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ウィズィ ニャ ラァムの棘ナツによる2人ピンナップクリスマス2021
ウィズィ ニャ ラァムの棘ナツによる2人ピンナップクリスマス2021
イラストSS
聖なる夜の、月の下で。
二人は静かに、月明かりに照らされる。
フルムーンライト・ネグリジェパーティー。
月夜に下の、秘密のパーティ。
「こうしていると、いけないことをしているみたいだね」
そう言って、ウィズィは笑う。つられてエルスは、くすりと笑った。
「まぁ。例えば、どんなことかしら」
「そうだね。子供の頃は、遅くまで起きてると、お母さんに怒られたものだよ?
でもね、こうやって月明かりを頼りに、遅くまで隠れて起きているんだ。
どうしてだろうね。明日が来るのが待ち遠しいはずなのに、今日が終わって欲しくない」
「それはきっと、今日が楽しかったから」
エルスが笑った。
「そして明日も、きっと楽しい一日になるから。楽しくて、でももったいなくて。眠りたくて眠れなかったの」
「そうかも。たぶん、今日もそうなんだ」
「ふふ、子供っぽいのね。でも、今日は私も、そうかもしれないわ」
エルスが微笑を浮かべた。
「月に顔を隠してほしくない。でも、やがて昇る朝日も見たい。
不思議ね――ふふ、私も今日は、子供みたい」
「シャイネンナハトの夜だから、だよね」
ウィズィが頷いた。
「今日みたいな夜は、皆夜更かしした子供みたいになるんだ。
私たちも、ちょっとだけ悪い子になって……もう少しだけ、お話しよう」
その誘いに、エルスは頷いた。
二人のパーティは、まだ続く。
*SS担当:洗井落雲