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【Scheinen Nacht2020】ラサのミニスカサンタはこれだって言われたの
【Scheinen Nacht2020】ラサのミニスカサンタはこれだって言われたの
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聖夜の日は、贈り物をするのにもってこいな日だ。可愛い包装紙に包まれ、美しいリボンが飾られたプレゼントを開ける瞬間は、いつだってドキドキする。開封する楽しみを胸にエルスが丁寧にリボンを解いていけば――。
そこにあったのは、赤い衣装。正確に言えばサンタ衣装だが、広げてみなくても解るくらいに布面積が少ない。赤いビキニに短いスカート。小さなサンタ帽子に赤いハイブーツ。白いもこもこも着いて実にサンタさんらしい……けれど、やはり布面積が少ない。
「こんな物を贈ってくるなんて、一体誰なの?」
サンタ衣装の上に置かれたカードをつまみ上げて差出人を確認する。
「え、なんであの方から? まさか!!」
差出人名は、エルスの好いた相手。カードには『ラサで流行っている衣装』と書かれていた。そして衣装を贈ると言うことは……着て欲しいと言うことだ。
(あの方の望みとは言え、こ、こんな……こんな……)
摘み上げたサンタ衣装を見ても葛藤してしまう。
けれど、綺麗だよなんて言って貰えたら? 可愛いよと言って貰えたら?
乙女心は恥じらいながらも、時に大胆で。
「ど、どうですか? わ、私にこのような粗末なもの、に、似合うとは思えませんが!」
望んでくれるのならと袖を通してあなたの前へ。
恥ずかしくて意地っ張りな態度を取ってしまうけれど、きっとこの気持は伝わっているはず。そう、信じて。
*SS担当者:壱花GM