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イラスト詳細

タクミ・サイオンジの二条によるシングルピンナップクリスマス2021

作者 二条
人物 タクミ・サイオンジ
イラスト種別 シングルピンナップクリスマス2021(→おまけイラスト)(サイズアップ)
納品日 2021年12月24日

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イラストSS


 シャイネンナハトの夜。
 賑わう人々で行き交うイルミネーションの街など、この部屋からすればまるで別世界の話にすら思わせる。
「ん、ん……」
 聖夜の一時をまったりと過ごす和装姿のタクミ・サイオンジ(p3p009726)は心地よさそうに声を上げる。
 この日タクミは1人座椅子に座って炬燵に入り、自宅にて甘い和菓子など食べながら酒を口にしていた。
 元の世界で商人だったタクミはそのノウハウで和を感じさせる内装に揃えていた。元々タクミがいた世界をベースとしたものであり、安らぐことのできるスペースをと彼は作製したのだろう。
 彼が穏やかな心地でいるのは、それだけが理由ではない。
「ええ気分や……」
 糸目のタクミの目尻が垂れる。ほろ酔い気分になった彼は気持ちが緩んだこともあって、思わず狐の耳やふさふさな太い尻尾を出してしまう。彼は旅人であり、普段は人間に扮しているが、実は化け狐なのだ。
 もう一口、甘味を食み、さらに酒を口に含むタクミは耳をぴこぴこと動かし、尻尾をゆらゆらと振る。
 その甘さと酔いとが彼を眠りへと誘う。
「ええなあ、最高やな……」
 そのまま机に伏すタクミは流されるように眠りに落ちていくのだった。


 ※SS担当者:なちゅい

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