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ウォリアさんかわいい
ウォリアさんかわいい
イラストSS
とある洋館の中、暖炉の中の焚き火がぱちぱちと爆ぜる。
ロッキングチェアに腰掛けて、ゆったりと暖かな空気を浴びながらリサは近くに置いてあったランタンに憑依するウォリアを眺めている。
普段であれば人の倍近くある鎧を身に纏うウォリア。しかし今日は趣向を変えて、様々な炎に関連する物体に憑依して身体にする特殊能力でいろんな物体に憑依していた。
「ランタンにいると可愛いっすねー。しかも便利!」
「……そうか?」
「そっすよ。いつもとちょっと違うんで、変な感じはするんっすけど」
「ふむ……」
いろいろと語らいながら、今度は暖炉の火となってみたり、蝋燭の火になってみたりなどしてみるウォリア。
その様子にリサは楽しそうに笑っていたのだが、ふと、小さく呟いた。
「でも……やっぱり、いつもの鎧姿のが馴染んでいるっすし、あの姿がいいっすねー……」
優しげに微笑むリサの表情に、炎とは違う熱がウォリアを包み込む。
燃え盛る炎のように熱くもなければ、日照りのような厳しい熱もない。ほんの僅かに感じ取るような、ささやかな温もり。
様々な姿に変わって喜んでいたが、それがいい、と言われて。
「――……」
少しだけ、くすぐったさを感じた。
※SS担当者:御影イズミ