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シナリオ詳細

あまねく死を誘う呪い

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●亡霊地雷
 土を割り、細腕が飛び出す。
 土を割り、肉の腐り落ちた頭が這い上がる。
 土を割り、土を割り、土を割り、土を割り、土を割り、屍の群れが這い上がる。
 しめった草と土のにおい。けたたましいカラスの声。
 昼でもどこか薄暗い森の道。
 目に浮かぶようでは無いか。
 眼前を大量の『歩く屍(アンデッド)』が埋めるさまを。
「お前、何かしたか」
「したように見えたか」
 二人組の旅商人は横目で互いを見合った後、判断一秒行動一瞬。背負った荷物をその場に捨てて、全速力で後ろへ逃げた。
 土より這い出したアンデッドたちもまた全速力で追いかける。
 ある者は二足で、ある者は両手をついてまで。
 ガチガチと鳴る歯の音。
 それが後方から迫るドクロのものか、自らの恐怖故の歯鳴りかもわからぬまま、逃げに徹する。
 一人が木の根に躓いて転んだ。
 助けを求める声がした。
 一瞬だけ振り返れば、転んだ男の足にアンデッドが食らいつくのが見えた。
 手を突いて走るアンデッドが飛びかかり、首筋に食らいつくのが見えた。
 吹き上がる血と裏返る悲鳴。
 一人きりになった商人は手と絶叫で耳を塞ぎ、森を走り抜けた。

●忘れられた罠
「『亡霊地雷』って知ってるかい?
 ずっと昔に使われた高位の呪術なんだけどね、発動すると周囲に仕込んでいた屍が一斉にアンデッド化して襲いかかるっていう罠さ。
 もう無くなったと思ってたんだけど、古くて大きな戦いで残った不発弾が発動して大量のアンデッドが放たれちゃってるらしいんだ。
 なんでこんな話をするのかって……?」
 『黒猫の』ショウ(p3n000005)はコップを置いて、右を見て、左を見て、『わかるだろう?』という顔をした。
「そりゃあ、ローレットが駆除の依頼を受けたからさ」

 亡霊地雷によって生まれたアンデッドはある意味でたやすく、ある意味で厄介だ。
「構造がもろくて簡単な攻撃で破壊することが出来る。
 けど魔術の影響でとにかくネバるから、うまい攻撃方法ととるか手数を増やすかしないとすぐに物量に潰されちゃうんだ。
 想像してごらんよ。足を吹き飛ばされても頭を飛ばされても、まだ襲いかかってくるアンデッドをさ」
 要するにHPが低くEXFの高いモンスターだということだ。
 数はおおよそで30前後。
 深い森の中で発生しているそうだ。
「皆なら大丈夫だと思うけど……ま、無理はしないようね」
 ショウはウィンクをすると、コップの中身を飲み干した。

GMコメント

【依頼内容】
 『アンデッド群の全滅』
 亡霊地雷の効果によってアンデッドが発生しています。
 討伐対象は既に発生している個体のみ。
 術式の仕様上ここから新たに発生することはないそうです。

【ロケーション】
 深い森。視界が確保できる程度に薄暗く、木々の距離が比較的近い。
 木は枝の多い種類でとても頑丈。
 一応道はあるが、徒歩で進む程度の道。アンデッドは勿論これらを無視して散っています。

【エネミー】
●アンデッド
 30前後はいるとされるアンデッド。
 HPと回避が低い代わりにEXFがとても高い。
 【必殺】攻撃か手数を使った攻撃が有効。
 機動力は割とある。知能はそんなに高くは無いようで、人を見かけたらとりあえずわーっと集まる習性があるらしい。

【アドリブ度】
 ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
 プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』『アドリブなし』といった形でお書きくだされば、度合いに応じて対応いたします。ぜひぜひご利用くださいませ。

  • あまねく死を誘う呪い完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年03月21日 22時30分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

イーリン・ジョーンズ(p3p000854)
流星の少女
楔 アカツキ(p3p001209)
踏み出す一歩
レナ・フォルトゥス(p3p001242)
森羅万象爆裂魔人
ダルタニア(p3p001301)
魔導神官戦士
ゴリョウ・クートン(p3p002081)
黒豚系オーク
ニル=エルサリス(p3p002400)
ネスト・フェステル(p3p002748)
常若なる器
エイヴ・ベル・エレミア(p3p003451)
ShadowRecon

リプレイ

●シャドウリーコン
 無骨で大きなライフルを背負い、草むらを匍匐移動する物体がある。
 草と土に紛れるような服と、奇妙なほど発見しづらいその動きは、技術より奇跡に近い。
 それが『ShadowRecon』エイヴ・ベル・エレミア(p3p003451)だと指さしたとして、一体何人が理解できようか。
 まして……。
(生ける屍、アンデッド……知能は低いらしいが、其れを幸いとしてみるべきか……)
 帽子の下から覗くようにして様子をうかがう。
 草の生い茂った場所を無作為にうろうろとする人型の物体が複数。視界にあるかぎり五体を超えている。
 どれも白骨死体寸前。人間だったものに無理矢理糸でつって動かしているかのようにすら見えた。
(気をつけなければ数で押し潰される。だから、まずは情報を集めよう)
 大きめの石を手に取り、遠くへと放り投げてみる。
 ざざんという草を乱す音に、アンデッドたちは僅かに首を向けたが、すぐにもとのうろうろ歩きへ戻った。
(音を認識している。それでいて、移動はしない……)
 エイヴは再び匍匐移動でその場を離れた。

 腕を組み、木によりかかる『軋む守り人』楔 アカツキ(p3p001209)。
 ここは森の境ともいうべき場所だ。普段は商人たちが通り抜けるための道があるが、今は誰も通ろうとはしないだろう。
 この先をうろつく厄介なアンデッドたちの存在をしっているからだ。
「アンデッドですか。今日は一年に一度の誕生祭って所なんですかね」
 『魔導神官戦士』ダルタニア(p3p001301)はダルメシアン模様の顔を少しだけ動かすと、鼻先を上向けた。
 大きな石をダンベル代わりに上下させているニル=エルサリス(p3p002400)。
 頭の植木鉢のせいで軽く風景と一体化している『常若なる器』ネスト・フェステル(p3p002748)。
 二人とも軽く自分の世界にはいっているようで、ダルタニアの問いかけには応えなかった。
 作戦や意見はすりあわせるが同調まではしない。そんなローレットの一側面が現われたような光景である。
 黙って腹をさすっていた『黒豚系オーク』ゴリョウ・クートン(p3p002081)がなんか喋ってくれと、『森羅万象爆裂魔人』レナ・フォルトゥス(p3p001242)に目でうったえた。
 とりあえず思っていることを喋ってみる。
「『亡霊地雷』だったかしら。死霊術のたぐいよね、コレは。大昔の人は、後先の事を考えてなかったのかしらね?」
「部屋に置いといたダンベルに自分で躓くようなもんだお」
「うっかり自分の頭が植木鉢になるようなこともある」
「そんな特殊な例を挙げられましても」
「……帰ってきたようだ」
 目を瞑っていたアカツキが呟いた。
 ふと見ると、身体を土だらけにしたエイヴがそれを払いながら森から出てくるところだ。
「その様子だと、うまくいったみたいね」
 色々と準備をしていた『天才になれなかった女』イーリン・ジョーンズ(p3p000854)が立ち上がると、エイヴはメモを突きだした。

「予定通りに行きそうよ」
 イーリンが地面に棒で描いた図式はとても単純だ。
 アンデッドの群れの端っこにイーリンが単独で接触、一部隊を引き連れた状態で味方集団と合流。
 ゴリョウが敵部隊を引きつけている間に他全員で叩き潰す。
 古典的な各個撃破作戦だが、それが可能な状況が今回はそろっていた。そうそう、やろうと思ってできることではない。
 アカツキやダルタニアたちはその作戦に納得していたが、ネストが小さく手を上げた。
「一部に接触した結果アンデッド全体を連鎖的に引き寄せるおそれはないか」
「その心配はない」
 とだけ言って、説明を頼むように視線をなげるエイヴ。
 視線を受けてイーリンはメモを翳した。
「アンデッドは発動後、発生箇所に戻ることもせず、森から出ることもせず、ランダムに移動している。音には反応するが様子を見には行かない。被害にあった商人は叫びながら逃げたが追いつかれることはなかった。このことから……」
 地面に描いた図に、大きく丸を描く。
「『指定範囲をランダムに動き、人間を視覚したら近づいて攻撃する』という命令がインプットされていると考えられるわ」
 音や(もしかしたら臭いや温度など)を知覚するセンサーはあるが、それが一定距離で人間を認識した段階で攻撃行動に移る仕組みになっている。アンデッドとはいえ、動きは実にシステマチックだ。
 ゆえに、釣り上げての各個撃破作戦は『それが可能なスタッフが存在している限りは』有効なのだ。
 すっくと立ち上がり、ゴーグルをかけるイーリン。
「始めましょう、神がそれを望まれる」

●プレデクノーチェン・ノマ・フィーアと黒豚系オーク
 森の中を駆け抜けるイーリン。
 その後ろを10体近いアンデッドの一団が追いかけている。
 腕を振り乱して走るもの。手をついた四つ足走行をするもの。形態は様々だが、イーリンの足にギリギリ追いつくかどうかといった速さである。
 差がつく明確な理由があるとしたら、イーリンの巧みな森駆けであった。
「お生憎様、動かない森なら余裕よ」
 森を走るのは人が想像するよりはるかに困難だ。
 視界を遮る木々があり。その距離がちかいほど先の障害物が認識しづらくなる。
 地面から飛び出した根や低い位置に突き出た枝。突然の段差や、幹そのものへの激突。
 イーリンはそんな場所を巧みに駆け抜けるすべを心得ていた。
 一方でアンデッドはたびたび木にぶつかったり転倒したり、時には枝に引っかかってもがいたりする個体もあった。
「戦闘準備。数――12! 頼むわね『いいブタさん』」
「任せろ『司書殿』」
 大きな腹をボンッと叩き、カンテラを開いて翳すゴリョウ。
 彼とすれ違い、イーリンは改めて戦闘姿勢をとった。
 声がどれだけ響いても問題ないと分かっている分、ゴリョウも遠慮なしだ。
「ぶはははっ、さぁお立会い! 食いでのありそうな豚のご登場だぜ!」
 彼の堂々とした、それでいて注目を浴びる工夫も加わった名乗り口上はアンデッドの一段を鷲づかみにした。
 具体的に言うと、イーリンを追いかけていた全てのアンデッドが急カーブをかけてゴリョウに殺到した。
「おいおいおいおい来すぎだろ!」
 工夫がなされていたとはいえ当たりすぎだ。これはむしろ、アンデッドの回避能力が低いと考えるべきかもしれない。
 とはいえ、状況的には好都合。
 ゴリョウはその場にどっしりと構えると、突撃してきたアンデッドめがけて頭突きで対抗しはじめた。
「おら、次だ! 来いやぁッ!」
 ゴリョウの防御力たるや凄まじく、アンデッドが必死になって殴りかかってもかすり傷にしかならないほどだ。
 彼の有り余る体力も相まって、ヒール担当だった筈のダルタニアが軽く役目を喪失しかけたほどである。
 とはいえ群衆パンチは重なってくれば痛いもの。ゴリョウのでっぷりした腹に次々と食らいつき、噛み千切っていく。
「うおおっ!? だ、ダルタニア……頼む!」
「わかりました。回復しますね」
 ゴリョウに呼びかけられる形で、ダルタニアはライトヒールによる治療を開始。
 ダメージ量の方が多いが、それでも軽く二分は耐えられる。
 その間に全員たたきのめせばよいのだ。
 まずは距離を取って射撃をしかけるチーム。
 エイヴとレナだ。
「どこに隠れてるかも知れないし。警戒するに事欠かないわね」
 一応周囲を警戒しつつ。
「まったく、これだから、アンデッドてのは――一体、どれだけいるのかしらね!」
 レナはゴリョウに群がるアンデッドにマギシュートを叩き込んでいく。
 魔術に包まれ、燃えるように倒れるアンデッド。しかし身体が半壊したままそれでも無理に食らいつこうとしていた。
 ゴリョウの足にしがみついた所で、エイヴの対物ライフルが頭とその周辺を吹き飛ばしていく。
 そこへ飛び込んでいくのがアカツキとイーリンだ。
 イーリンは酸の詰まったボールを投げつけ、アンデッドをじゅうじゅうと溶かしていく。
 崩れるアンデッドの上を飛び越え、アカツキの蹴りがアンデッドの首を飛ばした。
 人間ならば死んでいるところだが、そこはアンデッドというべきか、そのまま腕を伸ばしてアカツキへと掴みかかってくる。
 が、それで終わるアカツキではない。
 着地前にさらなる蹴りが叩き込まれ、アンデッドはばらばらに崩壊した。
 だん、と着地し、次なる目標へとハイキックを繰り出すアカツキ。
「相手は相当もろいらしい。『それ』で行けるぞ」
 アカツキが視線で示したのはニルとネストだ。
 より細かく述べると、二人の行なうスープレックスだ。
「らっしゃっせ~?」
 ニルが相手の腰にタックル。両腕で抱きつくように掴むと、引っこ抜くように投げた。
 身体を大きく反らし、後方の岩にアンデッドを頭から叩き付ける。
 ゴリョウの引きつけから逃れたアンデッドが横から組み付こうとするが、身体をひねって飛び退き、木の幹を駆け上がるようにして飛び上がり、アンデッドの首もとに強制肩車状態で組み付いた。
「ヘイ、おまちぃ」
 身体を急速に傾け、首をへし折るニル。
 一方でネストはトンファーをくるくるとやりながらアンデッドに近づき、足首をすくい上げるようにして相手を上下反転させた。
 顔から落ちたアンデッドを踏みつけ粉砕。横から突撃してきたアンデッドの脳天にトンファーを突きつけてバランスを強制崩壊させると、再び上下反転させて頭を踏み抜いていく。
 防衛力ではゴリョウ。殲滅力ではニルとネストが優れていた。
「ありゃっとーございま~」

 アンデッド部隊の殲滅はことのほか順調に進み、それなりに消耗した彼らは一旦森を離れてキャンプをはることにした。
 依頼内容に期間の制限が無いことから、(依頼主が怒り出さない程度に)一回くらいは休憩ができるだろうとの判断である。
 アンデッドの警戒範囲を探っていなければ恐くてできたもんじゃあなかったが、今回はそこも含めてバッチリだ。
 念のためにと周囲を警戒しているアカツキの後ろで、たき火がぱちぱちと音を立てた。
「アンデッドを見た後に肉は……と思ったが普通に美味いな」
「そうでしょう」
 淡々と干し肉スープを振る舞うイーリンと、それをいただくネストたち。
 内容が殆ど野戦食だったところを、ゴリョウの持ち込んだ調理器具のおかげでワンランクアップした具合である。そしてちゃっかり、ニルの胡椒も。
「とりあえず前半戦は終わったわね。まぁ、死体とかは『スカベンジャー』あたりがやってくれるし、全部終わったら帰って報告でもしておいたほうがいいわね」
「ここ最近、連中の噂も聞こえてき始めてますし、ここで、ガツンとやっておかないとですね」
 レナとダルタニアもスープで体力を補えているようだ。ニルとエイヴがすっと立ち上がる。
「残りの人数はさほど多くない」
「この調子でやっちゃえるんだお」
「腹ごなしも済んだし……いくか!」
 ゴリョウは腹を叩き、たき火に水をかけた。

 メンバーに恵まれたと言うべきか、よく噛み合ったと言うべきか、この依頼は知的性能の低いアンデッド群と視界の通りづらい森というシチュエーションにエイヴの優れた偵察能力と、イーリンの囮としての能力と、ゴリョウの防衛力がうまく噛み合わさった。
 レナやダルタニアやアカツキの戦力もさることながら、ニルやネストの戦闘能力もこの状況によく対応していた。
 その上で慎重に作戦を組み、成功させることができた。
 依頼の成功はもはやこの段階で、約束されたようなものだった。
「終わらせるわよ」
 イーリンは酸の入ったボールを、アンデッドへと投げつけた。
 崩れ、起き上がろうとして更に崩れるアンデッド。
 他のアンデッドたちがにらみ付ける中、ゴリョウが声を上げて突撃していく。
 四方八方から群がるアンデッドが山のように積み重なり、沈黙一秒。爆発するように吹き飛ばされるアンデッドたち。
 その中央では、両拳を突き上げて吠えるゴリョウがあった。
 吹き飛ばされたアンデッドに飛びかかるアカツキ。
 一体を踏み台にして飛び、別の一体の頭部を蹴り飛ばし、ぽっかりと空いた両目の穴に指を引っかけて降下。地面に思い切り投げつける。
 その下をレイピアとバックラーで堅実に固めて戦うイーリン。
 左右で同時に起き上がったアンデッドの首が、伸ばした腕が、腰の背骨が次々に粉砕されていく。
 遠方から狙いをつけたレナとエイヴによる射撃だ。
 エイヴは弾を込め直し、レナは指輪に魔力の光を集める。
 彼女たちの射撃の先。
 ニルがホールドして振り上げたアンデッドの腹に命中。
 ただの屍と化したそれの両足を掴み、ニルは別のアンデッドへとジャイアントスイング方式で叩き付けた。
 上下半身を分断されくるくると回るアンデッド。
 それをトンファーの先端でひっかけ、ネストは突っ込んでくるアンデッドに正面から衝突させた。よろめいて倒れるアンデッド。
 ネストの背後を狙って駆け寄る四つ足走行のアンデッドがいたが、横から打ち込まれたダルタニアの遠術で首が吹き飛び、バランスを崩してごろごろと転がった。
 それが最後の一体だ。
 八人はそれを囲み、見下ろし、誰からやるかと顔を見合わせた後。
 せーので足を振り上げた。

 こうして、かつての不発弾は無事に撤去され、森の通路も再び開放された。
 その裏で活躍したイレギュラーズたちの噂は、今日も酒場で交わされている。

成否

成功

MVP

イーリン・ジョーンズ(p3p000854)
流星の少女

状態異常

なし

あとがき

 おかえりなさいませ、イレギュラーズの皆様。
 今回は見事に作戦がハマりましたね! 個々人の才能がうまく噛み合ったといいますか、丁度いい技術を持っている方々の存在に輪をかけて、とっても素敵に輝いておられました。
 特にこのチームの要になっていたゴリョウ様、司書様、エイヴ様それぞれを称えたいところですが、わたくしの手元には一枚のチケットしかございません。よって公平を期するべくサイコロの神様にたずねることといたしました。
「神様、どなたにMVPを差し上げましょう」
「全員じゃだめなの?」
「そこをなんとか」
「じゃあ……このひとかな!」

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