イラストSS

　シャイネンナハト。それは大切な誰かにプレゼントを贈る日であり共に過ごす日でもある。

　それは恋人かもしれないしそうでないかもしれない。
　紫電・弍式・アレンツァーと茶屋ヶ坂 戦神 秋奈の関係をどう呼ぶかは当人たちのみぞ知る。関係はどうであれ紫電と秋奈の2人が共にシャイネンナハトを過ごしたことは事実。
　2人であちこち回り、2人であれこれ楽しみ、気がつけばもう日付が変わりそうな時間。だけどまだ最後のプレゼントを贈れていない。

「秋奈」
「んー？　なんだい紫電ちゃん」

　続く言葉は存在しなかった。紫電が秋奈の腰にそっと手を回し、自らの唇を秋奈の唇に重ねた。
　これは『貴女』に贈る今年最後のクリスマスプレゼント。言葉よりもずっと伝わる大切な『貴女』に伝えたい気持ち。

　――これからも末永くよろしくお願いします。

　時計の針が0時を回る。それでも2人の関係は変わらない。お互いの気持ちも変わらない。
　例え0時を回っても、シャイネンナハトが終わろうともこの魔法の様な気持ちが解けることはない。
　唇を離した2人はにっこりと笑い合う。

　シャイネンナハト。それは大切な誰かに思いを伝える日であり共に過ごす日でもある。


　＊SS担当者：灰色幽霊NM