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友との夜
友との夜
イラストSS
きらきら輝くイルミネーションはまるでユメの中にいるみたいだ。
たまたま出会っただけのアルムとカルウェットは街を並んで歩く。どうせだからイルミネーションをみてまわりたいというカルウェットのお誘いに断る理由もなかったから付き合っている。
二人は友達同士。特別な関係じゃないけれど。
でもやっぱりシャイネンナハトという特別な日に二人で歩くのは少しだけ意識をしてしまう。
あれが綺麗、これが素敵とはしゃぐカルウェットがやけに輝いてみえるのも、今日という日とイルミネーションのせいだろうか?
「あわっ!」
「あぶない」
はしゃぎすぎて転びそうになるカルウェットをアルムはなんとか腕を掴んで止める。
「あはは、ごめんね!」
「まったく、気をつけるんだぞ?」
なんともこのレディはやんちゃでエスコートにも気を使う。
「ねえ、アルム君」
「ん?」
「綺麗だねぇ。きらきら。世界が輝いてるよ!」
言われて見上げたイルミネーションは色とりどりで。
「そうだな」
「そうでしょ?」
無邪気な友人はまた走り回ろうとする。
「カルウェット、また転ぶぞ?」
「大丈夫だよ~!」
そういって笑った友人の笑顔が一番輝いているようにアルムは思えた。
*SS担当者:鉄瓶ぬめぬめGM