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イラスト詳細

ミディーセラ・ドナム・ゾーンブルクの結城ポンタによるシングルピンナップクリスマス2021

作者 結城ポンタ
人物 ミディーセラ・ドナム・ゾーンブルク
イラスト種別 シングルピンナップクリスマス2021(→おまけイラスト)(サイズアップ)
納品日 2021年12月24日

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イラストSS

(さて、どれにしましょうかしら)
 ミディーセラ・ドナム・ゾーンブルクは装う。
 ミディ―セラの呼吸に合わせて、黒いリボンの巻かれた灰色尻尾が揺れた。金色の大きな瞳が、針のような瞳孔が、射貫くように品を見定めていった。
 乱雑に散らばったいくつかのブーツは、何処へでも行くための靴であって、あるいは、ミディーセラの歩みを止めるための枷でもあるだろうか。
 選択肢が揺蕩う。
 どうするべきか、どうあるべきか、どう望まれているのか――。
 ミディ―セラを編み上げた物の一つ一つが、今もなおミディ―セラを形作っている。
 気まぐれな彼女たちに尋ねれば、ミディ―セラがどれを選ぶかはピタリと当てて見せるだろうか?
 あるいは――。
 ミディ―セラは微笑みをたたえて、一組のブーツを手に取った。しつらえたように、それはミディ―セラに良く似合っているものだ。鏡を見るまでもなく、それは、履く前から分かり切っていたことだ。
 それは、どこまででもいけそうな、しっかりとした造りの靴だった。
 雪が降っている。
 外の寒さを思い、ミディ―セラはぷるりと身を震わせる。
(さあ、どこにいきましょうかしら)
 どうせなら、行った事のない場所が良いですねぇ、などと思いながら。


 ※SS担当者:布川

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