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シナリオ詳細

紅葉温泉としろこんこん

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●おもてなしだこん!

「あっちのお客様に日本酒一本だこん!」
「わかったこん!」
「露天風呂のお客様にはお刺身と焼酎だこん!」
「了解だこん!」

 真っ白で小さな狐達が、大きな温泉施設で慌ただしく働いていた。
 ここはレゾンデートルという世界にある、幻想の『紅葉温泉』。この季節になると露天風呂からライトアップされた紅葉を眺めることができるためこう呼ばれている。

 紅葉温泉の中にはしろこんこんと呼ばれるたくさんの白い狐がいて、温泉を堪能しに来たお客をもてなしていた。

「お客様、ようこそおいでくださいましたこん! ゆっくりしていってくださいだこん!」

●まったり温泉旅行

「この大量のチケット、消費しないことには申し訳なくて……」
 眼鏡の境界案内人は、紅葉温泉の無料チケットを大量に抱えてイレギュラーズ達に言った。

「すみません、私が思い付きで応募した懸賞に大当たりしてしまい、こんなに大量の温泉街無料チケットが届いてしまって…… 皆さま、日々の戦いやさまざまな仕事の中でお疲れのことと存じます。このチケットが使える紅葉温泉でお休みしてきてくださると私が大変助かるのです。応募しておきながら使わないのはさすがに悪いので……」

 エメラルドナイトによれば、紅葉温泉はしろこんこんという狐が給仕としてお客の言うことはなんでも聞いてくれることでも人気の温泉で、夜景や紅葉を眺めながら温泉内で酒を飲んだり食事をしたりすることも可能だと言う。

「しろこんこんに頼めばどんな食事も用意してもらえます。まったり楽しんできてください。それでは、お気を付けて行ってらっしゃいませ」

NMコメント

●ご挨拶
 こんにちは、来栖彰です。
 今回は皆さまに紅葉温泉でまったりと『お休み』していただくためのシナリオです。
 温泉に浸かりながらまったり休んできてください。

●世界観
 レゾンデートルという世界にある『紅葉温泉』という大きな温泉が舞台です。
 温泉は混浴のため水着を着て入ります。
 露天風呂から室内風呂まで、皆さんが知りうる限りのいろんな温泉があります。
 脱衣所の横には大きな休憩所があって、100台くらい並んでいるマッサージチェアで横になったり、5万冊以上ある漫画を読んだりできます。
 しろこんこんに頼めばどんな料理や飲み物(お酒含む)も用意してもらえます。

●やること
 ・温泉を楽しむ

●できることの例
 ・露天風呂でライトアップされた紅葉をを眺めながらお酒を飲んでまったり
 ・電気温泉で腰の痛みを回復してから休憩所でお刺身を食べる
 ・お風呂上りにフルーツミルクを飲んでマッサージチェアで一休み
 ・しろこんこんにお寿司を握ってもらいながら温泉を楽しむ
 ・しろこんこんにお酌してもらいながら温泉を楽しむ …etc

 本当にお休みするだけのシナリオです。
 自慢の水着を着て参加してください。

  • 紅葉温泉としろこんこん完了
  • NM名来栖彰
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年10月16日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

ソア(p3p007025)
無尽虎爪
回言 世界(p3p007315)
狂言回し
バルガル・ミフィスト(p3p007978)
シャドウウォーカー
ソニア・ウェスタ(p3p008193)
いつかの歌声

リプレイ

●寿司と梅酒と紅葉と

「わあ、とっても綺麗。こんなところがあったんだね。お邪魔します」
 『雷虎』ソア(p3p007025)は、早速水着に着替えすべての浴場へ繋がる橋を渡る。橋からも紅葉の景色は広がっており、秋風がソアの長い髪をなぜる。

「さて、せっかくだからゆっくり入れるぬるめのお風呂がいいな…… お、3階にひのきのぬる湯っていうのがあるんだね!」
 ソアは浅い湯のはられたひのきの露天風呂に浸かる。
 するとしろこんこんが彼女のもとに走ってきた。
「ようこそいらっしゃいましたこん! なんでもお申し付けくださいこん!」
「よろしくね狐さん。お寿司を握ってもらいながら温泉に浸かるなんて出来るかな? あとお酒も飲みたいんだ」
「おまかせくださいこん! 早速握るだこん! お酒は梅酒がおすすめだこん!」
「わ、かわいいグラスだね。ありがとう」

 しろこんこんはソアのためにたくさんの小さな寿司を握っていく。海苔の代わりに薄焼き卵で包んだいくらの軍艦や、丸いシャリに花形のマグロを乗せた握り、そして海苔とチーズでネコの顔を施したいなり寿司など。
「ん~美味しい! 紅葉を眺めながらお寿司を食べて、お酒を飲んで、最高だね」

 寿司を楽しんだ後、ソアは食休みに歩きながらいろいろな浴場を楽しんだ。滝湯に行って、水風呂で小休憩。そして今度は泡風呂へ。
「こんなにたくさんの温泉を一度に楽しめるなんて、天国みたいだね。汗いっぱいかいちゃった」

 温泉を楽しんだソアは、仕上げにとマッサージチェアでまったりとくつろぎ始めた。
「あ~~ ずっとここにいたい……」
 ソアはマッサージチェアに体も心も預けて夢心地。と、そこへまたしろこんこんが声をかけてきた。
「お楽しみいただいてますかこん?」
「とっても楽しいよ。そうだ、飲み物とデザートもらえるかな?」
「かしこまりましたこん!」
 しろこんこんは木苺のムースとカシスオレンジジュースを持ってくる。
「あっ、食べさせてもらったりって……?」
「もちろんだこん!」

 金髪の精霊はすっかり甘えん坊モードになり、しろこんこんに“あーん”してもらいながら木苺ムースを堪能した。

●真夜中の月見温泉
「風呂はシャワーで済ませちまうことが多いからしっかり入って行こうと思ったが、けっこう人が多いな。人が捌けたら入るか」
 『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)は更衣室のすぐ横にある大きな休憩所へ向かった。休憩所の奥へ進むと、大量の漫画が詰められた巨大な本棚へ辿り着く。

「お、人気ミステリーコミック特集? 面白そうだな、この辺を読み漁ってみるか」
 気になった漫画を一通り持ってきて、マッサージチェアに座りスイッチを入れる。漫画を読みながら、だんだんと世界観に夢中になっていく。
「やばい、コレはまるやつだ……」
 持ってきた漫画は当たりで夢中になって読んでいたところ、しろこんこんがそっと横から声をかけてきた。
「ようこそいらっしゃいましたこん! お客様、何かご入用なものはありませんかこん?」
「そうだ、何でも頼めるんだったな。せっかくだし、甘い物のフルコースってお願いできるか? 饅頭とかケーキとかパフェとか…… 」
「かしこまりましたこん! 甘味フルコースをお持ちするこん!」
 世界のもとに厨房から次々と甘味が届けられる。温泉饅頭に抹茶ケーキ、プリンやイチゴパフェやチョコアイスなどなど……
「すっげえ、全部美味い! これ、全部しろこんこんが作ってるんだよな?」
「そうですこん! 厨房担当はハイスピードでハイクオリティなお料理をご提供しますこん!」
(うちに一匹欲しいな……)

「……ん? あれ、今何時だ?」
 世界はたらふく食べた後寝落ちしていたらしく、目を覚まして辺りを見渡すと露天風呂コーナーに人がいなくなっているのを確認できた。
「お、ちょうどいいな。さて、露天風呂を満喫させてもらいますか」

 水着に着替え、露天風呂へ進む。ライトアップされた紅葉の真ん中に、満月が浮かび幻想的な空気を醸し出していた。
「月見風呂独占か。これはいいな」
「お客様、お飲み物はいかがですこん?」
「いいね、月見酒ならぬ月見ジュースと行こうか。おすすめのジュースもらえるか?」
「かしこまりましたこん!」
 しろこんこんはお盆にマスカットジュースとイチゴジュースの瓶とグラスを乗せて運んできてくれた。
「これも美味い! さすがだな」
「お気に召したようで嬉しいこん!」
「最高だよ、こんなに気持ちのいい景色見ながら上げ膳据え膳してもらえるなんて。来てよかったよ」

 やっぱり温泉と言えば露天風呂だよな、と、世界はしろこんこんと談笑しながら温泉を満喫した。

●寝湯とご当地グルメ

「ほほう、これはこれは。景色の綺麗な温泉とは聞いていましたが、ここまで壮大だとは驚きです。さて、ゆっくりさせていただきましょう」
 『影に潜む切っ先』バルガル・ミフィスト(p3p007978)は水着に着替え、早速一番の目玉である露天風呂へ。
「なんと綺麗な景色でしょう。こんなに見事な紅葉を眺めながら温泉を楽しめるとは。加えて疲労回復効果の高いアルカリ性単純泉ですか。素晴らしい」
「いらっしゃいませだこん! ご用の際はお呼びくださいこん!」
「これはかわいらしい従業員さんですね。では、お水をいただけますか?」
「かしこまりましたこん! 天然水をお持ちするこん!」
「まさに至れり尽くせりですね。ありがたいです」
 少しのぼせてきたかなというタイミングで、露天風呂脇にある休憩スペースで水を飲んで涼む。ほどよい涼しさの秋風がバルガルの体を癒した。

 景色を見ながら辺りを見回してみると、ある看板を発見する。
「おや、寝湯もあるのですね。行ってみようかな」
 誘導する看板の通りに進むと、石を枕にして寝そべって入れる寝湯のスペースへたどり着く。ちょうど誰も使っていなかったため、独占状態で楽しむことができた。
「はあ、気持ちがいい…… この歳になると座っていても疲れるものだから、このような寝そべって休める温泉はありがたいですね。寝湯…… 家にも欲しいな…… っと、いけない。寝てしまってはかえって体を壊してしまう。気をつけなくては」
 心地よさにつられてつい眠ってしまいそうになったところで、体を起こして寝湯から上がる。

 温泉を満喫したバルガルは、休憩所に用意されていた浴衣に着替えて食堂へ向かった。
「さて、着替えも済んだところで食事にしましょうか。長時間の入浴って、実は結構体力を使うんですよね」
「お客様、ご注文お伺いしますこん!」
「せっかくですから、紅葉温泉おすすめのご当地グルメをお任せで、なんてお願い出来ますか?」
「かしこまりましたこん! それでは、天ぷら御膳をお持ちいたしますこん!」
「天ぷらですね、楽しみです」

 少し待つと、お盆にたくさんの料理を乗せたしろこんこん達がテーブルへやってくる。舞茸にさつま芋にしし唐、そして大きな海老の天ぷらがてんこ盛りになった御膳が並べられた。
「お待たせしましたこん!」
「わあ、すごい。本当に無料でいただいていいんでですか?」
「もちろんですこん! お楽しみくださいこん!」
「では、遠慮なく……」
 バルガルはしろこんこんが作った天ぷら御膳を楽しみ、紅葉温泉を隅々まで満喫した。

●もふもふ温泉

「しろこんこんさん達、かわいいなあ…… たくさんいるし一匹くらい連れて帰っ…… いやいや、ダメダメ、ダメですよ。いくらなんでも…… それは誘拐です」
『いつかの歌声』ソニア・ウェスタ(p3p008193)は、給仕に勤しむしろこんこんを眺めてこんなことを思いながらも、水着に着替えている時、少し感傷に浸っていた。
「もう叶わない夢だけれど、一度家族で露天風呂に入ってみたかったですね。お姉様達や私やお母様がゆっくりしていると、後からお父様が当然のような顔をして入って来て、お母様の鉄拳を食らってつまみ出されて………… お父様が可哀想になって来たのでやめましょうか」

 着替え終わると、ソニアは紅葉が見渡せる露天風呂へ向かった。
「綺麗な景色! みんなにも見せてあげたいです」
 ゆっくりと露天風呂に浸かり、あちこち動き回っているしろこんこんを眺めたり、紅葉を眺めたりしながら温泉を楽しむ。
「お越しいただきありがとうだこん! 何かあったらお申し付けくださいこん!」
「あ、しろこんこんさん……! あの、頭撫でたりしてもいいですか?」
「もちろんですこん!」
 しろこんこんはソニアの前にスッと頭を下げる。ソニアはしろこんこんの頭を優しく撫でた。
「はあ、もふもふ……」

 温泉を満喫した後、ソニアは着替えてから食堂で食事をすることに。
「お客様、ご注文お伺いしますこん!」
「せっかくだから食べたことのない物にしようと思ったんですけど、このお刺身っていうのいただけますか?」
「かしこまりましたこん!」

 運ばれてきた料理を目の前にして、ソニアは驚愕し固まった。
「え、え……? お刺身って生なんですか? え、これは、食べても大丈夫なんですか……?」
「新鮮なお刺身なので大丈夫こん! 別の物にしますかこん?」
「い、いえ! いただきます!」
(だ、大丈夫ですよきっと。だって料理として出てきたんですから。出しているということは大丈夫です。落ち着きなさいソニア、こんなことではお姉様達に笑われてしまいます)
「すーはー、すーはー、ひっひっふー、ひっひっ……いえ、これは違いますね。……ええい! 大丈夫です! いただきます!」

びんちょう鮪に醤油をつけてぱくっと食べたソニアは……

「あ、美味しい。え、これ美味しいですね!?」
「気に入っていただけて何よりだこん!」
 想像より美味しかったお刺身を満喫した後、しろこんこんを眺めながらのんびりと過ごした。

「やっぱり一匹だけ…… いやだから、ダメだってば!」

成否

成功

状態異常

なし

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