣れなんとちゃうん?」
 海に入る前の準備運動をしながら二人の会話を聞いていた彩陽は、そう二人に返した。きっと、本人に尋ねても「よく分からないですね」と返ってくるだけだろう。慣れ、とはそういうものだ。「じゃあ、お先に」と準備運動を終えた彩陽がゆっくりと、泳ぎの練習を始めた。
「あっ! 彩陽ちゃん! 彩陽ちゃんは泳ぎの練習?」
 フロートで波に揺られているクルルに声をかけられる彩陽。
「まぁ、泳げんわけではないけど、凄い泳げるっていうわけでもないから」
「なるほどねー。あ、練習といえば、フレイちゃんはどうしてるのかな?」
「あー……あの人、スカイフェザーやからね。泳ぐのとか大変そう」
 二人はちらり、とフレイが浮いている付近を見る。水が苦手というわけでもなさそうなので、単に泳げないだけのようだ。二人の視線に気づくと、フレイが手を振る。が、上手く泳げないので近づきはしない。代わりに二人がフレイの元へと行く。
「なんか、すまないな」
「仕方ないよー。上手く泳げないから、練習するって聞いてるし」
「そうなんだよ。いっつも翼が水を吸って重くなってな。重心が安定しなくて……」
「やっぱり、原因は翼なんか……ん? ってことは、翼を何かで消せれば問題解決とちゃう?」
「…………あっ、あ~~!!」
 彩陽の言葉にフレイはその手があったと言わんばかりの表情を見せると、すぐに翼を消し見た目はただの人間変わらない外見になる。すると、先程までフレイの枷となっていた翼の重みはなくなり、水中でも随分とバランスがとりやすくなった。
「こ、これで、泳ぎのコツとかをベークに聞けば……」
「いや、呼吸の仕方も筋肉の動かし方も魚の僕とは違うでしょうし……」
「わー! びっくりした!」
 いつの間にかフレイの背後にいたベークに、その場に居た三人は驚く。
「そこまで驚かなくても……まぁ、とにかく、僕からは教えられることはあまりないですよ。潮の流れとかを読んで、誘導くらいならできますけど」
「それだけでもお願いしたい」
「じゃあ、ゆっくり泳ぐんで、ついてきてくださいねー」
「ああ!」
 フレイが勢いよく返事をすると、ベークと共に泳ぎの練習を開始した。

●見ているか見ていないかは神のみぞ知る……
「はぁ……もうしばらくはタコは見たくないですね」
「あの数はちょっとね……」
 シフォリィとアルテミアの幼馴染二人組は、のんびりと海を泳いでいた。全く泳げない、という人はどうやらほとんどいないらしい。とはいえ、今後のことを考えるともう少し泳ぎの練習をしたい、と思う人がいるのも事実だ。丁度、少し離れた場所からベークに先導されて、フレイがぎこちなくもゆっくり泳いでいる姿が見えた。
「あれは……泳ぎ方を教わってるんでしょうか? そう言う風にはあまり見えないですが」
「そうねぇ。あれは多分、泳ぎやすいところへ連れて行ってるんじゃないかしら? そうだ。折角だから、私が教えに行こうかしら」
「それなら、あっちの方に行きましょうか。ベークさーん! フレイさーん!」
 そう言いながら、シフォリィとアルテミアは二人に近づいた。彼女たちに気づいたベークとフレイは、一度その場で待つ。
「二人とも、この辺りで泳いでいたんですね」
「ええ、そうなんですよ」
「フレイさん。よろしければ、泳ぎ方のコツを教えて差し上げましょうか?」
「本当に? 有難うな!」
「いえ、構いませ――きゃっ!」
「どうしたんですか? アルテミアさん」
 急に可愛らしい悲鳴を上げたアルテミアを、シフォリィは心配するように声をかける。どうやら、何かが触れたのか海中を覗き込もうとしたところで「ひゃあっ!」と、再び悲鳴を上げる。すると、今まで散々見てきたタコ足がにゅるり、と海面に現れる。
「っ! まだ残ってたのか!?」
「いえ、これは先程のとは違います。ただの大きなタコみたいですが……」
 そう冷静に分析している内に、タコ足はどんどんアルテミアの身体に纏わりつく。
「ちょっ! 何処に巻き付いてひゃんっ!? 待っ!? そこ引っ張ると水着が脱っ!?」
「脱げっ!? ままま、待って! 耐えてくれ!!」
「む、無理っ!!」
 そうは言いながらも、どうにか持っていかれないようにアルテミアは水着を抑えている。フレイはベークに先導されながら、なんとかアルテミアの元から離れるが、その間にするり、とアルテミアの水着の紐が解ける。近くにシフォリィがいてくれたお蔭で、水着が流されることは無かった。アルテミアはどうにかこっそり隠し持っていた『星空ボンバー』を水中に投げ込み、タコを音と光で気絶させることで解放されたが、まだあられもない姿を晒している。海中とはいえ、大きな音と光に驚いた他のイレギュラーズたちが、アルテミアたちの方をほぼ反射的に振り返ってしまった。
「コ、コラ男子共!! 今こっちを見るんじゃないわよぉっ!!」
 海中へと身体を隠している上にフレイも彩陽も離れた場所におり、且つ、遠目からなので分からないというのは理解しているが、それでも恥ずかしい物は恥ずかしい。シフォリィがさっと目隠しをするようにアルテミアの前に泳ぎ盾になる。
「と、とにかく、早く着ましょう!」
「シフォリィさん……本当に、ありがとう……」
 シフォリィはアルテミアに脱げた水着を渡し、どうにか事なきを得た(……?)のだった。

●解散!
「あー、とにかく、だ。皆、お疲れ様」
「お疲れ様ー! アルテミアちゃんの水着が脱げた時は、本当にびっくりしむぐぅっ」
「クルル、思い出させるようなこと言わんと」
 クルルの口を彩陽が手で押さえる。とはいえ、ほぼ言ってしまったようなもので、アルテミアは耳まで真っ赤になっている。
「ええっと……無事シアンオクトパスも倒せたし、泳ぐ練習もできたからね。あとは依頼人に報告すれば、このプライベートビーチも一般の人たちに解放されるんじゃない?」
「そうだな。私は海では泳げなかったが……今も、夕日が綺麗だしな。解放されて良かった」
 蜜葉が場を纏めると、同意するようにゼフィラが頷いた。
 イレギュラーズたちはもう一度海を眺める。空だけではなく海も夕日の光をきらきらと反射して、橙色に染まっていた。少し風が吹いてきたのか、潮の香りが感じられる。本当に、観光地として最高の場所であるのは確かだ。
「これからも、この景色を守るために頑張らないと、ですね」
「そうだな」
 そう頷きながら答え、皆で夕日が落ちるのを見届けた。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

問夜・蜜葉(p3p008210)[重傷]
乱れ裂く退魔の刃

あとがき

お疲れ様でした。
タコ駆除及び、泳ぐ練習もできました!多分!
ご参加頂き、ありがとうございました!

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