イラスト詳細
余韻
余韻
作者 | セラ |
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人物 | イルミナ・ガードルーン |
イラスト種別 | シングルピンナップクリスマス2020(サイズアップ) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2020年12月24日 |
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イラストSS
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「ただいま!」
壁のスイッチを入れると、電球の灯がこぢんまりとした部屋を照らし出す。靴を脱ぎ、駆け足で部屋を行くとイルミナはベッドへと腰掛ける。
白衣と制服のリボンを緩め、楽な恰好になるとひとたび置いた包みを大切そうに抱きかかえた。
聖女の祈りは希望ヶ浜にもクリスマスと名を変え等しく訪れる。イルミナもまたその祭典を楽しもうと友達とパーティと洒落込み、そして夜まで楽しく遊んだ帰りであった。
今はただ、心を満たしている興奮とプレゼント交換で貰ったこの箱だけ。そう考えると、クリスマスが終わっていく事がちょっとだけ寂しい気がした。
でも。
「でも、楽しかったッスね」
レンズ越しに映る鮮やかな緑を包む赤のリボンを見つめながら、イルミナは今日という一日の余韻に浸るのであった。
壁越しに他の生徒たちも帰る音を聞き、イルミナはふと壁の『日常』へと見やる。
思い出の写真、流行りの雑誌、プレゼントされ順調に数を増やすぬいぐるみ。
これからも楽しい日常がやってくるのだろう。部活に、夜妖退治に……ちょっと嫌だけど、勉強も。
イルミナはほほ笑むと、プレゼントの中身を確かめようとリボンへ手をかけるのであった。
*SS担当者:塩魔法使いGM
挿絵情報
- 公認設定『迷い』