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イラスト詳細

冬葵 D 悠凪の幣原による2人ピンナップ(横)クリスマス2017

作者 楽々
人物 冬葵 D 悠凪
リジア
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2017(サイズアップ)
納品日 2018年02月13日

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イラストSS

「折角のシャイネン・ナハトですから。何処かに遊びに参りましょう?」
 シャイネン・ナハト。輝かしい夜の名の如く、日の暮れたメフ・メフィートの通りは未だ、散りばめられたイルミネーションで輝いている。舞い落ちる雪でさえ、光を受けて輝いているようにも。星ひとつ見えぬ夜が、けれども地上とのコントラストで尚の事輝かしい。
 そんな光溢れる街中を、冬葵とリジア。精一杯のおめかしをして歩いていた。
「……何故だ。シャイネン・ナハトは遊びに行く理由には……待て、引っ張るな」
 にこやかに手を引く冬葵に、リジアは戸惑いを隠せない。どうしても、二つの項目が結び付かなかった。特別な日だ。分かる。遊びに行く。分かる。特別な日だから遊びに行く。ちょっと、分からない。
 否、否、理由など無いのだ。笑顔の冬葵に打算は無い。ただただ純然に、特別な“楽しい”を共有したいだけ。祈りではない。願いではない。余りにもありふれて、けれど大切な人の手の温もり――
 理屈は分からずとも、想いは伝わる。手袋越しの手は、けれども確かに暖かかった。
 だから。
「分かったから、遊びに行くから。だから、引っ張らないでくれ」
 折れる。理屈じゃない。理解出来ない。そういうものが、リジアの中にも。
 答えを受けて、ぱっと冬葵の笑顔が華やいだ。腕を引く力が増す。力強く引き摺られながら、冬葵の笑顔を見たリジアが小さく呟く。

 「冬の夜に咲く花も、有るんだな」

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