イラストSS

　薬草カフェバーの一角にて、アーマデルとイシュミルは食事をしていた。
　ミニスカサンタな衣装を着ているアーマデルの手に握られているのは、イシュミルお手製のグリーンスムージー。
　見た目も味も、一切保証されていないという代物をアーマデルは押し付けられていた。

「いや普通に考えろ。得体の知れないもんを飲めるかよ」
「まあまあ、飲んでみなよ。話はそれからでもいいんじゃないかな？」
「むぅ……」

　渋々、ストローに口をつけるアーマデル。
　注意深く飲み進めているため、見ている方も本当に飲んでるのか信じられないほど。

　しかし緑の液体がアーマデルの舌に乗ると、ふんわりとした甘さが広がる。
　もちろん野菜をふんだんに使っているので野菜の苦味なども残るが、一口目が普通に美味しい。

　だがアーマデルの眉間のシワがどんどん深くなる。
　こんなに美味しいなんて嘘だろう？　なにか副作用があるんじゃないか？　等、色々な心配をしていた。
　まあ、普通のグリーンスムージーなので特に何も起こらないのだが。

　そんなアーマデルの様子に、イシュミルの笑みはゆっくり広がる。
　警戒心の強さが表に出ていて面白い……そう言いたげな表情がアーマデルの隣にあった。

　※SS担当者：御影イズミ