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朝長 晴明のもめん子による2人ピンナップクリスマス2020(横)
朝長 晴明のもめん子による2人ピンナップクリスマス2020(横)
イラストSS
時はシャイネンナハト前夜。
二人の男が連れ添い歩いていた。
彼らが望むのは最愛の娘の為へのプレゼント。晴明とリチャードはデートも兼ねた遠出をすることに。
何せ近くの店は手当たり次第に都合をつけ覗いては見たものの、これはどうだあれはどうだと話し合っては『しっくりこない』と肩を落として家に帰る日々。
娘には『シャイネンナハトのケーキが売り切れている』と話してこそいるが嘘がばれるのも時間の問題かもしれない。
と、言うことで。本日は貴重な休みを潰して少し遠出、幻想郊外の市場へと赴いたのだった。
可愛らしいモビール、あたたかそうな手袋。可愛らしい商品がずらりと並ぶ。
(おお。どれもよさそうだな)
ほのかに笑みを浮かべ。リチャードがこれはどうだと問おうとした後ろ。
「このスノードーム高くねぇ? 海洋産なら相場このくらいで、税が乗っても……」
ああ、はじまっていた。
片手に握ったスノードームを指しながら、電卓をたたいて値切り交渉を行っていた。意地の悪い笑みもアンハッピーセット。ついに慌てふためく商人からは目を逸らしたリチャード。
ああ、今年もシャイネンナハト近付いている。
*SS担当者:染NM