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イラスト詳細

聖夜の談笑

作者 イチ
人物 ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ
エッダ・フロールリジ
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2021(サイズアップ)
納品日 2021年12月24日

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イラストSS


 ――聖女、その身を捧げ給う
 ――崇め、讃えよ

 シャイネン・ナハトにふさわしい、雪の世界で過ごす聖なる夜。
 聖女の奇跡を祝うお祭りの最中、ヴァレーリヤ=ダニーロヴナ=マヤコフスカヤ(p3p001837)とエッダ・フロールリジ(p3p006270)のふたりは、雪を降らす夜空の下で、毛布を敷いたベンチに並んで腰かけていた。
 目の前を信徒の行列が通り過ぎていく。
「手伝わなくて良いのでありますか?」
 軍服のコートに白いスカーフを巻いたエッダが呆れたような調子で訊いてきた。
 ヴァレーリヤには彼女の表情が、どことなく面白がっているように見えた。
「私は良いんですのよ。お昼にいっぱい頑張ったんだからー……。それはそれとしてエッダ、シャイネン・ナハトおめでとう」
「ええ、おめでとうございますヴィーシャ。今年も一年、よく頑張りました」
 ふりかえると、一年、本当にいろいろなことがあった。
 楽しいこと、悲しいこと。そして、少しせつないこと……。
 雪の勢いが増してきた。眠らない人間の町は無数の街灯に彩られながらも、どこか観やかに、聖なる夜を受けいれてくれている。
 エッダはホットワインをひと口飲んだ。
「冷え込んできたでありますね。そろそろ戻るでありますか?」
「……もう少しだけ。二人でお喋りを楽しみましょー」
 そういってヴァレーリヤは微笑む。
 エッダは二人の間に置かれた軍帽を膝の上に移動させ、ヴァレーリヤの肩に触れるぐらい身を寄せた。
 しゃんしゃんしゃん。
 蝋燭の炎を揺らめかせ、鈴を鳴らして歩く信徒たちを、二人でホットワインを飲みながらじっと見守る。


 ※SS担当者:そうすけ

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