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イラスト詳細

新田 寛治のミムミリによるおまけイラスト

作者 ミムミリ
人物 新田 寛治
リア・クォーツ
氷彗
イラスト種別 おまけイラスト(→元発注イラスト
納品日 2020年12月24日

1  

イラストSS

 冬である。シャイネン・ナハトである。つまりミニスカサンタの出番である。
 詳細は省くが、ファンドマネージャーの巧みな話術により氷彗とリアはミニスカサンタに変身してプレゼントを配ることになった。

「ちょっと恥ずかしいな……」
 氷彗はキワッキワのスカートを少しだけ引っ張った。太ももはスースーするし、たくさん引っ張ると今度は胸がこぼれてしまいそうになる。真冬の夜、溶けてしまう心配は低いとはいえ――心許ない布面積だ。
 これだけはと死守したマフラーを撫でていると、横からむぎゅーっとリアが抱きついてきた。
「可愛い……! 可愛いの擬人化!」
 そう言うリアも、すでにサンタに変身済みだ。ダイナミックな曲線とサンタ衣装の圧倒的攻撃力。歩くたびにたわわがたゆんたゆん揺れて、今は氷彗との間でむにゅっと潰れている。
「そ、そうかな? ありがとう……リアも可愛いサンタさんになったね」
「やった、氷彗に可愛いって言われちゃった」
 ほにゃっと笑うリアにつられて、固かった氷彗の表情も緩む。
 リアと素肌をくっつけていると、頬が熱くなる。普段なら溶けてしまうんじゃないか心配になるけれど、リアなら大丈夫だし、もっとくっついていたい。

 女の子同士でたわむれる横で、プレゼントの準備が着々と整ってゆく。
 綺麗な包装紙と色とりどりのリボンでラッピングされた小山を見て、氷彗は寛治に声をかけた。
「ずいぶん沢山のプレゼントを配るみたいだけれど、寛治はサンタにならないの?」
 スーツ姿のマネージャーは「せっかくですが、私は結構です」と即答した。
「どうして? 配る人は多い方がいいんじゃないかな?」
「男ミニスカサンタ……きっとどこかに需要があるわよ」
 リアも適当に勧めてみる。少し早い氷彗の鼓動に耳を傾けているので、他の全てがおろそかになっていた。
 寛治は微笑を浮かべて首を左右に振る。
「需要以上に『百合に挟まる男』という甚大なリスクが生じるので。ですから今日はお二人で配布を担当していただければ幸いです」
 30度の敬礼で話題を終わらせ、それでは、と寛治は裏方に戻ってゆく。
「これを二人で……」
 氷彗は自分の背丈を超えたプレゼントを見上げる。今から始めていつ終わるのだろうか。いや、そもそも終わるのだろうか……?
「まったく、重労働を安請け合いしちゃったわね。だけどあなたとなら出来る気がするわ。さくさく配って終わらせて、一緒にディナーはどう?」
「最高だわ。そうと決まったら頑張りましょう!」
 おー! と二人は拳を掲げて――チラリと見えそうになった乙女の純白を、氷彗は必死に隠した。


 *SS担当者:乃科GM

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