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形守・恩の7号によるおまけイラスト
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初めてのクリスマスケーキ
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聖夜、シャイネンハナト。
とある家の一室では、2人の鬼人種がはしゃいでいて。
「おぉ、こうしてみるとやっぱりすごいな!」
大柄で金髪碧眼の型破 命(p3p009483)は初めてのクリスマスケーキに目を輝かせ、角に結わえた飾り紐についた鈴を鳴らしながらじっと見つめる。
命は世話好きな仕事仲間がくれたスカジャンとジーンズに身を通し、ラフな格好で聖夜の一時を楽しむ。
「これは如何様に食すのかえ?」
一方で、やや派手な着物を纏う丸眼鏡をかけた細身の形守・恩(p3p009484)は首を傾げて。
儚げな風貌に女性用の衣服を着用していることもあり、その見た目は女性にしか見えないが、恩は男性である。
もっとも、それを命は知らないようだが。
「折角のシャイネンハナト。贅沢した甲斐があったな」
イレギュラーズが海を超えるまで贅沢なことができなかった命と恩。
特に、恩は遊郭で唯一無二の男の太夫だったこともあり、こうしたイベントごとは疎いらしく。
「美味じゃが、ちと食べにくいのう……」
切り分けたケーキを恩は口に運ぶが、上手く食べられずに頬にクリームをつけてしまう。
「仕方ないな」
笑いながら、命は恩の頬を優しく拭う。
「あ……」
恩は片目を閉じてしまいながらも、それを受け入れるのだった。
※SS担当者:なちゅい