PandoraPartyProject

イラスト詳細

スノードーム(シングルピンナップクリスマス2017)

作者 nii-otto
人物 イシュトカ=オリフィチエ
イラスト種別 シングルピンナップクリスマス2017(横)(サイズアップ)

7 

イラストSS

 イシュトカがその雑貨屋に足を運んだのはまったくの偶然だった。
 シャイネン・ナハトと言う事もあり、店内はクリスマスに着飾った雑貨がずらりと並ぶ。
 興味深げに店内を物色していたイシュトカは、不意に、その商品と目が合ったような気がした。
「ほほう、これは……」
 一段興味を深めその金色の瞳で商品を見つめる。
 ――それは、自分が閉じ込められた、スノードーム。
 顎髭を撫でながら笑みを零すイシュトカ。そう、自分そっくりの人形がスノードームに閉じ込められて居たのだ。
 手に取り揺らせば、球体の中で雪が舞う。閉じ込められた『自分』がその雪を眺める。
「君には私がどのように映っているのだろうね」
 閉じた世界に舞う雪は、まるで宇宙の星々のように煌めき輝く。星の海に寄る辺を求めたあの日々を思い出す。
 ――閉じ込められた『自分』はそこから出たいと願うだろうか? はたまた閉じた世界で雪を眺め、綺麗だと思うだろうか?
 浮いては消えゆく様々な思考が頭を巡る。嗚呼、閉じ込められた私よ、君の想いは今どこにあるのだろう――。
 奇蹟の夜に出会った、少しの偶然を楽しみながら、イシュトカはしばらくの間、思索の海へと潜るのだった。

PAGETOPPAGEBOTTOM