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シナリオ詳細

【鬼道世界業嵐】人よ 鬼よ 業の嵐が吹き荒れる

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●鬼道世界業嵐
 鬼。
 それは人に害をなす存在。
 時にそれは疫病や災害など天変地異は鬼のせいである、とされる事もある。
 そしてここ、ライブノベル『鬼道世界業嵐』でもそれは例外ではない。
 人々の営みに影を落とす者。災いを与える者。
 それが鬼。
 人々を、世界を守る為、業の嵐が吹き荒れる。

●書斎
「というわけで。新しいライブノベルだよ、諸君」
 書斎に入ってきたイレギュラーズを迎えた境界案内人のミヤコ。
 その彼女が新しく用意していたのがライブノベル『鬼道世界業嵐』。
 旅人(ウォーカー)によっては平安時代がイメージ、と言えばわかりやすいかもしれない。
 貴族や役人は優雅な生活を送り、武士は質素ながら生活には困らず。
 平民は明日をも知れない荒れ果てた生活を送る。
 身分によって生活が一変する。そんな世界。
「この世界は他のライブノベルと違った特徴が一つあるんだ」
ーー特徴?
 首を傾げるイレギュラーズに説明を続けるミヤコ。
「この世界には鬼と呼ばれる妖怪ーーつまりモンスターがいる」
 この鬼は業嵐にとって世界を滅ぼす毒でしかない。
 人々はこの鬼によって命が脅かされる。
 それだけでも大問題だが、それとは別にもう一つ。
「この世界が、文字通り滅んでしまう」
ーー……は?
 ライブノベルの世界が滅びるとはいったい。
 その疑問は尤もだろう。
「この世界はね、人の勢力と鬼の勢力は微妙なパワーバランスで成り立ってるんだ」
 鬼は人に仇なす。人は鬼を恐れ慄き、そして歯向かう。
 人、もしくは鬼の勢力のどちらかが強くなりすぎたとしたら。
 そのパワーバランスが崩れ世界が滅んでしまう。
 人と鬼の戦争。その戦争がなければこの世界は滅んでしまう。
 どちらかが強くなりすぎればそれは最早戦争とは言わない。
 蹂躙、と言うのだ。
「だけどね。最近このパワーバランスが崩れてきているんだ」
 元々種族的に身体能力が圧倒的な差のある両勢力。まともにぶつかり合えばどうなるかは考えるまでもないだろう。
「だからね。皆には人間勢力にできれば加担してほしいんだ」
ーーもちろんやり方は任せるよ。
 人と鬼の戦争こそ、この世界を世界たらしめる為の条件。
 そのバランスを保つ為、イレギュラーズは新たな世界へ降り立つのであった。

NMコメント

人と鬼の世界に業の嵐が吹き荒れるーー。

●鬼道世界業嵐
平安時代をイメージした和の世界です。
人と鬼のいる世界。
鬼は人を蹂躙し、喰らい、災いをもたらす存在。
人は鬼を恐れ慄き、そして歯向かう存在。
そんな彼らがいる世界。
それが鬼道世界業嵐です。

●目標
この世界を知る事。

●注意事項
この世界では人間と鬼に大別されています。
混沌世界における人間種は大丈夫ですが
それ以外の種族は全員もれなく鬼として扱われ、討伐対象となります。
旅人(ウォーカー)は完全なる人間タイプは討伐されません。

●鬼人薬
人間以外の種族に関しては鬼人薬という薬を使えば完全な人間になります。
効果時間はシナリオが終わるまでの間、持ちます。
勿論、変化スキルを使っていただいても大丈夫です。

●各勢力の鬼討伐部隊に関して
人間・鬼の両方に鬼を討伐する為の舞台があります。
基本的にいずれも戦闘による入隊試験があります。

●人間勢力
貴族や役人、武人は平民を見下している傾向が強いです。
全員がそう、というわけではないですが。

鬼討隊
役人である武士による鬼を狩る為の組織です。
刀や弓など物理系の攻撃を得意とする集団です。
戦闘スタイルが物理系の方はこちらにどうぞ。

陰陽寮
役人である陰陽師による鬼を狩る為の組織です。
魔法の類に属する攻撃を得意とする集団です。
戦闘スタイルが神秘系の方はこちらにどうぞ。

鬼狩り
役人ではない在野の人間による鬼を狩る為の組織です。
彼らの持つ装備は役人のそれとは違い、ぼろいです。

●鬼の勢力
鬼の中にもパワーバランスが崩れかけている現状を危惧している勢力はあります。
ただ、やはり他の鬼の勢力から裏切り者として見られており、同じ鬼からも討伐対象として追われています。
彼らの事を一般的には
鬼々斬り
と呼ばれています。

●勢力に入るには
流石に武力を必要としている為、誰でもいいというわけではありません。
戦闘試験があります。
が、皆様には簡単なものです。
その戦闘試験を割愛して組織の人間として活動していただいても構いません。
ただし、鬼狩りに関しては試験がありません。

●敵
名もなき雑魚の鬼が沢山います。自由に狩ってください。

●味方
戦闘において、各勢力の名もなき戦闘員が味方につく場合があります。
必要であればプレイングにて指定してください。
ただし、鬼の勢力の方々は人間勢力に遭遇しないよう
ご注意ください。もれなく攻撃されます。
とはいえ、ここは人と鬼が戦う世界。
モブと戦う場合のみ攻撃可とします。
ただし、他のPC様を攻撃するような行為の一切は故意・過失に関係なく禁止とします。
もしそのようなプレイングがあった場合は
マスタリングするか流すか
どちらかの対応をします。
ご注意ください。

  • 【鬼道世界業嵐】人よ 鬼よ 業の嵐が吹き荒れる完了
  • NM名アルク
  • 種別ラリー(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年10月03日 22時00分
  • 章数1章
  • 総採用数2人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

鈴鳴 詩音(p3p008729)
白鬼村の娘

 ゼノポルタ。かつての絶望の青を踏破した先、神威神楽の地に住んでいる角を持つ人型の種族。
 その姿、まさに鬼。
 そのゼノポルタが一人、『白鬼村の娘』鈴鳴 詩音(p3p008729)。
 鬼人薬を使えば完全なる人の姿にはなれる。
 だが、ゼノポルタとしての角があって自分なのだ。
 自分は自分。だから違う姿になるのは嫌というか、それは違う気がする。
 ならば鬼として、鬼々狩りをおこなうとしよう。
 詩音を包囲する鬼。殺気立つ場。
「アハハハ」
 大人しそうな顔から悪魔のような笑みに豹変する。切り替わったスイッチ。
 戦闘時の彼女を知らない者なら驚くだろう。普段の彼女は内向的な性格なのだから。
 戦闘後に自己嫌悪している姿があるのは置いておくとして。
 切り捨てられる鬼達。
 騒ぎを聞きつけたのか、人間達もやってくる。
 本来なら鬼を相手にしたいところだが、向かってくるなら致し方ない。
 イレギュラーズがいないのは幸いではあったが、いつまでもここにいれば彼らもやって来る可能性がある。
 素早くなで斬りにされる人間達。
 真っ赤な地から咲き乱れる彼岸の花。
 屍山血河の彼岸花。
 それはまるで自らが切り捨てた者達をあの世へ送る為の葬送の手向けのようであった。

成否

成功


第1章 第2節

ロジャーズ=L=ナイア(p3p000569)
同一奇譚

 異形。その言葉が如何に旅人(ウォーカー)が多く在籍するローレットといえど、この人ほどその言葉が似あう者はそうはいないだろう。
 黒い容貌。赤いにんまりとした口。『同一奇譚』オラボナ=ヒールド=テゴス(p3p000569)。
「鬼も人も結局は登場人物でしかない、故に私の在り方は変わらずに異物だろう」
 イレギュラーズ。外の世界から来た存在。
「服薬するよりも化け物同士戯れた方が悦ばしいと思わないか?」
 鬼人薬を使えばしばらくは人の姿になれる。だが、自分は人外の存在。それならばそれらしく。
 しかして人と極力接触するつもりもない。
 飛び交う攻撃。散らばる血肉。それを貪り食う鬼。敵も味方も関係なく。ただ、ただ、ひたすらに。
「嗚呼、この肉を喰い尽くす化け物よ、ホイップクリームの味わいを感想(つ)げると好い」
 ただ、そのホイップクリームは鬼共には重すぎたのか。
「Nyahahahaha――動きが鈍くなって異ないか」
ーー困るのだよ、私の腸は未だ健在と知れ。
 その場の片が付くのはそれから程なくしてからだった。

成否

成功


第1章 第3節

 鬼道世界業嵐。
 人と鬼が争う世界。
 その争いに介入したイレギュラーズ。
 今後、この世界においてどのような物語が展開されるのか。
 それはまだ誰にもわからない。
 だが、この世界で平和に事が済む訳がない。
 血生臭い確信だけ携えて帰路に就くイレギュラーズだった。

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