イラスト詳細
リトル・リリーのあいばにによる2人ピンナップクリスマス2021
リトル・リリーのあいばにによる2人ピンナップクリスマス2021
作者 | あいばに |
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人物 | リリー・シャルラハ ルミエール・ローズブレイド |
イラスト種別 | 2人ピンナップクリスマス2021(サイズアップ) |
登録されているアルバム | |
納品日 | 2021年12月24日 |
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イラストSS
ひとしきり友達と遊んできたらしいリトル・リリーが、てくてくと煉瓦敷きの道路を歩いている。
舗装された道路は小さなリリーにも歩きやすく、そして整頓された街並はそれを眺めながら歩くリリーの心もわくわくとさせてくれる。
特に今宵はシャイネンナハト。町中がイルミネーションに飾られ、誰もがうきうきとした顔をしている。そして勿論、ネコよけの花瓶に映ったリリーの顔もだ。
だってそうだろう。今から友達の家へと遊びに行くのだから。
「もう少しかな」
地図を取り出して広げてみるリリー。普通のひとではそう長くない道のりも彼女にとっては大冒険だ。
マッチ箱程度のサイズに縮尺した地図をゆびでなぞって道順を確かめると、再び歩きだそう……として、目があった。
何と?
青くつぶらな瞳と。
誰の?
白くふさふさとした毛並みの狼と。
四肢と尾に青白い炎が灯ったその狼を、リリーは知っていた。
「ルクス!」
ワンと小さく鳴いたルクスは、くわえていたバスケットを地面へと下ろした。
再び、目が合う。
リン、と鈴の音がした。普通よりも低い位置に取り付けた呼び鈴の音だ。
ルミエール・ローズブレイドはぱっと顔を明るくして、玄関の扉を開く。
「おかえり、ルクス」
屈んで、ルクスのくわえていたバスケットを受け取ろう……とした時。
ぱかっと蓋が開き、リリーが顔を見せた。
「こんばんわ! 輝かんばかりの、この夜に!」
担当GM:黒筆墨汁