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カレン=エマ=コンスタンティナのゆりちかおによるおまけイラスト
カレン=エマ=コンスタンティナのゆりちかおによるおまけイラスト
イラストSS
夜はいつでもやってくる。カレン=エマ=コンスタンティナにとってそれは紛れもない事実であり、それがゆらいだことはない。厳然たる事実とまで言ってもいいくらいだ。
けれど同時に、夜はいずれ過ぎ去り次の朝がやってくることもまた、同じ言い方をするなら厳然たる事実であった。
それは逢瀬という意味でも。
茶屋ヶ坂 戦神 秋奈が脱衣所に立って、タイの結びを解いている。
彼女のもついくつもの服装のなかでおそらくは標準的であろう、セーラー服めいた服のタイだ。
マフラーは既に解かれ、かごの端にかかっている。
その様子を横目に見ながら、カレンもまた自らの衣服に手をかけた。
いや、手をかけたと表現してはいるが、常人が着衣を脱ぐ際の動作とはあまりに違う。
浴室の扉を開き、タイルの上に立ち、胸元にゆびをかけてスッと千切るような動作をするだけだ。それだけで、彼女の衣服は血液となって流れ落ちていく。
黒いリボンなど血液でない部分だけを手元に残し、それを秋奈へと手渡した。
秋奈は無言で受け取って、自らの髪ひもに手をかける。
まるでマネでもするようにスッとちぎる動作をすると、秋奈の髪が大きく下がった。
長い髪だ。胸元が隠れてしまうほどの。
そして秋奈は脱衣所のかごに、自分の髪ひもとカレンのリボンをそれぞれ投げるようにして、浴室へと入っていった。
籠の底で、紙ひもとリボンが絡まり合う。
担当GM:黒筆墨汁