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炎堂 焔のhalによる2人ピンナップクリスマス2021
炎堂 焔のhalによる2人ピンナップクリスマス2021
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ぱちぱちと、火のはぜる音が響く。
「焔、寒くはないか」
「うん! ばっちり着こんできたよ」
フレイムタン(p3n000068)ににっこりと笑った炎堂 焔(p3p004727)は、見てと空を指さした。
「あそこの凄く明るい星があるでしょ? あそこから下の星に繋がってるんだよ」
いつぞやに、約束をした。この世界の星座を焔が覚えたなら、また星を見に行こうと。今日はその約束を果たす夜だった。
「あの星座にはね――」
耳に心地よいその声を、星座の逸話を語る言葉をフレイムタンは聞き逃さないようにと耳を傍立てて。幸いにして風もなく、聞こえるのは彼女の声と焚き火の音ばかりだ。
「焔はすごいな」
「え?」
「約束を果たす為に、頑張ったのだろう?」
きょとんとした焔が、フレイムタンの言葉にじわじわと笑みを見せる。
「うん……そう、頑張ったよ! だってフレイムタン君と約束したからね!」
努力を認めてもらったこと。それが嬉しくてにこにこしていた焔は、次いで彼から発せられた『お礼』の言葉に目を瞬かせた。
「我にも何かさせてほしい。……いや、焔が喜ぶことをしたい、だな」
「ボクが喜ぶこと?」
どうしよう、すぐには出てこない。
うーんと考え込み始めてしまった彼女を見て、返事はまた今度で良いとフレイムタンは微笑んだ。
※SS担当者:愁