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聖夜の骨竜
聖夜の骨竜
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Scheinen Nacht(シャイネン・ナハト)は聖なる夜。どこかの世界からはサンタクロースという赤い服の聖人がプレゼントを運んでくるという話が伝わってきた。
ルルクリィ(p3p000001)は玉座に頬杖をつき、満足げに瞳を細めた。
「貢物、ね。殊勝な心掛けだわ」
今しがた置かれたプレゼントを、組んだ足で小さくつつく。
それだけではない。ルルクリィとその座る玉座の周りは、様々なプレゼントや宝物で埋め尽くされようとしていた。
新しく小人のようなサンタクロースがルルクリィの眼前に現れ、白い袋からルルクリィが両手で抱えるほどの大きなプレゼントを出す。その後ろにはまだまだ何人もの小人(サンタクロース)達。
彼らの持つ白い袋が中に入っているものによって膨らんでいることに、ルルクリィはくすりと微笑みを浮かべた。
この小人たちが何か粗相をすれば罰してやろうかとも考えていたが、今はこの財宝――貢物の山で期限がいい。多少のことなら目を瞑ってやってもよいかもしれない。
とはいえ、実際に粗相をすればそのガーネットのような瞳は苛烈に煌めくのであろうが。
こうして龍の住処に、財宝は増えていく。