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シナリオ詳細

修行場を取り戻せ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●フリアノンの少女
「むー……」
 亜竜集落フリアノン。ラサへと繋がる『竜骨の道』を辿ることで辿り着く亜竜種達の集落だ。
 竜が住まうとされる地であり、基本的には岩山が多いのだが……その中には、翼持たぬ者でも登りやすいような山というものは、当然存在する。
 そうした場所には名前がついていたりいなかったりするが、名前を付けて愛着を持つのは危険でもある。
 なぜなら、僅かな安全地ではないのだ。
 いつでも強大なる脅威に晒されやすく、それはいつでも踏み込む者の命を奪い得る。
 恐ろしい……とても恐ろしい話だ。
 だが、それでも好奇心を止められない者は居る。
 彼等なり、彼女等なりの理由を胸に秘め、集落から「冒険」に出る者も、僅かながら存在するのだ。
 彼女もまた、そんな1人であったのだが……そのお気に入りの地が今、危険地帯になりつつあった。
 ワイバーン。そう呼ばれる亜竜が、彼女のお気に入りの修行場所にいたのだ。
 竜に似ていても竜ではないワイバーンだが、その翼の持つ飛行能力は彼女のお気に入りの場所を簡単に見つけ出したようだった。
 我が物顔で居座るその姿は、そこを自分の縄張りと定めたかのようだった。
「あそこはボクの場所なのに……」
 手の中の武器を握るが、襲い掛かったところで勝てるはずもない。
 むしろ、見つかった時点で命の危機が訪れる。
 どうしたものか。
 どうしようもない、が答えになる。
 なるが……少女は思い出した。
『覇竜領域トライアル』なる、その単語を。

●黒鉄・奏音よりの仕事
 珱・琉珂の提案である『覇竜領域トライアル』。
 それは簡単に言ってしまえば覇竜領域での雑用仕事の始まりだ。
 前人未踏とされた危険領域だ。亜竜種達もその危険性を重々承知の上でイレギュラーズ達との友誼を図るための手立てとして提案したのだろう。
 仲良くなれようとも、この領域で生き残れなくては友誼を結ぶことは難しい。それは自身等の戦力強化でもある。
 竜種の脅威を目前とするこの覇竜領域でイレギュラーズと出会った『数奇な運命を宿した』亜竜種達は共に冒険を始めようとしていたが……彼女もまた、その1人であった。
「初めまして! ボクは黒鉄・奏音! 貴方達のことは聞いてるよ!」
 くろがね・かのん。そう名乗った亜竜種の少女は、集まったイレギュラーズに友好的な笑顔を向けてくる。
「実は、手伝ってほしいことがあって声をかけたんだ」
 そうだろうと集まった者達も思う。
 この『覇竜領域トライアル』は、そうした困りごとを解決するという側面もあるのだから。
「実はボクが修行に使ってる山があるんだけど……そこにワイバーンが住みついちゃったんだ」
 確認できているだけで、2匹は超えている。
 詳しい数までは確認できていないが、少なくとも単体ではない。
 亜竜に分類されるワイバーンではあるが、その実力は決して侮れるものではないというのに……そんなものが複数体いれば、それは確かに危機だ。
「このまま居つかれても困るし……退治してほしいんだ。ダメかな?」

GMコメント

亜竜集落フリアノンに住む「黒鉄・奏音」からの依頼となります。
フリアノンから近い岩山を登り、ワイバーンを退治しましょう。
奏音の愛用している修行場は景色が良い中腹の広場です。
無事に取り戻したら、そこで一緒に修行などをしてみるのも良いかもしれません。
以下、必要情報です。

●岩山
険しいけど登れないことはないよねっていう感じの山道のある岩山。
中腹に奏音のお気に入りの修行場があります。

●敵
ワイバーン×3
ドラゴンっぽい姿をしていますがドラゴンではありません。
かなり高度な飛行能力を持っており、強力な火を吹きます。
また、カマイタチのようなものを繰り出してくることもあるようです。
相当タフで強いので、3体とはいえかなり倒すのに苦労するかもしれません。

●黒鉄・奏音
亜竜集落フリアノンに住む亜竜種の少女。
明るく元気で修行大好きなボクっ子。
見た目はチャイナ少女って感じの子です。武器は青龍刀に似た武器を持っています。
強さはそれなり。今回、同行していますが皆さんがどんな感じか注意深く観察しているようです。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 修行場を取り戻せ完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年01月23日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

伏見 行人(p3p000858)
北辰の道標
リリー・シャルラハ(p3p000955)
自在の名手
イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
黒撃
クーア・M・サキュバス(p3p003529)
雨宿りのこげねこメイド
ェクセレリァス・アルケラシス・ヴィルフェリゥム(p3p005156)
鉱龍神
長月・イナリ(p3p008096)
狐です
ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)
戦輝刃
笹木 花丸(p3p008689)
堅牢彩華

リプレイ

●修行場へ
「亜竜集落での初依頼、がんばるぞー、おー!」
「とうとう覇竜での本格的冒険の始まりなのです!」
『めいど・あ・ふぁいあ』クーア・ミューゼル(p3p003529)と『自在の名手』リトル・リリー(p3p000955)が、そう叫んで拳を突き上げる。
「初依頼で大失敗なんて情けないから、頑張って敵を仕留めないとね!」
『狐です』長月・イナリ(p3p008096)も同意するように頷き、案内に従って山を登っていく。
「……って山かぁ……まぁいっか、上までは媒体飛行でふわーっと、レブンと行ける……行けるよねっ?」
「微妙かなあ……ちょっとズレたら色々出てくると思うし」
「うっ……」
「ま、これも修行と思えば大丈夫!」
 リリーは黒鉄・奏音に励まされながら山道を歩く。
 何とも辛いが、目的地に着くまでは仕方がない。
「ワイバーン3体が相手かぁ……数年前までワイバーンの卵取るので大騒ぎしてたのがウソみたいだね」
『業壊掌』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)がそう呟く。
 それは強くなったという証なのかもしれないが……この覇竜に住むワイバーンの種類の多さも示しているだろう。
 3体相手取っても大丈夫なワイバーンがいたからといって、10人いても危ないワイバーンがすぐ近くに居ないとも限らない。
 此処は、そういう場所だ。勿論イグナートもそれは理解していたが、高揚感がどうしても先に立つ。
「修行場が使えないなんて死活モンダイだからね! ちゃんと取り返さなきゃね! 解決したら是非イッショに修行したいと思うよ!」
「あはは! そうだね、そしたら一緒に頑張ろうか!」
 奏音はイグナートにそう言って笑うが、表面上からでは奏音からの好感度はよく分からない。
 何しろ、互いに距離感を測っている状態だ。そうなるのも仕方ないと言える。
「ひとが暮らしていける環境だというのは正直想像していなかったのですが、それでも一歩道を踏み違えれば危険な竜に出逢いかねない地ということに変わりなし。今回の修行場とやらも立地からして中々厳しい場所、正にそれでこそ覇竜なのです。気を引き締めていくのです」
「うんうん。ボクもお気に入りの場所なんだよね」
 クーアに奏音も頷くが、そんな場所だからこそワイバーンもやってきてしまったのだろう。
 まあ、覇竜の土地柄、何処でもそうなり得るのだが……奏音を見ながら、『至天鉱龍』ェクセレリァス・アルケラシス・ヴィルフェリゥム(p3p005156)も考えを巡らせていた。
(どうでもいいけど亜竜種と亜竜って呼び方ややこしいよね。どうでもいいけど)
 確かにややこしいが、言えば怒られるだろうからェクセレリァスも思うだけに留めている。
(さて、覇竜領域での初仕事だが……亜竜種達は我々をどう評価するか考え中だろうし、これは負けられない戦いだねぇ……)
 覇竜領域トライアル。この雑用仕事を通して、亜竜種たちはイレギュラーズを「見て」いる。
 彼等、彼女等からの信用を得なければいけないのだ。
(……てか真の竜ですらないワイバーンが我が物顔で飛んでるって気に入らないな。しかも戦闘力もかなりのものってのもますます気に入らない。これは始末せねば)
 なんだかェクセレリァスの私情が混ざったが、まあ問題ない。
「ワイバーン退治か、これから覇竜領域に訪れるならば幾度と戦う事になりそうな相手だな」
『特異運命座標』ベネディクト=レベンディス=マナガルム(p3p008160)も、そんな予感じみたことを呟く。
 亜竜であるワイバーンはベネディクトの言う通り、これから覇竜領域デザストルに関わっていく中で何度も戦うことになると予測できた。
 勿論、ワイバーンもこのデザストルには何種類もいるだろう。戦法や技も同じではないだろうが……それでも、此処でワイバーンと戦う事はベネディクトにも此処に居る仲間にも、他では得難い経験をもたらすだろうことは間違いない。
「俺も昔気に入りの修行場が故郷にあったんだ。もう二度と訪れる事は出来ないだろうが、黒鉄はまだそうじゃないのだろう? ならば、手を貸すのは騎士として当然の事だ」
「騎士かあ……そういうのはよく分からないけど、嫌いじゃないなあ」
「そうそう、大丈夫! こんな時こそ花丸ちゃん達にマルっとお任せだよっ!」
『可能性を連れたなら』笹木 花丸(p3p008689)も、安心させるようにそう笑う。
(トライアルを機に、今後は覇竜領域で危険な相手と戦うことになるんだろうし、此処で花丸ちゃん達がちゃんと戦えるって事と、どういった人達かって事を亜竜種の人に少しでも理解してもらわないとねっ!)
「うん、期待してるね!」
 笑いかける奏音に、花丸も笑顔を返す。
「さ……そろそろ目的の場所だね」
 その言葉に、全員が纏う空気を変えて。
『北辰の道標』伏見 行人(p3p000858)は、その先にいるワイバーンたちの姿を見つける。
 恐らくワイバーンとしては比較的小型な、その姿。だが感じる圧は外のモンスターの比ではない。
「この世界で、と付くが……ここまで近くでワイバーンを見るのは初めてだな。初めての経験、驚き。それは記憶や知識を得る第一歩で、何度味わっても心地が良いものだ」
 そう、誰もが初めての、この覇竜での仕事。
 それに高揚感を感じながら、行人は仲間に合図を送る。
「仕事だ、やろう……相手はワイバーンだ!」

●倒せ、ワイバーン
「俺はアイツだな。ベネット、花丸ちゃん。それじゃあまた後で」
 ワイバーンが3体と聞いた時から、事前に打ち合わせはしていた。
 1体は行人が引き受け、もう1体は花丸が、残りの1体はベネディクトが引き受ける。
 そうして分散させている間に1体ずつ倒していくという戦法だ。
 順番は行人、ベネディクト、花丸。シンプルであるが故に間違いは少ないが……後になればなるほど負担は大きい。
 何処かが崩れれば一気に瓦解する、最終的には花丸の粘りにかかっている作戦だ。
「奏音さん、連携攻撃の修業を始めるよっ! 皆に合わせてみて、行けるよね?」
「おっけー、任せてよっ!」
 剣をクルリと手元で回し構えながら、奏音は花丸に応える。
「おいで、私が相手をしてあげる」
 これで全て準備は出来た。
 ならば、あとは戦うだけだと。花丸は自分の担当のワイバーンを睨みつけて……そうして、作戦が開始する。
「一体の相手はリリーの真骨頂だからね、いくよっ」
 行人たちが作戦を開始してすぐに時間差で他の名前も展開し、リリーのセカンド・カースド・バレットがワイバーンに命中する。
「ギガアアアアア!」
 ワイバーンが怒りの声をあげるが、行人は自分を優先しろとばかりにその前に立ち塞がる。
 その為の事前のシミュレーションもしている。ワイバーン相手に刀を向ける、目線を逸らさない、等を駆使して気を引いていく。
 俺こそがお前の敵だと、よそ見をするなとばかりにだ。
「よし、まずは攻撃にセンネンして行くよ!」
 狙い通りに行人を狙うワイバーンに襲い掛かるのはイグナートだ。
 今まさに拳が届く場所に来ている。ならば放つは覇竜穿撃だ。
「まずはウロコを砕いて守りを崩す!」
 放った一撃はワイバーンの硬い鱗に一撃を与えるが……当然、致命傷には程遠い。
「ドラゴンと戦うのってやっぱりゼシュテル男子のユメの一つだからテンション上がっちゃうね!」
 本当に楽しそうな笑みを浮かべるイグナートだが、ワイバーンが反撃とばかりに放った炎はその身体を容赦なく焼く。
 それと同時に舞い上がろうとするワイバーンだが、そこにクーアが襲い掛かる。
「高空にいこうというなら放火で墜として差し上げましょう。竜の如く飛べはしなくとも、獣の如く跳べはするのです。踏みしめる大地がある限り、制空権すら我のもの! ねこの本領、見せてやるのです!」
 放つは逆さ雷桜【一重咲】。電流と炎熱を用いた術式をぶつけて相手を上空に追放し、そのままの勢いで跳躍・追撃を行う格闘術式ないし魔法剣がワイバーンに命中し、空に舞い上がろうとしていたワイバーンの注意を再び引く。
「飛ぶことにかけては年季と経験が違うんだよ。決してお前らなどに負けるわけにはいかない」
 ェクセレリァスのLSA・凍雷が炸裂すれば、連携するようにイナリが飛び掛かる。
「ワイバーンの血肉って初めて味わったけど、なかなかに美味じゃない! その脳髄や心臓も引きずり出して啜ってあげるわ!」
 実際に美味いかというと「いや、全然」なのだがテンションというものは大事だ。
 よく煮込んで濃縮した青汁みたいな味がしたとしても、テンションというものは非常に大事だ。
 奏音も合間合間で連携攻撃を挟んでいき、ついにクーアの一撃がトドメを刺す。
「よし、次はベネットの止めてるワイバーンだ!」
「ああ、待っていた」
 行人の指示が飛び、限界を超えて貯めた力を槍に載せ、投擲する技……ガルムを放っていたベネディクトが薄く笑う。
 ベネディクトの仕事は倒すことではなく引き付ける事。
 岩などの地形も利用しながら時間稼ぎに務めていたベネディクトの仕事は完璧であったと言えるだろう。
 無論、傷もかなり多いが……それでも、耐え抜いた。
 やがて、そのワイバーンをも倒した時。花丸と交代したイグナートが抑え込んでいた最後のワイバーンへと襲い掛かる。
 勿論、それに勝てないはずもない。イナリの一撃がワイバーンにトドメを刺して。
 そうして高台に平和が戻ったことに、全員が歓声をあげる。
「さあ、戦闘も終了したし……修行かしらね!」
 そうイナリが声をあげれば奏音も「おー!」と元気に声をあげる。
「あ、それなら」
 行人が軽く手をあげて、一歩進み出る。
「奏音ちゃん、って呼んでも良いかな」
「いいよ!」
「返事が早いな!? えーと、こんな感じで受ける事は出来るから、少し打ち込んで来てみるかい? こう見えて、おにーさんは結構しぶといからね……」
「いくよおりゃあ!」
「ぐおお!?」
 残像を残すかの如き一撃でいきなりボディを抉られ、行人はよろけそうになるのを何とか踏みとどまる。
「やるね!」
「そっちもね。あと出来れば次は合図してから来てくれると嬉しいな……!」
 いくらタフでも痛くないわけじゃない。そんな行人を見つつ、リリィも内側から燃え上がるものを感じていた。
「リリーたちも修行もつけてもらいたいねっ。ほら、ブラッドもなんか修行してもらお?」
「ちょっと待って、わたしも修行なの?」
「そうだよ!」
 リリーと、リリーに特に事情を聞かされず呼ばれたリトル・ブラッドがわちゃわちゃしているが……望めば奏音は優しく一緒に修行してくれるだろう。
 具体的にはちょっと足腰ガクガクするくらいのを。
「そういえばここは修行場、でしたか」
 そんな様子を見ていて、クーアも思い出したようにそう呟く。
 取り戻したこの場所は、確かに修行に適しているように見える。
「ワイバーンを撃破できたのですし、よろしければ私も少しここを借りてもよろしいでしょうか。誰にも憚らず焔の扱いを練習する良い機会……な気がするのです」
「いいんじゃないかな!」
 やはり即答する奏音にクーアは一礼しながら、自分の使うスペースを確保しに行く。
「あ、私もできれば黒鉄・奏音さんと修行したいわ、覇竜領域の住民がどんな戦い方や技術を使うのか興味があるからね」
「いいよ! えーっと……ワイバーン食べ子さん!」
「待って、自己紹介したはずなんだけど。その名前で上書きされてるの?」
「……味覚ヤバ美さん?」
「あれは戦闘でテンションが上がっただけで、私の性格は普通よ」
「そうなんだー」
「とりあえず頷いとこって顔するのやめない?」
 さっきから微妙に視線が合わない奏音をイナリは全力で説得して名前を思い出してもらうが、本当に分かってもらえただろうか?
「あ、花丸ちゃんも奏音さんと一緒に修行をするよっ! 亜竜種の人が……奏音さんが普段どんな修行をしていたのか興味があるんだっ!」
「そうなんだ! じゃあ素振りする!?」
「いいね、どういう風に?」
「うーん、まずは軽くこう振るのを100回やってー」
「うんうん」
「それを太陽が赤くなるまでかな!」
「待って?」
 つまり日が暮れるまでノンストップで素振りだと言っている。100回とかいうのはなんだったのか。
 しかも「まず」とは何なのか、いつまでやるつもりなのだろうか。
「いや、いいんじゃないか?」
 だが、そこに賛成したのはベネディクトだ。
「俺も黒鉄はどの様な修行を普段しているのか興味があったしな。他にも色々聞きたいことはある」
 そう、覇竜の住人の中でも比較的アクティブだろう奏音であれば、知りたいことをある程度知っている可能性も高い。
「もしよかったら俺も修行に混ぜて貰おうか、何か戦いのヒントになる様な事があるかも知れないしな……ああ、限界までやろう」
「じゃあ、その後はオレと手合わせしよう。オレは鉄火仙門下のイグナート・エゴロヴィチ・レスキン。一手ご教授お願いするよ」
 ベネディクトとイグナートに言われ、奏音はニコニコ笑いながら指を折り始める。
「えーと……じゃあ、太陽が3回昇るくらいあれば時間足りるかな? 皆、頑張ろうね!」
 なんか本気で限界……というか生物の限界に挑みかねない無垢な笑顔の奏音に、全員の顔が引きつる。
 取り戻した修行場からは訓練の声が響き……人間、やればなんとかなるという境地に達したそうである。

成否

成功

MVP

伏見 行人(p3p000858)
北辰の道標

状態異常

なし

あとがき

黒鉄・奏音からの好感度がちょっと上がりました!
「また一緒に修行しよーね!」と言われました!

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