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彼は美しいものを好いて、つくりたいと願った。
けれど貴族としての責任と、才能のなさがその道を許さなかった。
美しい女と結婚し、可愛い子供ができた。充分幸せと言えたはずだ。
だが、闇オークションでの出会いが彼を狂わせた。
この上なく美しい瞳を持ったシグルーンを育て「生きた芸術品」にすれば、自分は芸術家として生きていける。
そう思った。行方をくらませた彼が呼びかけに答えたのか、それともまた別の狂気へ落ちたのかはわからない。
ただ後に残ったのは当時ジネヴィラと名付けたシグルーンと、彼が最も美しい言語と称する奇妙な文書。
それだけだった。

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• 人物：シグルーン・ジネヴィラ・エランティアの関係者 作者：みっく 2 このイラストのページおまけ 納品日：2021-12-30