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キアラ・熊耳の熊月かぴによる2人ピンナップクリスマス2021
キアラ・熊耳の熊月かぴによる2人ピンナップクリスマス2021
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重厚な扉の先で、クラシックが穏やかな波のように流れる。此処はオーセンティックバー『ヤスラギ』──そう、大人にだけ許された、静謐な遊び場。誰もが自由になれる。キャンドルがあたたかな光を放ち、バーテンダーがカクテルシェーカーを惑いなく、振っている。そして、そこには美しい女達──着飾ったキアラ・熊耳(p3p009670)と青馬 鶇 (p3n000043)が今日という日を楽しんでいる。
「鶇さん、本当に何をいただいても美味しいわね」
キアラはカクテルを味わい、満足げに目を細めた。胸元に淡い蝶を止まらせ──
「ああ、本当に。ふふ、良い気分だねぇ」
鶇は左目だけを見事に、瞑ってみせた。
「鶇さん、あなた、絶対に酔ってるわよね?」
「さぁ、どうだろうねぇ?」
「ふふ。前もそのウインクの後にとろんとしていたけど」
「ん? そうだったかい? でも」
「でも?」
無意識にキアラが小首を傾げれば、鶇はにっと笑う。
「酔っていてもあんたがいるんだ。だから、大丈夫だろう?」
その顔には信頼が滲んでいた。
「そうね、それは勿論よ。でも」
キアラは微笑した。
「でも?」
「今日はわたしも存分に、酔ってしまおうかしらね?」
※SS担当者:青砥文佳