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Meer=See=Februarの岬 ゆみのこによる2人ピンナップクリスマス2022
Meer=See=Februarの岬 ゆみのこによる2人ピンナップクリスマス2022
イラストSS
折角ならオリジナルのツリーを作って見せあいっこしよう。
Meerの提案に世界が頷き、買い出しに行って帰ってきたのが先ほどの事。
広い机に材料を並べて、二人は作業に取り掛かった。
脳内で思い描いたツリーを再現するべく、オーナメントを丁寧に摘まみ上げる。
オーソドックスな金色のモールと色とりどりのボールに銜えて、愛らしいクリオネが楽しそうに緑色の海で泳いでいる。スターとリボンをてっぺんに飾り付けてMeerのツリーは無事に完成した。
一方の世界は手に取ったステッキをどこに飾ろうかと思案していた。
無類の甘党である世界は後で食べられるからと、砂糖で出来たステッキとジンジャークッキーをメインに飾り付けていた。だが、早く食べたいからと言って、手を抜くのは誘ってくれたMeerにも失礼だろうという事で真剣にツリーを作っていた。
「Meerが金色にするなら、俺は銀色にするか」
「すっごくいいと思う!」
真剣に作業をする姿がかっこよくて、Meerは嬉しそうに彼に笑いかけた。
「楽しいね、世界さん!」
今年も大切な人と過ごせて良かった。
満面の笑みを浮かべたMeerの左耳には珊瑚のピアスが冷たく揺れていた。
※SS担当者:白