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ウィリアム・M・アステリズムの青菜による2人ピンナップ(横)クリスマス2017
ウィリアム・M・アステリズムの青菜による2人ピンナップ(横)クリスマス2017
イラストSS
誰もいない丘。
外灯もなく、ただ星の瞬きが空をキラキラと美しく飾り、月だけが優しい光で辺りを照らしていた。
少し冷たいベンチの座ってるウィリアムとマリアは、温かい服装をしているが自然と距離は縮まり、何も言わずとも互いにぎゅっと手を握り締めると肩を寄せた。
冷たい風が頬を撫でても、寄せた体は互いの体温の温かさで寒くない。
「今日は一段と星が綺麗に見えるな」
ウィリアムがぽつりと呟いた。
「そうですねー」
何時もの様に穏やかな笑みを浮かべているマリアは、こくりと小さく頷くと翡翠の様な瞳に星空を映す。
何処でもきっとScheinen Nacht(シャイネン・ナハト)を祝って賑やかだろう。
そんな、賑やかな街よりも静かな丘で星空を見ているのはきっと自分達だけなのかもしれない、と思うほどに静かで風が吹くと木々や草花が揺れる音がするだけだ。
ウィリアムが星と星を繋げるように指を動かす。
「此方の見方は知りませんが、私の世界ではこうだったですのー」
マリアが馴れた手つきで星と星を繋げると、どういう意味を持った繋がりの星なのかを教えた。
その後は、ウィリアムとマリアはただ静かに夜空の星々を見つめた。