PandoraPartyProject

イラスト詳細

私は魔王様のメイドですから……

作者 ぜろよん
人物 ニル=ヴァレンタイン
シュラ・シルバー
イラスト種別 2人ピンナップクリスマス2020(サイズアップ)
納品日 2020年12月24日

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イラストSS

 聖なる夜――魔王城の華やかなりし宴が終わり、静かな夜が戻って来た頃。
「あの、魔王様。これは……?」
 シュラの目に飛び込んできたのは、部屋中に置かれたプレゼントの箱と、中央に佇む巨大なベッド。
「うむ、妾が用意したのじゃ」
 ほら、とシュラの手を引き、乱雑に靴を脱ぎベッドへと飛び込む。ただの丸いベッドかと思えば、どうやらリースを模しているようで、飾りが彩られている。
「……その、いつも世話になっているお主への労いじゃ」
 今宵だけは、シュラも普段のメイド服を脱ぎ去って、形は違えど同じ装いで。だから、たまには主従も捨て去る日があってもいいのだと――言葉少ない主人の言葉にその意図を感じ取り、シュラは身体を起こすとニルの手を引きそっと抱き締める。
「ありがとうございます、魔王様」
 ぽんぽんと背中を叩けば、ニルは「子供扱いするでないぞ」と頬を膨らませて。
 しかも頬がシュラの胸に埋もれているではないか!
「ええ、私は魔王様のメイドですから……」
(当たっているのじゃが? と文句の一つも言ってやろうかと思うが……まぁ、よいか)
 今宵ばかりは巨乳への恨み事は封印して。
 二人静かに、聖なる夜の残りを過ごすとしよう―― 


 *SS担当者:飯酒盃おさけNM

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