シナリオ詳細
暗殺者たちの裏舞台
オープニング
●『匿名希望の貴族様』より
「やあ、暗殺の依頼に興味はないかい。大丈夫、いい人を殺そうっていうんじゃないよ」
ローレットの情報屋、ショウ・ブラックキャット。彼はギルドに立ち寄ったあなたに声をかけた。
ならば、順を追って説明せねばなるまいか。
並ぶグラスと皿。喧噪の酒場。
テーブルに並べられたのは何人かの似顔絵と人物情報を書いたメモだ。
その全てが暗殺対象であることを、集まった者たちは空気で悟った。
「いい顔だね。そう、依頼は彼らの暗殺だ。
全員そろった所をやってもいいし、個別に消してもいい。
けどどちらにしても『偉い人』に一言通しておくから、どっちかにしておいて貰えると助かるな」
彼らはアーベントロート領に属する小規模コミュニティの顔役たちだ。
コミュニティの連中は窃盗や強盗、時にはよくない薬品の売買や他国商品の横流しなどを行なっている。女子供も容赦なく吸い上げる、きわめてお行儀の悪いアウトローだ。
アウトローにもマナーというものはある。調子に乗って跳ね回れば、然るべき制裁がまっている。
「『匿名希望の貴族様』が彼らが消えることを望んでるらしい。顔役さえいなくなれば残りは自治でカタがつくって話らしいし、ね」
これ以上の詮索はナシだ、とでも言うように口元に指を立てるショウ。
『匿名希望の貴族様』はやんちゃした連中を沈静化できる。こちらは調子にのったアウトローたちを消せる。ウィンウィンの関係というやつだ。
暗殺のしかたは大きく分けて二つ。
Aスタイル、メモにある情報を利用してターゲットを誘い出したり待ち伏せたりしてこっそりと殺す。
人に見つかりづらい能力や、人を誘い出すのに有利なスキルがあると適任だろう。いかにも暗殺といったスタイルだ。
Bスタイル、ターゲットが集会を開く場に乱入してまとめて殺す。
こちらの場合はメンバーがひとまとめになって戦える分便利だが、相手に護衛がついているので戦闘そのものの難度はあがるだろう。
『一部はAスタイルで暗殺し、残りはBスタイルで暗殺する』という形でもOKだが、(『偉い人』の便宜も限界があるようで)その場合もメンバーを分けなくてはならない。
ターゲットを一人一殺。極論、それが『匿名希望の貴族様』のオーダーだ。
「興味がわいたらまた話しかけてよ。けど……きっとやるよね。その才能がある限り」
- 暗殺者たちの裏舞台完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2018年01月21日 00時40分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●闇に紛れた暗殺者、第一節
どこかから虫の声が聞こえる。
明かりの少ないスラム街は、うすい闇に覆われていた。
そんな街を歩く女性がひとり。名を『砂の仔』ジュア(p3p000024)という。
ぽさぽさとしたベリーショートの黒髪に、獣の耳。
鼻筋にはネコ化動物の特徴が現われていた。
そのうえ身長が高く体格がスッと長細いせいで非常に目立つのだが……不思議と、彼女に注目する者はいない。
道ばたに座り込む老婆も。塀のうえをゆくネコも、まるで彼女を無視しているかのようだった。
懐から依頼書の一部を取り出す。
ずんぐりとした体型の男だ。このあたりで闇商売をしているという。
「何を売ってるんだろうね」
少しだけ考えて、喉の奥がツンとした。とても苦しいことがあったからだ。
考えを止め、瞬きを二回して、顔から表情を消した。
「貴族様のオーダーだ。ターゲットには悪いが、消えてもらおうじゃないか」
ちらりと見上げれば、平たい屋根がある。
どうにかこうにか屋根へ登ったジュアは、月明かりに照らされた細道をじっと見つめている。
黒衣に身を包み、息を殺して闇と同化した彼女に気づく者はなし。たとえ足場にしている家の住人ですら、彼女に気づかないだろう。
黒い布筒からロングバレルのライフルを取り出す。狙撃銃だ。
三脚をセットし、照準を合わせる。スポッターはいないので自力でターゲットをまつ。
待つこと……どのくらいだろう。
ジュアは時を忘れるほど、闇や屋根瓦と同化し続けていた。
が、あるときふと、目が動く。
ターゲットが現われたのだ。
いつもの帰路を歩く顔で、路地を行く。
ふと足下に光るものを見つけて立ち止まっ――た瞬間、彼の側頭部に血の花が咲いた。
「…………」
ジュアはスコープから目をはなし、何も言わず、ろくな音もたてず、まるで夜霧のように去った。
『弱肉強食だよねえ』と、闇が言った気がした。
●闇に紛れた暗殺者、第二節
「やあやあどうも、お久しぶりですね。以前はよい取引をさせていただきました」
にこやかに話すハンサムは青年に、資産家の男は握手で応えてしまった。
「あ、ああ、前はよくやってくれたな。次もよろしくたのむよ」
なぜだか、知人のように思えたのだ。
キラキラとした電灯が照らす部屋で、青年は景気よく語る。
青年は『放浪カラス』レイヴン・ミスト・ポルードイ(p3p000066)。知る人は知るポルードイ家の『奔放なほう』だ。
資産家の男は護衛を三人も連れていたが、その誰ひとりレイヴンを遮らない。
レイヴンは両手を開くようにして畳みかけた。
「変わらず羽振りがよろしいようで。指輪も増やしたのですか?」
ああそうなんだ。と資産家は自慢げに指輪の価値と美しさについて自慢を始めた。それを快く聞き、感銘を受けたかのように振る舞うレイヴン。
話に油がのったところで、スッとレイヴンは声のトーンを落とした。
「ところで、『海のお友達』から内緒のお話を聞きまして、よければ……」
ちらちらと護衛たちを見るレイヴン。資産家の男はそれを察して彼らを下がらせた。護衛たちは難色を示したが、レイヴンが『この方を食べたりしませんよ。なんならボディチェックでも?』と肩をすくめたので渋々部屋を出て行った。
「さあ、ここからはオフレコでお願いしたいのですが――」
熟練のハープ演奏のようになめらかに、細い滝のごとく鋭く、レイヴンの交渉は美しく進んだ。
資産家の男が求めているものを察し、互いの利益が綺麗に出る確証を提示しながら、気づいた頃には再びの握手を交わしていた。
「では、商談成立ということで」
握った手を、更に強く握る。
「ああ、言い忘れておりました。『匿名希望の貴族様』はあなたが消えることをお望みだ」
びくん、と男の喉がはねた。
部屋を出るレイヴン。
護衛の男たちに金貨を握らせると、『お仕事は終わりましたよ』と告げて立ち去った。
彼を追う者は、いない。
●闇に紛れた暗殺者、第三節
ビンゴ、と言ったか言わないか。
『天才になれなかった女』イーリン・ジョーンズ(p3p000854)は薄暗い大倉庫の一角で、すり切れて汚れた服をぎゅっと握りしめた。
美術品のように整った紫色の髪を払い、目を閉じて息を吐く。
イーリンは、ターゲットとする資産家がひどい人身売買に手を染めている事実を知った。
汚れた川と、粗末な橋。
資産家の男は二人ほどの護衛をつれ、例の倉庫へ行くところだった。
その最中、あるものを目にする。
すり切れて汚れた服を纏い、ローブをすっぽりと被った少女だ。
「おい、貴様。うちの倉庫から逃げてきたのか」
少女が逃げだそうとしてよたよたと後退し、足をもつれさせて転ぶ。
男は舌打ちすると、少女を倉庫に引きずっていくように命令した。
言われたとおりに少女へ近づく護衛。
少女の手首を掴み上げようとしたその時、ドンという衝撃音と共に護衛が軽く宙を舞った。
少女に――否、イーリンに衝術をくらったのだ。油断していた護衛はほぼ無抵抗に吹き飛ばされ、粗末な手すりを乗り越え川へと落ちていく。
すぐさま立ち上がり、走り出す。
おびえる資産家。剣を抜く一人の護衛。
護衛の腹に衝術を当て橋の手すりまで吹き飛ばすと、イーリンを覆っていたローブが風によってめくれた。
紫の髪が光り、赤い目が軌跡をなぞるように輝いている。
「雇い主が勝手に離れて死んだと伝えなさい。でないと、死ぬわよ」
護衛にそう言い放ち、イーリンは逃げ出す資産家を追いかけた。
細い路地裏に逃げ込んだ資産家は、足下の石に躓いて転がった。
足音が追ってくる。まるで逃げ込む場所を予め知っていたかのように。
「何人売り、何人犠牲にしたの」
「ヒッ」
振り返り、手を翳す資産家。
「家族は? 帳簿と財産の場所は?」
「こ答えれば……」
「答えないと殺すわ」
イーリンは剣を抜き、髪をあのときのように輝かせた。
言うから殺さないでくれ。資産家がそういっていくつかの事柄を話すと、イーリンは深く頷いた。
「神と、人との名ではなく。我が名において――」
剣が振り上がる。
「まってくれ! 殺さない約束じゃ――!」
「『神がそれを望まれる』」
路地裏を出るイーリン。
いたぞあそこだ、そう叫んで追ってくる護衛から逃げるように走り出す。
べったりと血のついたローブを脱ぎ捨てて。
●闇に紛れた暗殺者、第四節
「わたくしは街に仕えるメイドです。いわばシティーメイド。社会のゴミを掃除するのもお仕事なのです」
あるときそう語ったのは、アーデルトラウト・ローゼンクランツ(p3p004331)。
まるで戦闘機械のような雰囲気をした、ブロンドヘアの女である。
そんな彼女の体つきは、メイドというより戦士のそれに近かった。
アーデルトラウトがこのたび請け負ったのは暗殺業だ。
街で違法な武器を販売している売人を殺せというオーダーである。
それも、できるかぎり気づかれないように。
「…………」
粗末な屋根の上。土で自然な迷彩を施したアーデルトラウトは、呼吸すらしているのか疑わしいほどにじっとその場に停止していた。
同じくうまく隠された銃器は、眼下の路地へと向いている。
暗殺のターゲットが通るとされる路地だ。
彼女が待機していた時間は非常に長い。
あたりがすっかり闇に沈んでいた頃から、太陽がうっすらと姿を見せる頃まで、彼女は微動だにせず、冷たい空気や土と同化し続けていた。
この段階において、彼女は兵器だった。
定められたタイミングに弾を撃ち出すための機械。
その時を待つことを設定された機械。
そして来るべき時が来たとき、きわめて正確に弾を撃ち込むために存在していた。
常人ならかんしゃくを起こすほどの過酷な待機。
――その末に、来るべき時は来た。
ある日。
ある朝。
売人の男が突如銃撃に倒れた。
脳を一撃で破壊された男は抵抗する間もなく死亡し、のちに早起きのパン屋によって発見される。
殺した犯人は、未だ検挙されていない。
●闇に紛れた暗殺者、第五節
貧困外を老人が歩いている。
綺麗な灰のような髪と髭。上品なモノクル。
ギルバート・クロロック(p3p000415)という老人だ。
しかし彼が十字路を曲がった途端、彼の姿はなくなった。
明け方。といってもまだあたりが暗い頃。
貧困街でよくない薬を流していた売人がだらだらと帰路についていた。
夜型の生活が続いてイライラしているのか、足下の小石を乱暴に蹴飛ばしている。
すると、ばさばさという音と共に鳥らしき何かが彼の頭上をかすめていった。
否、掠めるばかりではない。帽子を掴み、飛んでいくではないか。
「おい待て! こいつ!」
売人は慌てて帽子を追いかけた。
不思議なことに、鳥らしき何かは帽子を掴んだまま、しかし高く飛び上がることもなく低い場所を飛んでいく。
まるで誘われているかのようだったが、仕事明けで頭の弱った売人にはその判断などつかなかった。
マズイと気づいたのは、袋小路に落ちた帽子を拾い上げた次の瞬間である。
「ククク、我はファントム」
背後の声にびくりと振り返る。
闇に紛れたようなローブを着た誰かが、道を塞ぐように立っていた。
それも、不気味な道化師のマスクをしてだ。
「地獄からの死者なり」
「ひいっ!」
驚き、拾った帽子を取り落とす。
その隙をつくかのように、道化師マスクの何者かは格闘術式を叩き込んだ。
ぐええと潰れたカエルのような声を出してよろめき、壁にぶつかる売人。
まってくれ。狙いはなんだ。金なら出す。そんなことを言ったようにも思えたが……。
次の一撃で、売人は壁をこするようにして倒れた。
道化師のマスクを脱ぐギルバート。
「クックック……」
表で見せた柔和な空気とはうってかわった、恐ろしい目で死体を見下ろしていた。
●表舞台の暗殺者たち
机を強かに叩く。酒の入ったグラスが倒れて中身が床にこぼれ落ちていく。
「どういうことだ! なんで五人も殺されている!」
「だから売人たちにも護衛をつけておけって言ったんスよお」
秘密の集会場に設置された大きな円卓。しかしそれを囲んでいるのはたったの三人だ。とりあわせは資産家、売人、用心棒。
スキンヘッドの用心棒は舌打ちをして、出口へと立った。
「おいどこへ行く」
「帰るんだよ。半数も消されちゃこのグループもオシマイだからな。俺は下りさせて貰うぜ。ここをかぎつけられるのも時間の問題だ」
そう言って扉に触れようとした、その時。
爆音と共にドアが内向きに吹き飛んだ。
「お邪魔しまぁーす! やっほぉーう!」
バイクにしがみつくように跨がる『多重次元渡航忍者』獅子吼 かるら(p3p001918)が、テーブルや椅子をバイクでなぎ倒しながら滑っていく。
かるらはポニーテールを靡かせ、八重歯をニッと覗かせて笑った。
「くそっ、もうかぎつけられたのか!」
「相手はこれだけだ、ぶっ殺せ!」
ついでで吹き飛ばされた用心棒が叫ぶと、護衛に雇われていた男が剣を抜いて迫る。
対してかるらは巻物を開くと――。
「燻煙の衣纏いし狼をいざ召さん。汝が名は神崎衣!」
指を噛んで血を出し、巻物に記された血印と混ぜ合わせ、ピッと名前を消した。
すると、なんということだろうか。
ぼわんと煙草のような大きな煙があがり、『狼少女?』神埼 衣(p3p004263)がどこからともなく現われたではないか。
「お前らみたいなのは……」
口を開け、犬歯を覗かせる。
どこかうつろな目が、怒りをたたえてぼわぼわと光った。
目の奥に、脳の奥に、古くこびりついた記憶がよぎっていく。
無情に弱者を踏みつける人間。我欲で他者を虐げる人間。
そしてその痛みを受けた人々と……。
「殺す。全部殺す!」
獣の咆哮とも思えるような叫びと共に、衣は剣を振り込んだ。
それを同じく剣で払おうとする用心棒。
一方で、護衛とかるらは至近距離でがっぷりとぶつかり合っていた。
かるらのナイフによる鋭い多段牽制と、それを必死に対応しながら剣で斬りかからんとする護衛による攻防だ。
驚いて尻餅をついていた売人の男が立ち上がり、逃げ道を探す。
「敵はこれだけだ。おいお前たち、そいつらを押さえておけよ!」
用心棒と護衛に任せて逃げ出そうとする売人。
だがしかし。
「おっと、僕もいるのを忘れないでくださいね」
バイクが――否、『二輪』アルプス・ローダー(p3p000034)がしゃべり出した。
ボディの外装がばこんと開き、中から機銃が現われた。
「そ、そんな……!」
逃げようとした売人の背に、アルプスによる容赦ない射撃が浴びせられた。
断末魔すらかき消えるほどの轟音。壁に張り付き、血のあとをのこして崩れ落ちる売人。
そうこうしているうちに用心棒の剣が大きくはね上げられ、鋭く飛び込んだかるらのナイフが走った。
血を吹き出し、倒れる用心棒。
その一方で資産家の男は外れた扉からいち早く逃げ出していた。
「つ、つきあっていられるか!」
護衛を壁際まで追い詰めたかるらは、資産家が出て行った出入り口を振り返った。
「あれ、逃げちゃった。アルちゃん衣ちゃん、お願い! へへ、すぐに追いつくぜ!」
「それはフラグ……わかりました。行きましょう!」
アルプスは自力で建物から出ると、路上へと滑り出した。
ダッシュアンドジャンプで素早く乗り込む衣。
「よろしく」
「こちらこそ」
走り出した高性能バイクが、金だけが武器の男に追いつかないはずはない。
悲鳴をあげ、振り返る資産家の男。
その後の運命は、推して知るべし。
壁によりかかり、煙草に火をつける衣。
停車したバイク(アルプス)からは少女のホログラムが投影され、お疲れ様といって手を振った。
それに対して、かるらがにっこり笑いながら合流した。
「ご飯でも食べにいこっか」
「大賛成」
「オイルでよければ」
こうして、貧困街を騒がせていた八人の顔役たちは姿を消した。
街は静かに浄化されていくだろう。
人知れず活躍した暗殺者のことを、何人ほどが知っていることだろうか。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
ひとくちに暗殺といっても、色々な形があるものですね。
イレギュラーズの皆様の個性がキラキラと光って、とっても素敵な暗殺模様になりました。
また別の日常シーンや、正面切ってモンスターと戦うさまを描いても、きっと素敵になりそうです。
ぜひまた、遊びにいらしてくださいね。
心よりお待ちしております!
GMコメント
ようこそ、イレギュラーズ。
暗殺依頼を受けてくださって、どうもありがとうございます。
皆様には以下8件の暗殺依頼を受けて頂きます。
シナリオ成功条件は『半数(4件)の暗殺達成』です。
では、個別の説明に入りましょう。
【暗殺選択】
皆さんにはそれぞれ『暗殺のスタイル』を選んで頂きます。
黒猫ショウが説明したようにスタイルはAかB。
個別に殺すか、集まった所を殺すかです。
(例としてメンバーの内5人がA、3人がBを選んだ場合、5人はそれぞれの対象をそれぞれのやり方で暗殺していき、のこった対象が集会を開いた所に3人が突入して殺すといった形になります。この場合Aスタイルで殺した顔役分の護衛は現われません)
●Aスタイル
『匿名希望の貴族様』はできる限り騒ぎにならない殺し方を暗に望んでいるようですので、見えないところで上品にスパッと暗殺しましょう。
1PCにつき1ターゲットずつ、個別に暗殺パートが設けられます。
暗殺対象は以下の三種のうちから選んでください。
※細かく指定しすぎると被ったさい急にズラしにくいのでゆるくカテゴリ分けされています。カテゴリ上は1~3ですがPCが選んだカテゴリにあわせターゲットが宛がわれます。例として全員がAスタイルの丙種を選んだ場合は、ターゲットが悪徳資産家8人の構成になるということです。
甲種.『貧困街の売人』
よくない薬品や武器、その他よくないものをさばく売人です。
それぞれ普通の家に住んでおり、深夜に働いて明け方家へ帰ります。
小さな家ですが物音があたりに響きやすいので、帰り道で物陰に誘い込むのがベターでしょう。
多少の自衛能力はありますが、(現段階のイレギュラーズたちが)一人で暗殺するには充分の戦力差です。
クラスは『マーチャント』です。
乙種.『悪徳用心棒』
コミュニティを武力的に守っている用心棒たちです。
それぞれに帰る家があり、それなりに頑丈な家に住んでいます。
(現段階のイレギュラーズたちが)タイマンはれる程度ではありますが、そこそこ戦闘力があるので個別に暗殺するなら家で待ち伏せるのがベターでしょう。
帰ってくる際など、事前に気づかれないように息を潜めるのが得意だとなおグッド。
クラスは『アウトロー』です。
丙種.『悪徳資産家』
資金力にものをいわせてやりたい放題している連中です。
用心棒とは別に取り巻きを2~3人連れていますが資産家本人はほぼ一般人程度の戦闘力しかないため、(現段階のイレギュラーズたちが)一人で倒すことができます。
取り巻きのクラスは『傭兵』ですが、資産家と二人っきりになれる状況を作れるなら彼らとの戦闘を避けられるでしょう。
・フィールド情報
コミュニティが活動しているのはアーベントロート領の、ある貧困街です。
路上生活者が多く、あらゆる意味で低質で安価なものが出回っています。
スリや強盗も多発しますがそれぞれで自衛しているようです。
また、街灯にあたるものが少ないため夜はとても暗くなります。
●Bスタイル
町の隠れ集会場へ突入することになります。Aで選択しなかった顔役たちが護衛をつれて集まることになります。
(Aスタイルで取り逃した場合、その対象は警戒して集会に参加しなくなります)
護衛たちのクラスは『傭兵』で、残っている顔役の人数に比例して1~4人までついてきます。
【まとめ】
・Aスタイルを選ぶと個別に1人1殺
・Bスタイルは残った全員と正面バトル(護衛つき)
・選択できるのはどちらかのスタイルのみ(暗殺が不得意な方はBを推奨)
【アドリブ度】
ロールプレイをよりお楽しみいただくため、リプレイにはキャラクターのアドリブ描写を用いることがございます。
プレイングやステータスシートに『アドリブ歓迎』と書かれたお客様にはアドリブを多めにサービスすることができますし、逆に『アドリブなし』とお書きくださればアドリブ控えめで対応できますので、ぜひご活用くださいませ。
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