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その手の優しさは
その手の優しさは
イラストSS
ベッドに腰を下ろしたハッピーの膝の上。そこにはサイズの頭が乗っていた。それは膝枕と呼ばれるカタチ。2人だけのクリスマス。
サイズからしてみれば慣れないのでやや恥ずかしいがこの体勢は嫌いではない。あまりにも彼女が近くて緊張するがその分彼女を感じることができる。
ハッピーもまたいつもの騒がしさはどこへやら。今のハッピーはどこからどう見てもお淑やかで物静か。いつもとハッピーの雰囲気が違うのも彼を緊張させている原因の一つだろう。
ゆっくりとハッピーの手がサイズの頭を撫でる。
「どう、かな?」
「……悪くない」
サイズからしてみればそう答えるのが精一杯。しかしハッピーはそれで大満足。サイズが膝枕を喜んでくれたことが伝わってきた。
ここにいるのは2人だけ。穏やかな時間がゆっくりと流れる。
ただ2人でいるだけで暖かい。そんな優しい雰囲気に満ちていた。
豪華なパーティなどありはしないけれど幸せなシャイネンナハトに違いはない。
※SS担当者:灰色幽霊